2012年10月14日 (日)

『楽園のカンヴァス』

原田マハの『楽園のカンヴァス』を読む。随分前に読んだのだけど、あまりに好きで良くて自分の中で熟成させていた...。たぶん今年読んだ中でダントツ好きかも。始まりは大原美術館。そこから既に掴まれている。それからアンリ・ルソーの絵を巡る謎。MOMAにある「夢」とそっくりな、もう一枚の絵は果たして贋作なのか?二人の研究者に示された手掛かりとなる不思議な書物。嗚呼もう興奮しながら頁を繰った。真相が早く知りたいけれど、この夢が終わらなければいいとも思った。ルソーの絵にどうしようもなく惹かれる人なら、絶対に酔える。そうでなくても、ルソーの絵が観たくなる。今すぐに、MOMAに行って。

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2012年2月11日 (土)

大宮エリー「思いを伝えるということ」展

昨日のことですが、大宮エリー「思いを伝えるということ」展に友人カッパと行ってきた。渋谷パルコミュージアムにて500円。安い。いわゆるインスタントジョンソン...じゃなくて、インスタレーション的な?エリーの言葉をじっくり読むべし。そして感じるべし。どこかで、自分にだけ向かってくるように思える言葉があるかもしれない。そんなのに出会うと、ちょっと感極まるかもしれない(私はあった)。思いを伝えるのはムツカシイ。私は、えてして”願望をおしつける”ことが多いような気がする。思いとはきちがえて。伝わらなければゼロだ、というのがいつの頃からか刷り込まれていて、伝えることのみにしゃかりきになるあまり、相手がどう感じるかを慮っていなかったような気がする。私の思いを押し付けた、全ての人に謝りたい。でもまあ、そんなことも含めて、”後悔はしてないよ”っつうボトルの中の言葉に密かに号泣した金曜日の夜でありました。

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2011年8月18日 (木)

集まれ!おもしろどうぶつ展

横須賀美術館の「集まれ!おもしろどうぶつ展」へ行く。休みの時はなんだかんだこの美術館に行くなあ。他に行くとこないんかい?くらいに。まあドライブするには一時間ちょっとの丁度イイ距離なんで。展覧会自体はいつも若干小規模なんだけど、それなりに楽しめる。小学生と中学生は無料なのも好感だよ。子どもはたくさんいいものを見なくちゃと思う。今回は三沢厚彦さんの動物が何点か見られて嬉しかった。目つきが悪かったりするところとか、ユーモラスなたたずまいが大好きなんだ。いいなあ。ワニとネコとヒョウ?は写真撮影オッケーだったので撮ってみた。
Misawa_wani


Misawa_neko


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空海と密教美術展

東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術展」へ行ってきた。これがわたくしの夏休みメインイベント...。恐竜展とパンダの為か、上野は朝からすごい人。恐竜展は60分待ち、密教展は20分待ち。中も大混雑で、お経とか細かい仏具とかあまりにも見えずちょっとスルー。しかし東寺の両界曼荼羅図や仏も充実で見所は満載!特に最後の展示、東寺からいらしたオール国宝・仏像曼荼羅は嬉しくて周りをぐるぐるまわってしまいました。阿修羅の時と同じように、360度どっからでも眺められるのがたまらないす。後ろからもガン見。大好きな帝釈天にも、こんなところで会えるなんて...☆と久しぶりで思いがけない逢瀬を堪能した次第です。でへ。売店では東寺のお香も売っており、連れ合いが静かにコーフンしてまとめ買い。良かった良かった。本館でやっていた「博物館できもだめし─妖怪、化け物 大集合─」という、たぶん子ども向け?の展示がわかりやすくて面白い。後ろに貼ってあったパネルは冊子にしてほすい!と思ったくらい。京極様を読み返すのもいいなと思った夏休み。

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2010年10月30日 (土)

「天狗推参!」展

昨日のことですが、友人カッパと神奈川県立歴史博物館で開催中の「天狗推参!」展に行ってきた。カッパとおさるが天狗に会いに...なんて、どこか牧歌的で心和むじゃろ。とにかく人がいない博物館という印象があったけれど、予想に反して案外にぎわってた!密かに天狗ブーム来てるの?しょっぱなからむのすごく大きな天狗の顔(3D)の絵馬があったり、様々な絵巻物や屏風、掛け軸などに描かれた天狗、不動明王テイストの天狗像等々目白押しで、結構見応えアリ。テングーとかエンノこと役行者好きのMJ兄貴(マイケルじゃなく、みうらじゅん)にも是非見てほしいねと二人で話す。カッパが歌舞伎から得た知識(北条高時天狗の舞とか)をちょいちょい教えてくれるので、そんなことも更に面白かった。道楽も充分役に立っているじゃん。とポジティブな感じでビール。かま玉うどんで〆。

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2010年9月12日 (日)

高島野十郎と同時代作家展

歌舞伎後、カッパがみつけてきた「高島野十郎と同時代作家展」を銀座美術館で観る。二人とも野十郎が大好きなのです。ううむ、素晴らしい。やっぱりイイ。野十郎の絵の、静かでただそこにある美しさに圧倒される。何度も何度も観る。なるべく忘れないように、いつでも思い出せるように、じっとじっと観続ける。特に月を描いたものが大好きで、やわらかで冷たいその光がまごうことなき月の光なんだな。嗚呼。NPO法人文化・芸術機構という団体が企画されたようですが、ほんとうに有難う。カッパちゃんにも有難う。
諸々の感動を鎮めるべくビール。その前に秋の服など散々散財。感動どこへ行った?くらいの世俗まみれ。俗サル!アンド俗カッパ!一緒に飲める喜びを語るのは256回目くらい。まだまだ続くよん。

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2010年8月12日 (木)

ブルーノ・ムナーリ展

自主的に夏休み取得中。二度目の夏休み(既に6月に一週間休んでるので)、ごゆっくり。と上司に言われたがイヤミか?ふん、気にしないもん。
まあ夏休みとは言え特に何も予定はなく、毎度お得意の横須賀美術館にて開催中の「ブルーノ・ムナーリ展」へ。ムナーリさんはイタリアのアーチストで、私にとっては絵本で馴染み深い人。でも実にいろんな分野で幅広く活動されており、才能のある人はひとつのところに収まらんものなのかのうって感じよ。今更ながらアートって好奇心や想像力を刺激して、それに触れる人を思ってもみなかった場所へ連れて行ってしまう力があるなあとぼんやり思う。おさる的に一番もってかれたのは「小ざるのジジ」っていう、フォームラバーと銅ワイヤーでできているらしい人形!超キュート!このレプリカ、売店にあったら買ってくれと連れ合いに言ってみるも、果たして6000円くらいだったので当然却下だ。ちぇっ。ジジに後ろ髪ひかれつつ曇天のィヨコスカにグッバイ。

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2010年6月27日 (日)

ロンドン美術館徘徊

少しずつロンドンの振り返りを。
今回の旅行の目的はとりあえず海老蔵さんのロンドン巡業なんすけど、それ以外ではやっぱり美術館。ロンドンの美術館は嬉しいことにたいてい無料(といいますか寄付制?)で、あんんんなにたくさん素晴しい作品たちを惜しげもなく見せてくだサルなんて、ほんとただの海賊じゃないっすよね。って失敬だね☆
まず我々が赴いたのはテート・ブリテン。四年前も確か真っ先にここを訪れた。私はテート・ブリテンのラファエル前派の部屋がロンドン中で一番好きかもしれない。ロセッティ、ミレイ、ブレイク、バーン=ジョーンズ、ウォーターハウス。もし私がロンドンに住んでいたら、デーティングの待ち合わせはこの部屋にしたい。ここならどれだけ待たされても構わん。何故待たされるのが前提か、という悲しい疑問もうっすらあるが、とにかくずっと眺めていたい絵が山ほどあるのです。
テムズ川を行く高速船Tate to Tateに乗って、ビッグベンやロンドンアイなどの超ロンドンぽい景色にきゃあきゃあしながら、テート・モダンへ。火葬場っぽいたたずまい...といつも思うが、発電所だったらしい。モダンはあまり得意ではないので、美術を勉強しているカッパに諸々解説をしてもらいながら鑑賞。
コートールド・ギャラリーは、小さいながらも教科書で見たことのある絵画が目白押しで素晴しい。印象派が充実しており、規模的にも大層見やすい。月曜日に限り14時まで只です。
今回初めて行って、ぐうの音も出なかったのがサー・ジョン・ソーン博物館。建築家であったジョン・ソーン氏の自宅がそのまま博物館になっているのだが、それがもう奇妙奇天烈な空間になっております。普通の邸宅と言った風情の玄関からは想像もつかない迷宮のような屋敷の中にぎっしりと飾られた絵画、ところ狭しと置かれた石像、半地下にはエジプトの石棺があったりして、ややエキセントリックな金持ちの酔狂な趣味に唖然とするばかり。澁澤龍彦さんだったら何て言うかな?とか思いながら、浮世離れした世界を楽しませて頂いた。お金持ちはこれくらい法外に素っ頓狂なことをやってもらいたいね!
個人の邸宅を美術館にしたものでもうひとつ、ウォレス・コレクションも圧巻だった。フラゴナールの「ぶらんこ」が有名だが、他にもルーベンスやベラスケス、ターナーなんかもロココ調のゴージャスな部屋に無造作に掛けられており、本物っすか?くらいにこれでもかとあってなんだか可笑しくなってきちゃった。すごいねー大英帝国の金持ちは。
それからナショナル・ギャラリーもやっぱり絶対はずせない。ルソーのトラやモローの竜退治、フィリッポ・リッピの受胎告知とか大好き。ここでは日本人のスタッフの方が我々に話しかけてきてくれ、いろんな細かい鑑賞ポイント(ターナーの蒸気機関車の絵に描かれている野うさぎや、ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」の秘密などなど)を教えて下さってとても興味深かった。
その隣にあるナショナル・ポートレート・ギャラリーも案外面白い。新しいポートレートにアタリがあると結構飽きない。ここは最上階のレストランの眺めがいいんだー。一度アフタヌーンティーと洒落込んだけれど、場所によってはビッグベンも見えて素敵です。おススメ。
他にもウィリアム・モリスの壁紙がキュートなカフェでお馴染みのヴィクトリア&アルバート美術館(グレース・ケリー展をやっていた。すこぶる美し!)、いつでもちびっ子でいっぱいの自然史博物館、これぞ海賊のお宝だー!の大英博物館王立美術院(ミケランジェロのトンド有り)なども行って、ほんとにおなかいっぱい。贅沢な一週間であったことだよ。

...長っ!酔っ払って書いていたらこんな長さに。スマンキー。

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2010年5月 9日 (日)

ジョン・ルーリー ドローイング展

あー気付いたらGWもすっかり終わってるね。なんすかねーこの脱力ぶり。なんもやる気しねえ...これが五月病?って新入社員か。もう何年働いてるんだ。そろそろ浮上せねば。たまにはがんばれ、俺。
つうわけで後手後手にまわっておりますが、連休中にワタリウムで開催中の「ジョン・ルーリー ドローイング展」に行ってきた。オリーブ少女だった頃、ジム・ジャームッシュの映画は必須科目で、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』も『ダウン・バイ・ロー』も正直全然わかんなかったけど、何かスタイリッシュ!とか言っちゃって格好ばっかり真似したりしてた。わからんなりにも、それらの映画に出演していたジョン・ルーリーの存在感に圧倒されたものだった。サックス奏者なんすね...そんなこともよく知らなかった。そして絵も描くんすね。何かで彼の絵を見て、一瞬でトリコになった。絶対に実物が見たいと思って今回赴いた。詩みたいな歌みたいなタイトル、眼を引く美しい色彩に、よくみると不吉な線であったり、ちょっとかわゆらしかったり。時々うっと胸が詰まる。空気の薄さに気が遠くなりそうに。それは建物の問題か?すっかりあたってしまった感じ。
その帰り、久しぶりに大学時代からの友と飲む。彼女はジョン・ルーリーの描くトリにやや似ている(だから彼女を誘って見に行った)。勿論褒め言葉。You Are Here、が一番好きだったなあ。

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2010年3月24日 (水)

岡村桂三郎展

先日歌舞伎を観劇した後、銀座のコバヤシ画廊にて開催中の「岡村桂三郎展」に行った。友人カッパの大好きなアーチストで、今までも何度か作品が掲載された本を見せてくれたり、その凄さを話で聞いたりはしていたのですが、実は正直ぴんときてなかった。すまん。実際に実物に向かいあってみて初めて、やはり聞くと見るとでは大違いだなあと当たり前だがずっしり思った。ほの暗くてそんなに大きくないスペースに、ぎっちりと何かが居る。その空間に入った直後はなんだかよくわからなかった。作品のどっしりとした質感と彫られた木の荒々しさと静かなのに何故か圧倒される迫力にぼーっとなっていて、しかしじっと見ていると向こうもじっと見ているような。蛸だった。蛸の眼が。うーん蛸だったか!そんな作品。というわけでここで私が書いたことはやっぱり伝わらないとは思うのですが、お近くの方は是非実物を見て頂きたいです。わしらがお邪魔した時には岡村桂三郎さんご本人がいらっしゃった。カッパ大感激でムーンウォーク。なんで!?しかしカッパのおかげで凄い作品に出会えたことだよ。アリガトウ。

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