2009年11月28日 (土)

『シンデレラ・ティース』

久しぶりに本屋へ行ったら伊坂幸太郎の新刊が出ていて驚いた。幸せな不意打ち...☆湯浅さんの新刊とともに買い求めて、あったかい冬。
坂本司の『シンデレラ・ティース』(光文社文庫)を読む。歯医者ミステリだ。それは需要があるのか?と普通に思うが、歯医者嫌いなのにこうやって引っかかる奴もたまにいる。歯医者の受付でバイトをすることになった大学生サキちゃん(割と箱入りウブ娘)が、クリニックのスタッフたちと一緒に仕事をし、患者さんの行動に隠された秘密やなんかをちょっと気になる歯科技工士男子と解き明かしたりするうちに、人間として成長していったりするという、日常の謎系ミステリを坂本司風優しさでコーティングしました的な話。嫌いじゃないです。特にちょいオタク入った歯科技工士の四谷くんは好みだな。指が綺麗なところが良い。そこか。でもそこ結構大事よ。

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2009年11月22日 (日)

『証し』

矢口敦子の『証し』(幻冬舎文庫)を読む。一家四人惨殺の嫌疑をかけられた十六歳の少年。産みの母である絹江と、卵子を提供したDNA上の母・木綿子、二人の母親が真犯人を探したり事件の真相を追ったりする話。最初から最後まで、どう読めばいいのか正直全然わからず。金持ちでかなり自分勝手で強引な木綿子の、ちょっと頭がおかしいかも的な思い込みは笑ってもいいのか?そして思わせぶりに引っ張った挙句のこのオチはこれでいいのか?などなど疑問がいっぱい...後味悪かったっす。おお、もしやそれが狙いなのですか。だとしたらお人が悪い。

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2009年11月12日 (木)

『スクール・デイズ』

ロバート・B・パーカーの『スクール・デイズ』(早川文庫)を読む。ボストン郊外のハイスクールで起こった銃乱射事件、容疑者の少年の祖母からの依頼で事件の裏に隠された真実をスペンサーが追う。今回痛感したのは、スーザンとホークの存在は思ったより大きいなあっつうこと。二人が登場しないスペンサーシリーズはやはり圧倒的に物足りない...。だからこそ最後の章はぐっときた。出張から帰ってきたスーザンを抱きしめて、「私はまたすべてがそろった人間になった」だってさ。イイね、まったく!

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2009年10月28日 (水)

『欲しい』

永井するみの『欲しい』(集英社文庫)を読む。先日酔っ払って本屋へ行き、マンガ新刊など数冊求めた時に何故か一緒に買っていたもの。裏表紙のあらすじを抜粋すると、「人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。愛しているのに、会えば会うほど飢えていく。そんな心の隙間を埋めるため、逢瀬の後はいつも派遣ホストを呼んでいた。」...え、なんでこれを??とちょっと動揺するも、酔った俺が選んだ本というのに興味もわいて一気読み。ミステリなんすけど結構こええ!何といいますか、ノーマークだったあの人が実はこんな奴だったとは...的な意外な怖さ。愛する人と一緒にいたいとか安定した未来が欲しいとか、わかりやすい欲望を持った人間については頭では理解できるからいいんだけど、ええっそんなことのためにここまでするの...みたいな人ってたちが悪い。理解できないから怖い。でもミステリとしては面白かったです。酔っててもやるな、俺。自我自賛か。

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2009年10月21日 (水)

『帝都衛星軌道』

島田荘司の『帝都衛星軌道』(講談社文庫)を読む。わずか15万円の身代金つうところからして不可解な誘拐事件に翻弄される警察。犯人の真の目的知りたさに一気読みである。ラストは出発点からは想像もつかない場所へと着地...やっぱり島田荘司は別格な気がする。読み終えてタイトルも秀逸と思う。

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2009年10月19日 (月)

『ソウルケイジ』

誉田哲也の『ソウルケイジ』(光文社文庫)を読む。『ストロベリーナイト』の姫川玲子再登場。猟奇的でセンセーショナルな感があった前作よりも地道な捜査が光る警察小説となっております。多摩川土手の放置車両からみつかった左手首が発端となり、なかなかに複雑な様相を見せる事件を粘り強くほぐしていく刑事たち。事件解決への志は同じくとも、警察内部の微妙な手柄の取り合い的な攻防戦も面白い。相変わらず負けず嫌いで鼻っぱしらが強い姫川玲子であるが、天海祐希でも篠原涼子でもない可愛さがあるんだよなあ。お互い憎からず思っている年上の部下が拗ねている時、あんな方法で機嫌を直すなんて反則だぜー。惚れてまうやろー。そんな味わい深い女主任さんの活躍が今後も楽しみ。

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2009年9月29日 (火)

『骸の爪』

道尾秀介の『骸の爪』(幻冬舎文庫)を読む。ホラー作家の道尾が、取材で訪れた仏像の工房で体験する不可思議な出来事。千手観音が夜笑うのを見たり、謎の声を聞いたり、仏師がいなくなったり。で、道尾は前作『背の眼』でもお馴染みの霊現象探求家・真備とその助手・凛とともにその地を再訪し、怪事件に挑む。工房にずらっと並んだ無数の仏像を思い浮かべるだけで何かもう...と雰囲気に飲まれっぱなしであっという間に読了。さすが道尾秀介。しかし事件はちょっぴり悲しいのよ。この面子は好きなのでもっと読みたいな。

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2009年9月28日 (月)

『ぶぶ漬け伝説の謎』

北森鴻の『ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー』(光文社文庫)を読む。嵐山のマイナーな名刹・大悲閣千光寺(←実在する)を舞台に繰り広げられるちょっとおバカな京都ミステリ。わけアリの寺男・有馬次郎と、何もかもお見通しの懐深い住職はともかく、毎度懲りずにやっかいごとばかり持ち込むバカミス作家のムンちゃんこと水森堅と、みやこ新聞の自称エース・折原けいのトラブルメーカーコンビにはいい加減腹立たしくなってまいります。しかし!そんなバカふたりに業を煮やしながらも読んでしまうのは、北森ミステリにはつきものの美味しそうな料理がそこにあるから。飯蛸と里芋の炊き合わせ、河豚の天ぷら、湯葉巻き、松茸のはりはり鍋、鱈の白子のバターソテー、香箱蟹の蒸豆腐...いいなあ寿司割烹・十兵衛。あるならば行ってみたいぞ。

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2009年9月24日 (木)

『PINK』

シルバーウィークというぽっと出の連休に慣れないまま、休みが終わってしまった。最後の方は読書にも若干飽きてきて、YouTubeで歌ったり踊ったり開国を迫ったりする宮崎吐夢ばかり見て過ごしていた、ちょっと可哀想な俺様...。久しぶりに張り切って会社へ行ったら、人手不足と期末が重なり撃沈。嗚呼。
気を取り直して、柴田よしきの『PINK』(文春文庫)を読む。差出人不明の謎めいたメールが届いた日から、メイは夫が別人のように変わってしまったことに気付く。その後夫が殺人事件にまきこまれ、メイは意を決して彼の真の姿や自らの過去に向き合う、みたいな話。サスペンスな展開に引き込まれ、ぐいぐい読めるが、舞台が神戸ということで震災の傷跡が胸に迫った。辛かった。でも人は再生するという強さもしみじみ感じた。

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2009年9月14日 (月)

『ダブル・ジョーカー』

柳広司の『ダブル・ジョーカー』(角川書店)を読む。魔王・結城中佐が作り上げた陸軍スパイ養成学校”D機関”の第二弾!やっほう。陸軍が作ったもうひとつのスパイ機関との攻防戦を描いた表題作をはじめ、今回も誰がスパイなのかどこまで仕組まれているのか魔王はいつ登場するのか等々、んもう終始はらはらデスよ。騙されてこの気持ち良さって何だ。嗚呼”トリプル・ジョーカー”もあると良いなあ。

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