2016年1月 5日 (火)

『『罪と罰』を読まない』

謹賀新年。今年は読んだらちゃんと記録として残したい所存です。
新春一冊目は、岸本佐知子・三浦しをん・吉田篤弘・吉田浩美の『『罪と罰』を読まない』(文藝春秋)。タイトルが秀逸。装丁は勿論クラフト・エヴィング商會なので素敵。未読の『罪と罰』を未読のまま内容を推理するという面白い試みだが、それのみで引っ張って果たして一冊の本になるのか?といううっすらした不安も、俺にとってはオールスター的な四人にかかれば無問題であった。それぞれ”らしい”発言が味わい深い。読書ってこんな楽しみ方もあるんだなー。でもやっぱり俺は、『罪と罰』は読まないと思う...

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2015年2月 9日 (月)

『はるまき日記』

瀧波ユカリの『はるまき日記』(文春文庫)を読む。育児日記、興味ねえ...ハズなのだが、ことが江古田ちゃん作者によるものだと話は別!乳幼児が始めて行うあれこれに対するちょいちょい下ネタ寄りの感想や、その行為に付けるオリジナルなネーミングのセンスは、子どもがいてもいなくてもかなり笑えると思う。でも産後半年で起こった東日本大震災のくだりでは、人の親になるってこうゆうことかと圧倒された。本書を読みながら、良いことも悪いことも、想像もしなかった角度や全く知らない温度で感じられるなんて、子どもがいなくてちょっと残念...とまで思ったことに自分で吃驚したよ。

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2015年1月13日 (火)

『増補版 ぐっとくる題名』

ブルボン小林の『増補版 ぐっとくる題名』(中公文庫)を読む。初めて書店で見た時、お洒落で美しくあまりにもバカバカしい、正直本の内容はどうでもいいが絶対忘れられそうもない題名に唸ったのが『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』。ブルボン小林の作品であった。私の中ではその一件ですっかり題名王な彼が綴る、ぐっとくる題名についての本だなんて、もう満を持して感いっぱいだ。LINEなどの台頭によってメールにも題名を書くことがなくなりつつある昨今、題名の案外な大事さを味わいながら楽しく読みました。

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2015年1月 4日 (日)

『菊之助の礼儀』

謹賀新年。今年も読んで飲んで。
長谷部浩の『菊之助の礼儀』(新潮社)を読む。菊之助のことを書いた本はあまりないように思うし、海老蔵などと違ってメディアでの露出もさほどない菊ゆえに、下世話なファン(俺)にとっては待ってました感いっぱい!なのですが、まあどこを切ってもだいたいにおいて実に良い子だ菊之助。あくまでも真面目で礼儀正しく真摯なエピソードが続き、全体的にそつのない一冊。有難いことにほとんどの演目は観ているものの、舞台写真(一枚もなし)を載せて頂けると嬉しいのだがなあ。

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2014年11月16日 (日)

『オリーブ少女ライフ』

山崎まどかの『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)を読む。筋金入りのオリーブ少女だった故、ど直球どストライクにハートを打ち抜く一冊で、んもう平常心では読めませんでした。タイトルになっている特集も全部ビジュアル込みで覚えてるし、あちこちにその頃の自分がちらついて、読みながら時々こっ恥ずかしくて走り回りたくなるほどに感情移入。3日と18日に発売されるただの雑誌じゃない、わたくしにとっては正に生き方とか生き様とかそんなものすら教えてくれたオリーブ...嗚呼青春。痛すぎる。

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2014年1月16日 (木)

『カキフライが無いなら来なかった』

せきしろ×又吉直樹の『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎文庫)を読む。しびれるタイトルでまず気絶。せきしろと又吉の奇跡のカップリングに悶絶。ふらっと自由で何気なく鋭い、普通だと思ってたらいつの間にか捩れていたり、おセンチで繊細でバカバカしくも哲学的で、おもしろうてやがて哀しかったりもする、二人が作り出す自由律俳句の世界にすっかり囚われている。あまりに好きすぎて、絶賛真似っこ中。自由律俳句、簡単にできそうだがこんな風にはいかないね。当たり前か。

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2014年1月 5日 (日)

『帝国ホテルの不思議』

謹賀新年。今年も晴耕雨読。
村松友視の『帝国ホテルの不思議』(文春文庫)を読む。私のような庶民ですら特別と思う帝国ホテルの、特別なのに(故に?)訪れる者を威圧することなく心地よくさせるおもてなしの真髄を、村松友視の美しい文章で堪能できる素晴らしい一冊。村松氏の取材と筆を通して、帝国ホテルのあらゆる部署で働く人々の仕事に対する姿勢や矜持が浮き彫りになっていくさまは、本当にわくわくし感動する。願わくば、帝国ホテルを楽しめる大人になりたいなあ。もういい大人なんだけどな。

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2013年11月 2日 (土)

『第2図書係補佐』

又吉直樹の『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)を読む。実は又吉にはひとめぼれだった。たたずまいとかちょっと何を考えてるのかわからない感じがツボだった。むのすごい本読み(しかも太宰好き)だと知ったのは後からだ。その時、己の見る眼っつうか趣味のよさに軽い旋律を覚えた。なんつって。しかし又吉の読書量と、本に対する愛と、それを伝えようとする文章力や切り口の豊かさ面白さには、驚くべきものがある。タレント本なんて!と切ってしまうのは簡単だが、それだけで読まないのは損失だと思う。本を愛している人の書く文章は本を愛している者には絶対通じる。それ含め、わたくしの男を見る眼は間違いない...と自画自賛である。だからといって、シアワセになれるかどうかはまた別な話だ。

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2013年9月10日 (火)

『なんらかの事情』

岸本佐知子の『なんらかの事情』(筑摩書房)を読む。翻訳家である著者の書くエッセイは、着地点の予想が全くつかないところがまずスゴい。これはもやはエッセイではなく、シュールな短編小説とかブラックすぎるファンタジー的なジャンルなのかもしれない。文章は美しいとすら感じるのに、素晴らしくすっとぼけてむのすごく面白いところが更にスゴい。ヤミツキだ。岸本佐知子さん、絶対変な人!と思っていたら、ご本人は美人で颯爽としていてかっちょよかった(サイン会で会っただけですが)。

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2013年9月 1日 (日)

『人生に座右の銘はいらない』

暑い。言わずに済むものなら言いたくはないがつい言っちゃう。暑い。もう夏は飽きた。夏のせいだけではないが、若干病んでる。そんなわたくしにジャストミート!な、松尾スズキの『人生に座右の銘はいらない』(朝日新聞出版)を読む。これ松尾ちゃんに聞いてどうするよ?な質問に、案外ちゃんと、でも松尾スズキにしか繰り出せないような角度で答えていて、決してポジティブじゃないのに笑いながら読んでるとなんとなーくまいっか、的に少し楽になれる人生相談本。なんだよその答え!なんだけど、いつの間にか己の”病”にもがっつり効いている。とりあえず、会社の人間関係というものは概ねツライということを前提に、「働くというストレスの対価として、報酬が支払われる」って思うようにする。会社生活はゲームの中なんだと考えて、「嫌な相手を人と思わず、キャラだと思えば逃げ道が見えてくるような気がします」つうスタンスで明日から出社してみようと思う。なにこの暗い締め。

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