2009年11月10日 (火)

『ナイン・ストーリーズ』

サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』(ヴィレッジブックス)を読む。シンプルな装丁が美しく潔い。柴田元幸の訳で、新訳は35年ぶりだそうだ。さすがに読みやすかったー。でも私が愛読していたのは野崎孝・訳のもので、それはもう何十回も繰り返し読んでいたから、記憶している野崎版の文章といちいち比べてしまうのが我ながら疲れた。そんな作業も読書の醍醐味ではありますが。やはり私は「エスキモーとの戦争前夜」が一番好き。昔も今も。

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2009年5月18日 (月)

『冷たい銃声』

ロバート・B・パーカーの『冷たい銃声』(ハヤカワ文庫)を読む。スペンサーシリーズ32作目は、ホーク・スペシャル。とは言ってものっけからホークが撃たれている!という有り得なーい展開。瀕死のホークだなんて今まで見た事がないだけにちょっと新鮮だけれど、ホークがホークであるための誇りを取り戻す復讐のやり方なんかはあくまでもブレず。己を裏切ることになっても友を助けるスペンサーにもまた惚れ直す。まあスペンサーはスーザンと相変わらずラブラブなんですけどね。ところでこの本、いつも使ってるブックカバーに何故か入らないなあと訝しんでいたら、「大きな活字で読みやすいトールサイズ」だって...勝手にサイズを変えるなー。もしかして通常版もあるの??

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2008年9月22日 (月)

『エンデュミオンと叡智の書』

マシュー・スケルトンの『エンデュミオンと叡智の書』(新潮文庫)を読む。”図書館から始まる冒険ファンタジー”という帯につられて買ってみた。オックスフォードの図書館で不思議な古書をみつけた少年が、その本を巡って色々巻き込まれる物語。15世紀のドイツと現代のオックスフォードでの出来事が交互に語られるのが興味をそそるけれど、結局本の力と言うより紙の力が重いような気がして、そこがちょっと本好きとしては残念な感じ。しかし何はともあれ大好きなオックスフォード(行ったことないけど)が舞台故、その描写だけでも酔える。本書は映画化らしいので、その雰囲気を味わう為にも是非観たい。

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2008年9月17日 (水)

『哀国者』

グレッグ・ルッカの『哀国者』(講談社文庫)を読む。アティカス新刊キターーー!と書店で小躍り。久方振りのシリーズ最新刊であるが、前作『逸脱者』でタイトル通り逸脱してしまったアティカスは一体どうなっておるのかと非常に心配であり、正直読むのが怖いような気もしていた。そしてやはりのっけから悪夢のような展開...。嗚呼もう辛すぎる。最後まではらはらさせられ通しで、結果やっぱり面白かった。もうこれをもって完でも良いのではないかと思ったが、どうやらまだ続くらしい。嬉しさと心配と。アティカスに幸あらんことを。

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2008年7月 5日 (土)

『背信』

ロバート・B・パーカーの『背信』(ハヤカワミステリ文庫)を読む。スペンサーシリーズ文庫最新刊。有閑マダムから夫の浮気調査を依頼されたスペンサーが、何故か大企業の暗部に踏み込んでいくことに...。マネー絡みの諸々はおさるにはちょっとムツカシイいです!でもスペンサーシリーズの良さはわたくしにとって既にゆるぎないものである故、何があってもオールオッケー。嗚呼至福の時。今回唯一ショックだったのは、スペンサーがギネスビールは大嫌いだって言ってたこと。わたくしもギネスを捨てるべきかと真剣に悩む。それが愛?まあ多分飲み続けるけど。

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2008年6月 3日 (火)

『赤毛のアン』再々々々...読

赤毛のアンが生誕100年らしい。TVKでも世界名作劇場の再々々々...放送をやっているのはそゆうことなのか。毎朝クソ忙しいのに「赤毛のアン」を見ながらうるうるしている妙齢の女です。♪走っても走っても終わらない花の波~と歌いながら駅までダッシュです(痛い)。つうわけで祝・100周年記念☆モンゴメリの『赤毛のアン』(新潮文庫)を読み返す。ワタシが持っているのは村岡花子訳のもので、昭和55年62刷(定価320円)。多感な少女時代をともに過ごしたこの本はもうぼろぼろであるよ。それにしてもアヴォンリーの魅力はいまだに色あせることなく、実に面白く読めることに感心した。女子ってみんなアンが好きよね!と思っていたけれど、こないだ読んだ『恐怖の報酬日記』の中で、若草物語派の恩田陸はアンについて”自分のことばかりひっきりなしにしゃべる変な女”的に書いてあってちょっと笑っちゃった。まあそんな見解もあるかね。

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2008年4月19日 (土)

『殺意のコイン』

ロバート・B・パーカーの『殺意のコイン』(ハヤカワ文庫)を読む。女探偵サニー・ランドルシリーズ最新作。邦題の今ひとつ感に加え、表紙もロマンス小説みたいで既に踏んだり蹴ったり。前作ではジェシー・ストーンと付き合ってていい按配に相乗効果をあげていたのだが、彼の名は登場人物一覧になくてまたまたガッカリ。何やってんだ、サニー!でも肝心の捜査ではからだを張って頑張っていたよ。ややイージーだったけど。まあ終り良ければ全て良しといったところか。サニーはともかく、彼女の父親で元警部のフィル・ランドルかっちょいい☆但し女の趣味は悪い(サニーの母親は最悪なので)。あと、スペンサーシリーズのレギュラーメンバーが出てくるのが嬉しい。そのうちスペンサーとも共演すんのかなー。

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2008年4月 5日 (土)

『シャルビューク夫人の肖像』

ジェフリー・フォードの『シャルビューク夫人の肖像』(ランダムハウス講談社)を読む。ハードカバー時に殊能将之がサイトで絶賛していたで買ってみた。帯では桜庭一樹が絶賛しておるようだが、あくまでも殊能さんのお薦めに従って読んだことを明示しておく殊能ファンであります。舞台は19世紀末のニューヨーク、肖像画家のピアンボは「姿を見ずに肖像画を描いて欲しい」と言うとんでもない依頼を受ける。屏風の向こう側でシャルビューク夫人の語る奇妙な話を聞きながら、それを手がかりに姿を推測し肖像を描くという作業に次第に取り付かれていくピアンボの運命は。雰囲気たっぷり、謎にもどっぷりでなかなか面白く読めた。たまには翻訳物もいいな。

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2008年1月 8日 (火)

『異邦人』

パトリシア・コーンウェルの『異邦人』(上下巻・講談社文庫)を読む。検屍官スカーペッタ・シリーズの15冊目。もう読まずとも...と思いながらもふらふらと買ってしまう弱い自分です。正直どう感想を書けばいいのかもよくわからない。題材も相当胸糞悪い事件だし。ただただ、乗りかかった船とか毒を食らわば皿までとか、そんな言葉を思い出す。とにかく一冊目の『検屍官』から20年くらい経っているので色んなことが大きく変わっているし、大部分の変化は辛くて胸が痛いのだ。いっそのことこの辺で完結篇を書いて頂けないだろうか。こっちももう若くないのよ。ほんと辛いのよ。

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2007年11月11日 (日)

『真相』

ロバート・B・パーカーの『真相』(ハヤカワ文庫)を読む。ポールの友人から28年前に母親を殺した犯人を見つけて欲しいと依頼されたスペンサーが、迷宮入りした事件を掘り起こす。調査するうちに各方面を怒らせ、次第に命を狙われて...みたいな、いい意味で安心感のあるいつも通りの展開。今回ぐっときたのは、途中なんだかんだで身を守る為に人を撃ってしまったスペンサーが落ち込んで?スーザンに電話をかけるシーン。ほんとうにスペンサーのことを理解しており、以上でも以下でもないジャストな言葉を話すスーザンてば誠いい女だ...と感心した。ところで本作でスペンサーシリーズは第30作!巻末に色んな人たちによる「スペンサーシリーズ 私のベスト1」が挙げられているのだが、やはり『初秋』と『レイチェル・ウォレスを捜せ』が多いね。私も一冊、と思ったけれどどうにも絞れなかった。スペンサーは全部好き。スペンサーを肴に一晩中飲めるし、スペンサーが好きっていうだけでその人とは友達になれる。未だスペンサーシリーズを読んでない人が羨ましい、これから30冊も新鮮な気持ちで読めるのだから。

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2007年5月30日 (水)

『笑う未亡人』

スペンサーシリーズの文庫最新刊、『笑う未亡人』(ロバート・B・パーカー/ハヤカワ文庫)を読む。裕福な初老の銀行家が殺害され、可愛くってすっごく馬鹿な若い妻に容疑がかかる。彼女の弁護士から依頼を受け、事件を調べ始めたスペンサーがその裏に隠された悪に迫っていく。っつう相変わらずかっちょよくてデキる男・スペンサーであります。今回、ビッチで美人の弁護士・リタやキュートなゲイのレイスなど脇を固めるセミレギュラー陣もいい味を出している。スペンサーがいつまでも続くと良いな、と無理なことを新刊を読む度に思うね。

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2007年5月 3日 (木)

『虚栄』

GWの良い点は、時間を気にせずに本を読んでだらだらしていられるところだ。まあよく考えてみたら普通の週末と何ら変わりはありませんが。というわけで本日は朝方までロバート・B・パーカーの『虚栄』(ハヤカワ文庫)を読む。ボストンの女探偵サニー・ランドルのシリーズ最新刊は、パーカーの別シリーズの主役である警察署長ジェッシィ・ストーンとの夢の共演。サニー・ランドルは割と女を使って何かとちゃっかり後ろ盾を用意しているところとかこぶ平のお気に入りであるところ(←これはサニーのせいではない)なんかがちょっと引っかかり、ジェッシィに至っては暗いイメージがあってシリーズもほとんど読んでいないっつうパーカーファンにあるまじき状況であったが、二人一緒にいると案外イイ感じのコンビなので今後はサニー&ジェッシィシリーズにしたら如何か。そしたら私は絶対読みます。

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2007年4月30日 (月)

『生贄たちの狂宴(上)(下)』

デヴィッド・ヒューソンの『生贄たちの狂宴(上)(下)』(ランダムハウス講談社)を読む。ローマを舞台にした新米刑事ニック・コスタシリーズの第二弾。泥炭の中から発見された2000年前のミイラと思しき美少女の死体と、彼女に酷似した少女が誘拐された事件との関連とは?はらはらしつつ諸々怪しげな事柄がもつれつつ、どんでん返しの結末まで結構読ませます。今回もニックには何かと心配させられるが、そんなところも含めて魅力かも。遺跡があちこちにごろごろしていることと言い、マフィアと警察の微妙で複雑な、一種もちつもたれつな関係と言い、イタリアならではな感じのミステリだけど作者はイギリス人、つうのもいとをかし。

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2007年1月30日 (火)

『料理人』

”寒い冬に布団にくるまって読む冬休みおすすめの八冊”という帯に惹かれて購入、ハリー・クレッシングの『料理人』(ハヤカワ文庫)を読んだ。ある田舎町に突然現れた、料理人・コンラッド。町のお金持ち・ヒル家に雇われた彼は、その悪魔的な料理の腕で徐々に一家や町の人々を取り込んで行く。コンラッドの目的は一体何なのか?が知りたい一心でがんがん読める、コワ面白い小説であった。なんつうか、最後までブラックブラック。うーむ。

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2006年11月28日 (火)

『死者の季節(上)(下)』

どうもまだ風邪が治らない上にうっかり飲み過ぎ→二日酔いで、本日会社で芋のような匂い(芋焼酎だったから☆)を発していたダメサルです。読書も遅々として進まず、やっとのことでデヴィッド・ヒューソンの『死者の季節』(上下巻/ランダムハウス講談社)読み終わる。翻訳が山本やよいさんだったので買ってみたもの。夏のローマ、被害者たちがカトリックの殉教者と同じように殺されるという連続殺人事件が起こる。事件を追う刑事コスタ(熱血若者)は、ヴァチカンの影や謎の美女に翻弄される。犯人の目的は、そして真の悪党は誰だ?みたいな話。己の具合が悪いせいか、あちこち飛ぶ視点がやや入り辛かった。あとやっぱり上下巻にするのはちょっとな。コスタ君の今後には期待したい。

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2006年10月20日 (金)

『プラダを着た悪魔(上)(下)』

ローレン・ワイズバーガー著『プラダを着た悪魔』(上下巻・ハヤカワ文庫)を読む。ファッション誌『ランウェイ』の編集長・ミランダのアシスタントになった新人・アンドレアが、悪名高い彼女の恐怖政治の下、いかに一年を耐え勤めあげるのか?っつう話。わたくしも社会に出てから20年近く、数々のぽんこつ上司の理不尽に呆れたり、ネタとしか思えない、笑えるほどヒドイ上司話など友人達から多々聞いてきたけれど、さすがにミランダほどのつわものにはお目にかかったことはない。どんなに凄腕の編集長か知らんが、ほんとに無茶苦茶。これを読んだら自分の方がちょっとマシ...と思えるかもしれません。そんな負の比較はイヤだが。しかしファッション業界が舞台なので、素敵なお洋服やセレブが集まるパーティーの様子なんかは読んでてとっても楽しい。著者(美人)は実際VOGUEのアシスタントをしていたと言うから、ややノンフィクション!?な感じもして面白いっす。邦画じゃないけど、映画版も観たいな。

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2006年10月10日 (火)

『死体絵画』

アストリット・パプロッタの『死体絵画』(講談社文庫)を読む。何かの書評で知って興味を持ち、初めて読んだドイツ製ミステリであったが、この程度でドイツ・ミステリー大賞っつうのならばドイツものはもう読まん。化粧を施されたホームレスの死体が連続して発見される事件を女性警部・イナ(美人)が追う!みたいな話で、相当引っ張った割には事件の真相にさほど意外性もなく、捜査方法に特筆すべきこともないから警察小説としても中途半端。こんなに長い必要あんのか?と900円くらい支払った分、文句を言わせて頂こう。唯一の萌え所は、イナの上司である警視・シュトッカーか。なかなか素敵なおじさんね☆と思ったら、シュトッカー39歳。同い年かよ。がっくり。

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2006年9月13日 (水)

『風の影(下)』

カルロス・ルイス・サフォンの『風の影(下)』(集英社文庫)読了。バルセロナに暗く影を落とす内戦の記憶を背景として、主人公の少年と謎の作家カラックスの人生が奇妙にシンクロするこの長い物語は、確かに読み応えは充分。途中、韓流ドラマ!?みたいな展開もあったりして全く飽きさせず。太陽のように明るいイメージを勝手に持っていたバルセロナに、こんな陰鬱でやりきれない時代があったとは。嗚呼世の中知らないことばかり。ところでこれだけ全世界で売れてたら映画化の話も出てくるんだろうなあ。想像して怖くなるタイプの小説だと思うので、読むのはいいけれど映画化されたとしてもあんまり見たくはない。

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2006年9月 5日 (火)

『風の影(上)』

世界37ヵ国で500万部突破!...らしい、カルロス・ルイス・サフォンの『風の影(上)』(集英社文庫)を読む。1945年のバルセロナ、ダニエル少年が”忘れられた本の墓場”で偶然見つけた書籍『風の影』を巡る青春ミステリ的な話。世界中どこが舞台でも本絡みの冒険譚はツボなのでわたくしには嬉しい。謎の作家・フリアン・カラックスの影を追い求めるダニエルの探求は、いったい何処にたどり着くのか。全体的にやや暗いけど、そしてうっすらコワイけど、明日下巻を買いに走るぜ。

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2006年8月22日 (火)

『ポットショットの銃弾』

ロバート・B・パーカーの『ポットショットの銃弾』(ハヤカワ文庫)を読む。スペンサーシリーズ28作目。6月にも新刊が出たばっかりなのに、何故に?と思うも、いいのいいの読めればオールオッケーなの。今回はスペンサー版”荒野の七人”!西部の無法者集団に立ち向かう為、相棒ホークを始め、これまでの事件で出会ってきたつわもの達がスペンサーの呼びかけで一同に会した。んもうスペンサー的ドリームチームって感じでうはうはしちゃったが、あんまし覚えていないメンバーもいたので今一度読み返す時期かもな。嗚呼忙しい。けど楽しい。

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2006年7月16日 (日)

『七番目のユニコーン』

ケリー・ジョーンズの『七番目のユニコーン』(文春文庫)を読む。めっきり翻訳物に手を出さなくなった昨今ではあるが、美術ミステリな匂いがしたのと、翻訳が松井みどりさんだったので買ってみたらなかなかハマった!主人公はパリのクリュニー美術館の学芸員アレックス(三十代半ば・子持ち・未亡人・美人)。リヨンの修道院から発見された古いタペストリーは、クリュニー美術館に収蔵されている”一角獣と貴婦人”シリーズの七枚目なのか?タペストリーに秘められた中世の恋と、その謎を追いながら変わり始めるアレックス自身の人生が正に美しく織り上げられたロマン溢るる一冊...なーんつって大袈裟か。プロローグからエピローグに至るまで、かなり予想しやすいストーリーではありますが、それでも充分楽しめる。クリュニー美術館で一角獣シリーズのタペストリーは見たハズなのにあまし覚えていないという、勿体無いおさるであった。今ならきっと感動するね。

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2006年6月20日 (火)

『ハガーマガーを守れ』

人生には水戸黄門のような安定も必要である。その都度ストーリーは変われど、安心できて面白さも保証されているタイプの。スペンサーシリーズも私にとっては確固たる安定感を持つ大好きなシリーズであります。つうわけでロバート・B・パーカーの『ハガーマガーを守れ』(ハヤカワ文庫)を読む。シリーズ27巻目にあたる本書の舞台は、本拠地ボストンを離れた南部のジョージア州、狙われた競走馬を銃弾から守り犯人を探すうち、更にきな臭い事件が見えてくる...みたいなお話。スペンサーなので、読んでいていつも通り普通に楽しかった。全て世は事もなし。

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2006年3月26日 (日)

『逸脱者(下)』

やっぱり読み始めるとやめられない!グレッグ・ルッカの『逸脱者(下)』(講談社文庫)を読む。唖然とする展開にどう考えてよいものやら....フクザツである。シリーズ中突出の読み応えであるとは思うものの、最初の頃が懐かしいと思ってしまうのも否めない。こんなことになっちゃって、これからどーすんの、とひとごとながらかなり心配である。新作は2006年秋に上梓されるそうだが、翻訳はそれからだろうからいつになるのかなー。嗚呼早く読みたいようなコワイような。

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2006年3月25日 (土)

『逸脱者(上)』

グレッグ・ルッカの『逸脱者(上)』(講談社文庫)を読む。現時点でのボディガードシリーズ最新刊で、売れた時の常か、さほどの厚さでもないのに初の上下巻仕様になっておる。講談社め。世界的な要人の警護につくことになったアティカスたちだがまたまた凄腕の暗殺者が登場、上巻ではなんだかやられっぱなしだし、ええっ!どうなっちゃうの??っつう所で下巻へ続くし、もうハラハラっすよ。久しぶりにFFもせず読書に没頭。

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2006年3月13日 (月)

『ダ・ヴィンチ・コード』

ついに文庫化!ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』(上中下巻/角川文庫)を一気読み!いやー実はそんなに期待してなかったんだけど、めっさ面白かったわ。知恵と勇気で何かを探求する話を好む貴兄には大満足の物件でしょう。主人公達について行こうとアタマをフル回転させ、じわじわと迫る敵に真剣に怯え、一歩一歩真実に近付くべく謎が解かれる度に知的興奮に打ち震えるっつう、小説世界にどっぷり浸かった一日であった。途中、飯とか作んなくちゃならんのがもどかしい程であったよ。あと少しで世紀の謎が解かれんとす、って時に何が悲しゅうて飯を作ってるのかと。かますを焼きながらも心はヨーロッパでしたね。嗚呼映画も絶対観たいな。ルーブルとか教会とか本物使うのかな。本物見たいな。なんつって感想がすっごくバカっぽいけど、あんましムツカシイことをどーのこーの言う気分でもない、RPGをクリアした時にも似てるハイな感じの読後である。やや疑問に思ったのは文庫三冊にする必要があったのか?ってこと。上下でいいじゃんか。壮大な探求の前ではちっちゃい苦言だがね。

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2006年2月28日 (火)

『耽溺者』

グレッグ・ルッカの『耽溺者』(講談社文庫)を読む。本の雑誌おすすめ文庫王国で二位に選ばれていたので即買ってはみたのだが、よくよく調べてみるとシリーズものの番外編だと言うではないか。本作から読んでも楽しめるではあろう。しかし私は以前、森博嗣の犀川&萌絵シリーズをよりによって(知らずに)『封印再度』から読んでしまったという愚行をしでかしたことがある。同じ轍を踏むわけにはいかんのである。つうわけできちんと一冊目から読み進み、やっとシリーズ番外編『耽溺者』に至ったわけです。女探偵ブリジット・ローガン主演の本書は、麻薬絡み。ジャンキーの皆さんの壮絶な禁断症状を読んでるとどうしても金八先生のシュウを思い出すわけだが、そんなしょぼい連想はどうでもいいっすね。とにかく友達と、自分の尊厳を賭けて闘う満身創痍のブリジットに泣ける。誠に男前な女であることだよ...

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2006年2月27日 (月)

『暗殺者』

グレッグ・ルッカのボディガードシリーズ第三弾『暗殺者』(講談社文庫)を読む。前回の元SASなんてほんの序の口だった?的なプロの殺し屋が登場、あの手この手でアティカスたちを脅かす。交互に訪れる緊張と緩和に、読みながらもうふらふらざんす。しかし読み終わるやいなや次の本に手を出さずにいられないという、なかなかに魅力あるシリーズですわ。つうわけで次回はいよいよ『耽溺者』ね。たった三冊買うのに大層ホネを折ったぞ。講談社め。

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2006年2月 2日 (木)

『奪回者』

引き続きグレッグ・ルッカの『奪回者』(講談社文庫)を読む。前作で起きた悲しい出来事を引きずっている中、更にハードなボディガードを引き受けるはめになるアティカス。今回の敵は元SAS!サザンオールスターズじゃないぜ。SASと言えばマスターキートン...なイメージであったが、SASの人たちがどんだけ凄腕かっつうことをイヤと言うほど知らされました。こええ。アクションシーンが派手だけど、人間関係とかちょっと暗いとこもあるこのシリーズの今後がとりあえず気になる。

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2006年1月31日 (火)

『守護者』

石田衣良絶賛のシリーズ第一弾、グレッグ・ルッカの『守護者』(講談社文庫)を読む。タイトルは”キーパー”と読み、NYを舞台にしたプロのボディーガードのお話。翻訳物なんて久々に手にとったけど、衣良がお薦めするだけあってぐいぐい読ませる面白さよ。主人公のアティカス・コディアック、眼鏡男子なのが○。ボディーガード仲間もプロに徹しており気持ちよくかっちょいい。何と言っても女探偵のブリジットがイカス!このねえちゃん会いたさに次の本も入手。うふうふ。

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2006年1月 1日 (日)

『神の手(下)』

謹賀新年。今年もかつかつながらも道楽関係には力を入れて、ちいちゃなシアワセを噛み締めながら暮らしていきたい所存です。さて新年第一冊目、パトリシア・コーンウェルの『神の手(下)』(講談社文庫)を読む。上巻でこれでもかと広げた風呂敷がどう畳まれたかっつうと...ああそうなん、て感じ。畳み方はともかく、まあ新春に読むには全く相応しくない、気分も暗~くなるような話であった。じゃあもうほんと読むのやめればいいじゃん!て思うのだが、文句言いつつも読んでしまうっつうのは、やはしそれだけの力があるってことなのかな。うーん。とりあえず明日はもっと爽やかな本を読もう。
inu-to-matsu

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2005年12月25日 (日)

『神の手(上)』

パトリシア・コーンウェルの『神の手(上)』(講談社文庫)を読む。二冊に分けるほどの厚さかよ!と少々語気も荒く思う、検屍官スカーペッタ・シリーズの最新刊である。まだ上巻なのでなんとも言えないが、ややとっちらかっていて色々と分かりにくい。こんなに広げちゃってダイジョブなの...?的な。最近では登場人物たちが皆していっつもイライラしているのが気になる。まあ楽しい話じゃないから仕方ないかな。じゃあもう読むのやめればいいじゃん、と思われるだろうが今更やめるわけにはいかんのだ。意地なのか。つうわけで下巻に期待。

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2005年11月30日 (水)

『メランコリー・ベイビー』

ロバート・B・パーカーの女探偵サニー・ランドル・シリーズ最新刊『メランコリー・ベイビー』(ハヤカワ文庫)を読む。スペンサーと同様ボストン在住の探偵なので、登場人物も多少重複しているのがファンとしては楽しい。しかし前々から思っていたのだが、やや人に頼りすぎるきらいがあるなサニー・ランドル。元警官のパパに相談してみたり、一族で裏稼業を営む元夫の力を借りてみたり。イージー過ぎないか?まあ考えてみるとスペンサーでも一人じゃ厳しい時にはホークの手を借りるんだけどね。サニーが同じ事をすると、”だから女は...”と思ってしまう自分に厳重注意。悪くないのに何故かサニーにさほど夢中になれないのは、こぶ平のお気に入りっつう情報が刷り込まれているせいかも。いつまでもこぶ平と呼んでやるー。

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2005年7月25日 (月)

『沈黙』

ロバート・B・パーカーの『沈黙』(ハヤカワ文庫)を読んだ。年に一度、秋頃に文庫化されていたスペンサーシリーズであるが、何故か今年はこれで二冊目。なんにせよ新刊が読めるのは嬉しいので問題なし。スペンサーについては何がどう転んでも全てオッケーなので今回も普通に楽しめた。ホークの知り合いの大学教授が巻き込まれた同性愛問題と、スーザンの友人が受けているストーカー被害という二つの事件を抱えることになったスペンサー。しかも二つともやっかいな上に無償。その辺も含めてあいかーらずなスペンサーにラブ!でありました。スペンサーシリーズが永遠に続けば良いなあと無理なことを願う。

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2005年6月 1日 (水)

『酔いどれに悪人なし』

読書日記を5年書き続けたので、なんとなくブログにしてみました。おぎやはぎもやってたので。動機がおぎやはぎ...ってどうか。
さて本日は久々の翻訳物、ケン・ブルーウンの『酔いどれに悪人なし』(ハヤカワ文庫)を読む。本好き酒好き探偵なんて正にツボ、これ以上何を望む?と意気揚揚と読んでみたけど、うーん...設定は良いんだけどなあ。スタイルもちょっと変わっていて、本を愛してるのもわかるんだけどなあ。ストーリーがいかんのか。ストーリーがダメなら大部分がダメということか。でも酒と本に免じてもう一冊読んでみてから判断をしたい。甘いな。

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