2012年10月18日 (木)

『伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝』

桜庭一樹の『伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝』(文春文庫)を読む。実は里見八犬伝をあまりよく知らないので(薬師丸ひろ子のとか...あと歌舞伎で観たくらい)、どう贋作なのはよくわからず。知ってたらもっと面白いのかもしれないけれど、知らなくても充分楽しめた。山から下りてきた猟師の娘が、江戸の町を跋扈する伏という犬人間?を狩る(ざっくり)、伝奇時代劇とファンタジーの狭間で繰り広げられる冒険活劇。色は鮮やか、音は賑やか、森や獣や風の匂いも確かにしてくるような。五感を揺さぶられ、いつまでもその世界から戻れないような気がしました。

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2012年9月26日 (水)

『流離』

佐伯泰英の『流離 吉原裏同心(一)』(光文社文庫)を読む。佐伯泰英に手を出したら破産ですよ、の危惧があったため注意深く敬遠していたのだが、ついに着手してしまった。なんとならば、マイラブ活字ジャンキー次長が佐伯漬けになっているらしかったから。ヨコシマだ!ふふん。佐伯の先輩である活字ジャンキー友達に何から読んだらいいかをこっそりヒアリング、彼女オススメの吉原裏同心シリーズから入ってみた。幼馴染である人妻と駆け落ちした豊後岡藩馬廻役・神守幹次郎が、追っ手を避けながら流浪の旅を続け、吉原遊郭の用心棒として拾われるのが一巻(ざっくり)。ううむ、なかなか面白い。朴訥でおとなしい印象の幹次郎だが、結構突拍子もない行動力があるし(何しろ駆け落ちだぜ)、とにかくつええところがイカす。おじさんたちが夢中になるのもわからないでもないのう、と呟きながら2,3冊まとめて買う。

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2011年8月13日 (土)

『心星ひとつ』

出たー!みをつくし最新刊☆髙田郁の『心星ひとつ みをつくし料理帖』(ハルキ文庫)を早速ほくほくとして読む。澪ちゃんがなんだかんだと岐路に立たされる六冊目であります。料理か恋か、ああもうどうしたら良いの!?と、こっちまでやきもきだー。読んでいるだけでこんな真剣に悩んじゃうのだから、本人はさぞかし...。今回あんまり出番のなかった源斉せんせ(俺キャスティングでは原田龍二)が、少ない出番ながらも心に響くひとことと鮮やかな印象を残して私の中では急上昇。そして更に悩みながら次回へ続く。嗚呼~~~~!

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2011年3月21日 (月)

「みをつくし」一気読み

先週も色々キツかったけれど、とりあえず働く場所と帰る場所がある幸せを噛み締め、粛々と平常運転に努める。野球のボールに「普通」って美礼先生に書いてもらう心持で。週末、休みに入って正直ほっとする。泥のように眠る。
読書にもぼちぼち戻る。髙田郁のみをつくし料理帖、今月は新刊も出ました。『想い雲』『今朝の春』『小夜しぐれ』(ハルキ文庫)一気読み。いいねー。ほんと元気でるねー。悪い人もずるい人も出てくるし、辛いことも悲しいことも沢山あるんだよ。でも絶対にそればっかりじゃない。正に、禍福はあざなえる縄の如し、悪いことの後には良いことがある。優しい人も沢山いる。何があっても、自分の料理を楽しみに来てくれるお客さんの為に、真摯に料理を作り続ける澪ちゃん...眩しいッス!君のせつない恋も応援したいッス!
最近のお楽しみは、みをつくしシリーズのキャスティングをすることだ。練りに練りったマイキャストはだいたい出揃ったので、同好の士は飲みながら鉄壁の配役を話し合わないか?

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2011年2月28日 (月)

『花散らしの雨』

髙田郁の『花散らしの雨 みをつくし料理帖』(ハルキ文庫)を読む。いいっすねーこのシリーズ。心機一転、元飯田町に移転した「つる家」に料理盗作疑惑が起こったり、近しい者が麻疹にかかったりと、まだまだ波乱万丈。辛いことも悲しいことも、人生色々あるけれど「真っ当な努力を重ねていれば、こんな風に光の射すこともある」と真摯に料理に向き合う澪の姿には何かと学ぶものが御座います。蛸と胡瓜の酢の物を武士が食べない謎とか、澪が旬のものを江戸っ子好みに工夫して献立を作っていく様とか、料理の観点からしても本当に興味深く面白い。たぶんしばらくはこれに夢中。

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2011年2月13日 (日)

『八朔の雪』

今シーズンのドラマでは『デカワンコ』が断然イイ!と、友人カッパに散々言われていたのにもかかわらず、俺おさるだし犬に興味ねえし、と思って全くチェックしていなかった。がっ、昨日何気なく観てみたらアナタ。おもおもおもしろいっす!刑事の面々がサイコー。捜査一課9係から吹越さん、失踪人捜査課からエロ男爵、外務省から出向?の大倉くん、テゴだかマスだかすら良い。もっと早く観れば良かった...。これからは人の言うことはちゃんと聞こうと反省する。
早速そんな反省を踏まえて、各方面から鋭意おすすめされていた(のにロングタイム放置だった)髙田郁の『八朔の雪 みをつくし料理帖』(ハルキ文庫)を読む。これももっと早く読むべきだったー。おもおもおもしろいっす!水害で両親を亡くした天涯孤独の自分を料理人として育ててくれた御寮さんと共に、上方から江戸に出てきて料理で身を立てようと頑張る澪。その道はなかなかに苦難の連続で、東と西の味覚や文化の違いに戸惑い、迷いながらも強い気持ちでひとつひとつの問題に向き合って、精進する澪がスゴイです。勿論料理も旨そうで、一冊で何度も美味しい人情時代小説。嗚呼即刻続きを買わねば。

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2009年9月16日 (水)

『雨を見たか』

宇江佐真理の『雨を見たか』(文春文庫)を読む。髪結い伊三次捕物余話の第七弾なんですが、世代交代がますます進み、伊三次の出番自体が昔ほどなくてちょっぴり寂しい。話は北町奉行所町方同心見習い組の6人の若者がメインになりつつある。それはそれで青春モノっぽくて良いけれど、若者らしい潔癖さとか融通のきかなさとか油断すると傲慢になりがちなとこなんかがたまにいらっとするのはもうわしが年寄りだからか...。ていうかお前ら、人生の先輩として伊三次を敬え!とつい思ってしまうのよねー。まあ所詮伊三次は小者、見習い組は見習いとは言え武士だから仕方ないのだが。もっと伊三次を!と思いつつ次回に期待。

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2009年3月14日 (土)

『こんちき』

諸田玲子の『こんちき』(文春文庫)を読む。目利きの小悪党・瓢六が北町奉行の同心・弥左衛門とともに事件を追う捕物帖第二弾。晴れて娑婆に戻った瓢六は、瓦版作りやらお上から密かに持ち込まれる厄介ごとの解決やらで相変わらずの活躍ぶり。仲間も増えてだんだん面白くなってきたとこなんで、このシリーズの続編を更に書いて頂きたい、と切に願う。

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2009年2月14日 (土)

『あくじゃれ』

諸田玲子の『あくじゃれ』(文春文庫)を読む。牢獄にいる悪党・瓢六が、多岐に渡る豊富な知識や人脈、本物を見極める眼、世渡り上手なところなどを買われ、期限付きでしゃばに出されては堅物の定廻り同心と組んで難事件を解決するっつう連作捕物帖。色白細面で役者のような男前、という瓢六のキャラにとにかく惹かれるー。なんでこんなに目利きなの?という謎めいた部分がまたいいっすね。やはり染五郎あたりの役どころだろうか、とついキャスティングをしたくなる。瓢六にぞっこんの芸者のお袖も、気が強いけどかわゆらしい。これは春猿とか?(おっと人間豹コンビだ)つうわけで続編も出ているらしいので、早々に入手したい。

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2009年1月21日 (水)

『春朗合わせ鏡』

高橋克彦の『春朗合わせ鏡』(文春文庫)を読む。春朗実ハ若き日の北斎が、美貌の元女形・蘭陽を相棒に江戸の町で勃発する難事件を解決!『だましゑ歌麿』『おこう紅絵暦』でおなじみの北町奉行筆頭与力・仙波一之進やその妻で元芸者のおこうも登場し、この辺りさすがに手堅い展開であります。春朗が描く芝居幕なんて、観てみたいものよのう。

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