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2015年8月24日 (月)

『水のかたち』

宮本輝の『水のかたち』(上下巻・集英社文庫)を読む。自分の50歳の誕生日祝いに150年前の文机を買おうとした普通の主婦・志乃子が、そこから始まる”善き出会い”を通じて思ってもみなかった人生の扉を開けていくみたいな話。ってあっさりまとめてはいかん程に沢山の要素が惜しげもなく盛り込まれた、読み応えのある小説。ただストーリーを追うのもわくわくするけれど、そこここに心を揺さぶられる言葉があり、立ち止まっては味わってゆっくりと噛み締めたくなる。志乃子と一緒に色んなことに気付き、何度も気付き、また違った眼で世界を眺めることの新鮮さ。そして、小説を読むっていいな、ということにも久しぶりに気付く。やっぱりテルすごい(呼び捨てるな)!

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