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2012年10月

2012年10月27日 (土)

『ヴェニスを見て死ね』

木村二郎の『ヴェニスを見て死ね』(創元推理文庫)を読む。ニューヨークの私立探偵・ジョー・ヴェニスの活躍を描く短編集は、日本人作家(翻訳家・評論家であるらしい)によるものなのに完全に翻訳物のハードボイルドな味わい。昔好んで読んでいた矢作俊彦の『マンハッタン・オプ』に似た匂いも醸す。タイトでスマート、でもラストでさらっと深い余韻を残す感じがイカす。こうゆうの好きだなあ。続編も早速購入。

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2012年10月18日 (木)

『伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝』

桜庭一樹の『伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝』(文春文庫)を読む。実は里見八犬伝をあまりよく知らないので(薬師丸ひろ子のとか...あと歌舞伎で観たくらい)、どう贋作なのはよくわからず。知ってたらもっと面白いのかもしれないけれど、知らなくても充分楽しめた。山から下りてきた猟師の娘が、江戸の町を跋扈する伏という犬人間?を狩る(ざっくり)、伝奇時代劇とファンタジーの狭間で繰り広げられる冒険活劇。色は鮮やか、音は賑やか、森や獣や風の匂いも確かにしてくるような。五感を揺さぶられ、いつまでもその世界から戻れないような気がしました。

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2012年10月16日 (火)

『お好みの本、入荷しました』

桜庭一樹の『お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記』(創元ライブラリ)を読む。とにかくむのすごい本読み。世の中に未読の本がどれだけあるかと考えたら、そして死ぬまでにどれだけを読めるのかと考えたら、ちょっとした焦燥感に押しつぶされそうに。まだまだ全然だ!と自分に駄目だし。そういえば桜庭一樹、結婚しちゃったのかーちぇっ、となんとなく思っていたが(狭量故に)、「これからわたしたちは”人といる孤独”を生きる。」っていう一文を読んで大層共感する。結婚て、案外そーゆうことかも。

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2012年10月14日 (日)

『楽園のカンヴァス』

原田マハの『楽園のカンヴァス』を読む。随分前に読んだのだけど、あまりに好きで良くて自分の中で熟成させていた...。たぶん今年読んだ中でダントツ好きかも。始まりは大原美術館。そこから既に掴まれている。それからアンリ・ルソーの絵を巡る謎。MOMAにある「夢」とそっくりな、もう一枚の絵は果たして贋作なのか?二人の研究者に示された手掛かりとなる不思議な書物。嗚呼もう興奮しながら頁を繰った。真相が早く知りたいけれど、この夢が終わらなければいいとも思った。ルソーの絵にどうしようもなく惹かれる人なら、絶対に酔える。そうでなくても、ルソーの絵が観たくなる。今すぐに、MOMAに行って。

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2012年10月11日 (木)

『恋のかけら』

アンソロジー『恋のかけら』(唯川恵、山崎ナオコーラ他/幻冬舎文庫)を読む。作家陣に大好物の山崎マキコの名前があったので買ってみたら、『ちょっと変った守護天使』(←既読)の一部抜粋だったよ...幻冬舎め。でも恋愛小説の分野に疎いわたくし故、このようなアンソロジーは未知の作家に出会えるという観点ではわくわくする。本書に関しては山崎マキコの魅力を再確認して読了。

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2012年10月10日 (水)

『マグマ』

真山仁の『マグマ』(角川文庫)を読む。原発ダメならもう地熱で良くね?と思い込んでいる短絡的な読後の俺だ。正直地熱発電のことはまるで知らなかったのだが、なんで知らないかっていうことも含めて興味深かった。外資系ファンドのヴァイスプレジデント(東大出の美人)が、会社の思惑もよくわからん中、政治家と利権のどろどろ、地元の反発、研究者との衝突等々にやられながらも地熱発電の可能性を模索しつつ奔走するっつう、起伏にとんだストーリー展開なので、題材の割には案外読みやすいよ。つうわけで頑張れ地熱。

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2012年10月 8日 (月)

『ハング』

先週酔っ払って階段から落ちたらしく(らしく?)、左半身がだいたい痛い一週間であった。特に左手小指は腫れ上がり、おれおれ折れてる!?くらいに痛かった。aが打ちにくいんだよな...でもだいぶ復活。三連休はぐずぐず。
誉田哲也の『ハング』(中公文庫)を読む。うーん、やるせない。普通に警察小説だと思って読んでたら、あまりのあまりさに打ちのめされた。警視庁捜査一課の堀田班が再捜査することになったある殺人事件、一見単純そうにみえたその裏の奥の奥に巨大な闇が...みたいな話。ありえない!と思いたいけど絶対ないとも言えないところが怖いで。

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