2009年10月28日 (水)

『欲しい』

永井するみの『欲しい』(集英社文庫)を読む。先日酔っ払って本屋へ行き、マンガ新刊など数冊求めた時に何故か一緒に買っていたもの。裏表紙のあらすじを抜粋すると、「人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。愛しているのに、会えば会うほど飢えていく。そんな心の隙間を埋めるため、逢瀬の後はいつも派遣ホストを呼んでいた。」...え、なんでこれを??とちょっと動揺するも、酔った俺が選んだ本というのに興味もわいて一気読み。ミステリなんすけど結構こええ!何といいますか、ノーマークだったあの人が実はこんな奴だったとは...的な意外な怖さ。愛する人と一緒にいたいとか安定した未来が欲しいとか、わかりやすい欲望を持った人間については頭では理解できるからいいんだけど、ええっそんなことのためにここまでするの...みたいな人ってたちが悪い。理解できないから怖い。でもミステリとしては面白かったです。酔っててもやるな、俺。自我自賛か。

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2009年10月14日 (水)

『ROMES06』

五條瑛の『ROMES06』(徳間文庫)を読む。NHKでドラマ化らしい。西日本最大の、海上に浮かぶ空港・西日本国際空港を舞台に、世界最先端の警備システムROMESを擁した警備チームとテロリストとの攻防戦を描いたサスペンス。映像化されたら確かに面白そう。自らが構築したシステムと愛犬ハルしか信じないという、好かんたらしいがなぜか憎めない若き天才・成嶋くんのキャラはムツカシイだろうに、関ジャニの人がやるみたい。頑張って頂きたい。それにしても自作のシステム(と犬)しか信じないって相当すげえな!と、へっぽこプログラマーだったことがあるわたくしはひたすら感心する。何が信じられないって、自分が作ったプログラムほど信じられないものはないってばさ。

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2009年10月 6日 (火)

『図書館革命』

有川浩の『図書館革命』(アスキーメディアワークス)を一気読み。図書館戦争シリーズ完結篇にふさわしく、大事件勃発で各方面の体制や法律は揺るぎはじめ、メディア良化委員会と図書隊との攻防戦も更に激しくなっております。必死で戦いながらも、そんな非常事態だからこそ盛り上がる恋愛沙汰にうっきうきデスよ。最後はええええっ!と夜中に叫んでしましましたよ。んもう。でもまあ良い終わり方だったなあ。ニヤニヤ。この本を薦めてくれたラブコメ師匠は、「俺も恋愛であんな一喜一憂してみたいわ」と仰っていたのだが、恋愛とは本来そーゆうものなのでは?師匠...。今更ながら彼の恋愛事情を心配しつつ、有川浩に敬礼。

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2009年9月27日 (日)

『図書館危機』

有川浩の『図書館危機』(アスキー・メディアワークス)を読む。あああああ、はまっている!図書館戦争シリーズ第三弾。欲張りなほどに沢山の要素が盛り込まれているのに、とっちらかった印象はない。うまいなあ。同期との友情とちょっとライバル心、好きな人が同じ職場にいることによってよりいっそう仕事に励める感じ、もっとも近いはずなのに案外言葉足らずでねじれてしまう家族関係、尊敬できる上司のどこまでも広い背中、立場は違っても同志的な強い絆で結ばれた大人の男女、言葉に対して譲れない一線を持つ人たち、そして乙女心がきゅううんとするようなあんなことやこんなこと☆あと一冊で終わりなのね...少しうるうる。

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2009年9月21日 (月)

『図書館内乱』

有川浩の『図書館内乱』(アスキー・メディアワークス)を読む。図書館戦争シリーズ二冊目は、個々の登場人物が更に掘り下げられており、それぞれの魅力が倍増!結構厚い本なのに会話のテンポが良いためなのか、あっさり読めてしまうよ。相変わらずのベタなラブも嫌いじゃない(むしろ、大好きです)。郁の”王子様”の正体がついに...ってとこで、嗚呼明日次の本を買いに走らなくちゃ。連休中は基本引きこもる予定である。暗い奴。

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2009年9月10日 (木)

『あるキング』

伊坂幸太郎の新刊『あるキング』(徳間書店)を読む。超弱小球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた野球の天才の物語。王求(おうく)と名づけられた彼が、その名の通り王となるべくして育てられ、王としての運命を背負って歩んでゆく数奇な人生が静かにエキサイティング!基本野球の話なんだけどとにかくへんてこで、いったい何処に連れて行かれるのか全然予想がつかない故、野球なんて別に...な人でも楽しめると思う。時折ちらつくマクベスな感じが王求の運命っつうか呪い?に複雑な影を落として雰囲気たっぷり。伊坂ハズレなし伝説はわたくしの中でまた更新。

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2009年9月 5日 (土)

『図書館戦争』

ついにと言うか今更と言うか、有川浩の『図書館戦争』(アスキー・メディアワークス)を読む。カミングアウトするのが若干恥ずかしいのだが、これ好きかも...ていうか相当好きなのかも...。詠美姐さんのおとなな恋愛小説もイイけど、こんな青臭さが魅力の、バリバリのラブコメ的な話も未だ捨てがたい。んもーいちいち身悶えするほど痒いのにぐっとくるんですよー。ベタなんだけどこれがたまらんのですよー。うひゃーと走り回りながら好きだと叫びたい。メディア良化法なる法律によって表現が規制され、本が不当に狩られる架空の現代日本を舞台に、本の自由を守るべく図書館隊が戦う話です、ざっくり言うと。本を守るのが使命!っていうのが活字ジャンキー的には悶絶ものの設定。本を焼く国ではいずれ人を焼く、って言葉はぞっとしつつも真理と思う。主人公の笠原郁ちゃんは身長170センチのスポーツバカで、高校生の時に自分を救ってくれた図書隊員に憧れてこの道に入った熱血漢。”王子様”に再会することを夢見てたりして意外にも乙女な感じがかわゆらしい。その教官・堂上篤は責任感故に厳しい指導で鬼教官と言われているが、不器用でわかり辛い(けど読まれやすい)優しさが何ともたまらんとです。かなり好みであります!その他の登場人物もキャラが素晴らしく(ベタだけどね☆)、この手の会話が好きな貴兄には何とも心地よいやりとりが面白く、恥ずかしいと言いつつ手放しで褒めてしまいましたよ。すみません、ほんと今更で...完敗っす。

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2009年9月 4日 (金)

『Story Seller』

新潮社ストーリーセラー編集部編『Story Seller』(新潮文庫)を読む。7人の作家によるアンソロジーはかなり贅沢なラインナップでそれぞれ読み応えアリ。これで819円なら安い。本て安いよ(アゲイン)。この中では伊坂幸太郎、近藤史恵、本多孝好が好きな作家だけれど、案外あまり読まない人の方が楽しめたのもアンソロジーの醍醐味かな。佐藤友哉のちょっと怪しくへんてこなハードボイルドみたいなのも惹きつけられたし、米澤穂信の雰囲気たっぷりな怖い話も良かったし、道尾秀介にしては?ハートウォーミングなのも新鮮だった。しかしダントツでヤラれたのは有川浩。ツボだわー。冒頭から難病ものってわかり、ああ苦手かもと思いながら渋々読んでいくと、不思議なことにそんなことは忘れちゃってどんどん引き込まれ、結果あざとくもお涙頂戴にもならず、でもやっぱり泣いちゃった...みたいなヤラれ具合。この人の描く登場人物の、言葉を大事にしている姿勢が好きなのかも。というわけで遅ればせながら有川浩すげえと思う今日この頃。

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2009年8月14日 (金)

『愛罪』

五條瑛の『愛罪』(双葉文庫)を読む。革命シリーズもやっと五冊目、ってことは半分なのか。普通にやくざ同士の抗争ものっぽくなってるが、相変わらず登場人物は多く(しかも多国籍)、魅惑のお薬・ファービーだのいろんな要素が絡んできて物語はブ厚く複雑。甘ちゃんの日本人としては、いつの間にか油断出来なくなっているこの世界に唖然とするしかないです。美しすぎる悪魔・サーシャ様も特別出演程度の登場でおいしいとこを持っていく。「はたして愛という感情で幸せになっているか?」というサーシャ様の問いかけは重いッス。愛しすぎは罪...ですか。

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2009年8月13日 (木)

『宵山万華鏡』

暑くてだるだる。夏はやはり苦手...。なので?今日からまた夏休み。森見登美彦の『宵山万華鏡』(集英社)を読む。祇園祭の宵山に迷い込んだ人々、同じ夜を歩きながらそれぞれに起こる不思議な出来事。祭につきものの普通にわくわくする感じと、どこか日常でない怖さ、人がたくさんいるのにふっと沸き起こる孤独感...『きつねのはなし』系のひんやりタッチと『夜は短し』系の真剣バカ話風を行ったり来たりしながら、たぶんモリミーでなくては出せない味で妖しい宵山が描かれております。最後まで読んだらもう一度、あたまから読み返したくなる。そんな風にしてわたくしも宵山の迷宮に取り込まれているのやも...。

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