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2010年10月27日 (水)

『プリズム』

野中柊の『プリズム』(新潮文庫)を読む。夫の親友に恋をする波子。夫をいとおしく思い、何があっても失いたくないと思っている。同時にその全てをなぎ払うくらいの恋に恐れ慄きながらも、自分の意思がなくなるほどの甘美さを味わえたことを幸福だとも感じている。この矛盾、この自分勝手、でも誰が責められようか。自分の心だって自分で操ることは出来ない。嘘だと思ったら恋をしてみればいい、と波子は言い放つ。結末は衝撃的、でも波子は強い。その強さが眩しい。すげえ。ちょっと泣く。

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