« 『QED flumen 九段坂の春』 | トップページ | 『マイ・ブルー・ヘブン』 »

2011年5月28日 (土)

『キネマの神様』

原田マハの『キネマの神様』(文春文庫)を読む。嗚呼俺本読みで良かった!!とページをめくりながら何度も思った。初めて読む作家さんだけど、こんな出会いがあるから本読みはやめられないんだ!と久しぶりに嬉しくなった。映画は旅なのだ、とこの小説では言うが、本を読むことも旅なんだと私は思う。この旅はまたすこぶる楽しく、忘れがたい旅だった。40歳手前で会社を辞め、無職になった娘と、ギャンブル依存で借金まみれの父親。二人の共通点は映画が好きなこと。にっちもさっちもいかなくなった家族に舞い降りた”キネマの神様”の奇跡とは...。映画好きには勿論、そうでもない人にだって鋭意オススメ!家族、友、仕事、どこを切り取ってもぐっとくるものがある。ただ何かを好きだっていうことのべらぼうな強さ。そのことが奇跡を起こしてしまう、そしてそれが夢じゃないかもって思えてしまう強さ。ええ小説よ。ラストはランチビール飲みながら、泣きながら読んだよ。現時点で今年のベスト!と言ってしまおう。

|

« 『QED flumen 九段坂の春』 | トップページ | 『マイ・ブルー・ヘブン』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111855/51791940

この記事へのトラックバック一覧です: 『キネマの神様』:

« 『QED flumen 九段坂の春』 | トップページ | 『マイ・ブルー・ヘブン』 »