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2011年5月

2011年5月31日 (火)

『猫と針』

最近、テギョンさんとかムギョルさんとかそーゆう名前の人が出てくるドラマばっかり観ているおさるです☆帰宅して即お酒&録画しといたドラマ鑑賞が至福の時...俺の中の韓流ブームは案外しつこい。
つうわけで本日は薄めに。恩田陸の『猫と針』(新潮文庫)を読む。タイトルかっちょいい。帯に”演劇を愛する著者が始めて挑んだ密室心理サスペンス劇”と書いてあり、台本形式のミステリなのか!とわくわくしていたら普通に戯曲だった。しかも最後の最後で実際に上演されていたことがわかった、キャラメルボックスで...。そうか、恩田陸はこんな仕事もやっているのか。人はその場にいない人の話をする、っていう視点は面白いなーと思った。こんな感想でスマンキー。キャラメルのことはわからんので。

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2011年5月29日 (日)

『マイ・ブルー・ヘブン』

小路幸也の『マイ・ブルー・ヘブン』(集英社文庫)を読む。東京バンドワゴンシリーズの番外編は終戦直後の東京を舞台に、いつも語りとして登場するおばあちゃんの娘時代を描いております。父親からある重要文書を託された華族の娘が、色々あって古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家に転がり込んでくる発端から全く気を逸らせない。個性的な面々が賑やかに堀田家に集まり、GHQや元日本軍関係者、裏世界の人間などを向こうにまわして諸々を乗り越えていく。善人ばっかりのドラマ、でもいいじゃない!って感じデス。「不平等を悩んでいては、前に進めない。幸せを噛み締めて、そうではない人のために何が出来るか。何も出来ないまでもどう生きるべきか」という、お父さんの言葉がぐっときたのでここにメモらせて頂きます。やっぱりこのシリーズは好きよ。

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2011年5月28日 (土)

『キネマの神様』

原田マハの『キネマの神様』(文春文庫)を読む。嗚呼俺本読みで良かった!!とページをめくりながら何度も思った。初めて読む作家さんだけど、こんな出会いがあるから本読みはやめられないんだ!と久しぶりに嬉しくなった。映画は旅なのだ、とこの小説では言うが、本を読むことも旅なんだと私は思う。この旅はまたすこぶる楽しく、忘れがたい旅だった。40歳手前で会社を辞め、無職になった娘と、ギャンブル依存で借金まみれの父親。二人の共通点は映画が好きなこと。にっちもさっちもいかなくなった家族に舞い降りた”キネマの神様”の奇跡とは...。映画好きには勿論、そうでもない人にだって鋭意オススメ!家族、友、仕事、どこを切り取ってもぐっとくるものがある。ただ何かを好きだっていうことのべらぼうな強さ。そのことが奇跡を起こしてしまう、そしてそれが夢じゃないかもって思えてしまう強さ。ええ小説よ。ラストはランチビール飲みながら、泣きながら読んだよ。現時点で今年のベスト!と言ってしまおう。

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2011年5月27日 (金)

『QED flumen 九段坂の春』

高田崇史の『QED flumen 九段坂の春』(講談社文庫)を読む。タタルさん、奈々ちゃん、くまつざき、御名形史紋それぞれの青春時代を描いた4篇。んー今ひとつ乗れず。ミシマ先生の『豊饒の海』とリンク(作者談)とは大きくでたねーといった感じです。個人的な趣味で言えば中学生のタタルさんにはめっさ興味はあるんだけど、女教師を好きなったりするなんてありがちすぎるわよっ(←気に食わないらしい)。あと、奈々ちゃんのファーストキスとかほんとどうでもいい。それはさておき、相変わらず隠された歴史の事実?的なネタは満載で、ある登場人物が呟いているように「人間は何も知らなくても、それなりに生きていけるもんだ」けれど、知ってるともっと絶対面白いに違いない。

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2011年5月26日 (木)

映画『阪急電車』

映画を観るのは久しぶり。有川浩の原作がとっても良かったので、映画『阪急電車 片道15分の奇跡』を観る。関東の人間にとっては馴染みのない電車ゆえに、本を読んだだけではよくわからなかった電車や駅のたたずまいが実際に見られたのが嬉しい♪キャスティングも原作のイメージを損なうことなく、それぞれ味わい深かった。女子の頑張りが目立つ中、女子高生のアホ彼氏役・玉鉄がナイス!寝取り女の安めぐみも、いかにもこーゆうことしそう!な感じがほんと良かった。褒めてます☆笑えてちょっと泣けて、すっきりした気分で映画館を後に出来るええ話でしたよ。
ところで。映画館にて『プリンセス・トヨトミ』の予告編を見て吃驚!綾瀬はるか→旭ゲンズブール、岡田くん→ミラクル鳥居、って決め付けてたけどこれ間違いであった。勝手に合わないとか思っちゃって御免...でもそれアリか?まあこうなったら映画館で是非を確かめたい。

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2011年5月25日 (水)

『瑠璃でもなく、玻璃でもなく』

唯川恵の『瑠璃でもなく、玻璃でもなく』(集英社文庫)を読む。第一章が始まる前のページに書かれた、”恋愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである”という名言で見事に総括されております。うまいこと言うね。26歳未婚OL不倫中と、34歳既婚子なし専業主婦、それぞれの不安と不満。磐石ともいえるありがちな人物設定とドラマのような偶然の連発で実に読みやすい展開だが、それ故になーんにも考えずに没頭できます。それこそドラマを観ているかのようです。女子としては両方の気持ちがだいたいわかるけれど、残念ながらこの小説に登場する男性陣には全く魅力を感じない...。特に、人当たりの良さとソツのなさでつい女子がほだされてしまうらしい石川くん(広告代理店勤務)は、いちいち押しが強いのに冷酷なまでの引きが不気味で一体何を考えているのかわからん。こーゆう人が一番コワイと思いますな。

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2011年5月23日 (月)

『プリンセス・トヨトミ』

万城目学の『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)を読む。何かとてつもないことが起こりそう!なプロセスを楽しむ小説だと思うので、あらすじとか書きにくいっす。歴史的にでっかい話のようで、それでいてどこかちまっとしてユーモラスな印象もあって、そのあたりが万城目学の肝なんではないかと思う。途中のわくわく感からしたらどこか肩透かしな収束も込みで。でも私はこーゆうの好きよ。会計検査院の三人のキャラなんて秀逸!と思う。三人ともイイ。映画版では旭ゲンズブール役が綾瀬はるかみたいだけど、これは違う気がするなー。もっとでかくて外人顔じゃないと...。マイコとかどうよ。鳥居も岡田くんではかわいすぎる!でもまあ小太りの冴えない子を巨大スクリーンで見せられるなら岡田くんのかわいい顔のほうがいいか。なんてな。映画も見ちゃうかな。

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2011年5月16日 (月)

五月花形歌舞伎・夜の部

連休も終わって、一週間腑抜けてました。毎日お酒も飲まずに帰宅...なんか疲れた。トシか。つつじが眩しすぎてツライ。
つうわけでもう先週日曜日のことになりますが、またまた友人カッパにお誘い頂き五月花形歌舞伎夜の部を観に明治座へ行ってきた。通し狂言の「牡丹燈籠」、勘太郎の声があまりにも勘三郎さんに似てきて吃驚。そしてうまい。七くんの悋気、けなげさ、ほんとにかわゆらしくて唸る。悪い男をやるときの染五郎はとにかくめっぽうヒドイんだけど、そこがかっちょいいんだよなあー。俺、こーゆう男に弱いかもなー。だめんず。亀蔵さんがお酒を飲んでいい気分になるのを観て、終演後はやはり日本酒かと密かに思う。途中笑かしてもらったところもあったけど、やっぱり”怪談”っつうことで最後は悲惨でこわーい感じで幕、しかい次の「高杯」が楽しい演目なので晴れ晴れと終わるのがイイ。勘太郎の酔っ払いぶりを見て、やはり本日は日本酒かと更に思う。カッパも同感だったらしく、終演後は日本酒で乾杯。いい芝居とおいしいお酒、サイコーっすね。

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2011年5月 6日 (金)

『たいこどんどん』@シアターコクーン

連休中、友人カッパにお誘い頂き、『たいこどんどん』つう芝居を観に行った。井上ひさし作・蜷川幸雄演出で、日本橋の薬種問屋の若旦那(中村橋之助)と吉原のたいこもち(古田新太)の数奇な運命を描いた、上演時間4時間近い大作であります。江戸で楽しく人生を謳歌していた二人が、ひょんなことから流れ流れてみちのくへ、波乱万丈浮き沈み。場面が変わる度に、次は二人がどんな風になって登場するのかだんだん楽しみのような怖いような気持ちになってくる。だって落とされるときにはとことん落とされるのですもの....ひどい、と声に出しそうに。あまりにもひどいめに合うので(特に新太ちん)、一体何のためにこんな芝居を書いたのかとか、この芝居で何を訴えたいのかとかそんなことにまで思いをはせてしまった。俺そーゆうことはあんまり考えない方なんすけどね。しかして最後のシーンにたどり着いた時、なんでか!なんでか感極まってしまった。がんばろう日本、て言うのも勿論わかるんだけど、この絶望と希望を抱えて更に立ち上がってみることに言葉にならねえほんとうが見えた気がして、涙がちょっと流れてしまったのであった。新太ちんの幇間、良かったよー。しゃべり倒して熱演だった。橋之助の若旦那は筋金入り。いいコンビでした。

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2011年5月 4日 (水)

『For You』

二日酔い。久しぶりに会う友人とガチ飲みで、はしゃぎすぎたでござる。友人が景気良くヴーヴクリコ(いちまんなんぼ)をあけたところまでは覚えているのだが、一体どうやって帰ったのか...帰巣本能恐るべし。ただいま反省中。
つうわけで本日は家でおとなしく。五十嵐貴久の『For You』(祥伝社文庫)を読む。映画雑誌の編集者として日々忙しく働く朝美が、急逝した叔母の残した日記を読みながら彼女の青春時代を辿るみたいな話。叔母って60歳くらい?と思ったら、わたくしとあまり変わらなかった事に愕然とするも、日記の中で描かれる80年代の高校生活が同世代女子からすると身近で楽しいのであった。なんてところにぐいぐい惹かれ、日記と交互に描かれる朝美の仕事話とかも面白くて、まあ詳しく書かないけど、うひょーな展開で最後まで夢中で読んじゃった。『年下の男の子』もそうだったが、五十嵐貴久は女子のニーズを知っている気がするな!山下達郎のYour Eyesがアタマの中でぐるぐるまわる読後は、なかなか良いものです☆

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2011年5月 2日 (月)

三谷幸喜『国民の映画』

いつの間にかゴールデンウィークですが皆様いかがお過ごしですか。おさるはあいかーらず飲酒読書炬燵寝(まだ出してんのか)のエンドレスループです。どんどん駄目になっていく感じデス☆

そういえば先週の土曜日、三谷幸喜作・演出の芝居『国民の映画』を観に行った。ざっくり言うと、ヒトラーの時代のドイツを舞台に、ナチの宣伝大臣ゲッペルスと映画関係者たちとの一夜を描いた芝居。とにかく濃くて見応えがあって諸々考えさせられる芝居だったので、一週間ほど熟成させてしまったよ...。出演者からして磐石の顔ぶれ!もうどこをみていいのかわかんない贅沢なキャスト。しかし私は生・風間杜夫を拝見できたのがめっさ嬉しかった!銀ちゃんや村沢教官、白虎隊の松平容保様時代からかなり好きだったのね☆てへ。ふんとに素敵でした。にしても話は薄ら怖かった。明らかにおかしいこと変なことが、いつのまにかおかしい、変だと言えなくなっている状況や、それに慣れてしまうことあるいは慣れたふりをしてしまううちに何も感じなくなってしまうこと、そんな怖さ。今はわかってる、でも彼らのような状況に置かれた時に自分がどうなるのか、考えるとほんとうに怖い。

ところでこの日の劇場は、たぶん今年できたばかりの神奈川芸術劇場。県民ホールのすぐ近くにあって、この立派な箱物ほんとに必要ですか?と少し思う。おまけにキャパの割にはトイレの数が少なすぎ。利用する人のことをちゃんとお考えですか?と最近うるさい俺の中のレンホーがぎゃんぎゃん。でもまあ作ってしまったんだし、これからもいい芝居をどんどんかけて頂きたいと神奈川県民は思うよ。

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