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2010年10月

2010年10月31日 (日)

『うたうひと』

未読本が溜まりすぎて身動きがとれん(作業机の周りにぐるっと並べてあるもので)。ざっと数えて100冊くらい。暫く外に出なくても暮らせるな。籠城したいな。
小路幸也の『うたうひと』(祥伝社文庫)を読む。ちぇっ、泣かされたぜ。やっぱり小路幸也はやってくれるぜ。ミュージシャンを主人公にした短編集で、仲間、親子、恋人、大切な人たちとの絆を描きながらそこに音楽がどーんとある。作中のミュージシャンが別の短編でちらっと出てきたりするのも小憎い演出。音楽に対しては単なるリスナーでしかない私のようなごく普通の人間でも勿論楽しめるけれど、昔バンドをやっていたとか今も音楽を続けてるとかそういった貴兄には更にぐっとくる一冊じゃないかな!

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2010年10月30日 (土)

「天狗推参!」展

昨日のことですが、友人カッパと神奈川県立歴史博物館で開催中の「天狗推参!」展に行ってきた。カッパとおさるが天狗に会いに...なんて、どこか牧歌的で心和むじゃろ。とにかく人がいない博物館という印象があったけれど、予想に反して案外にぎわってた!密かに天狗ブーム来てるの?しょっぱなからむのすごく大きな天狗の顔(3D)の絵馬があったり、様々な絵巻物や屏風、掛け軸などに描かれた天狗、不動明王テイストの天狗像等々目白押しで、結構見応えアリ。テングーとかエンノこと役行者好きのMJ兄貴(マイケルじゃなく、みうらじゅん)にも是非見てほしいねと二人で話す。カッパが歌舞伎から得た知識(北条高時天狗の舞とか)をちょいちょい教えてくれるので、そんなことも更に面白かった。道楽も充分役に立っているじゃん。とポジティブな感じでビール。かま玉うどんで〆。

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2010年10月27日 (水)

『プリズム』

野中柊の『プリズム』(新潮文庫)を読む。夫の親友に恋をする波子。夫をいとおしく思い、何があっても失いたくないと思っている。同時にその全てをなぎ払うくらいの恋に恐れ慄きながらも、自分の意思がなくなるほどの甘美さを味わえたことを幸福だとも感じている。この矛盾、この自分勝手、でも誰が責められようか。自分の心だって自分で操ることは出来ない。嘘だと思ったら恋をしてみればいい、と波子は言い放つ。結末は衝撃的、でも波子は強い。その強さが眩しい。すげえ。ちょっと泣く。

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2010年10月26日 (火)

『UFO大通り』

会社休んでまったり。一日休むともう会社行かなくてもいっか、って気になるなあ。人間失格かなあ。おさるだけど。
さて久しぶりに読書。島田荘司の『UFO大通り』(講談社文庫)を読む。鎌倉極楽寺に現れたUFO、宇宙人の戦争、謎の変死体。それらの奇妙奇天烈な話が、名探偵・御手洗潔の手によって鮮やかにきっちり説明がつく時の気持ちよさが御手洗ものの肝です。馬車道時代の御手洗と石岡くんはやっぱりイイ。そこそこ有名なんだけど暇な感じとか、横暴な刑事に怒鳴られてひょうひょうとしているところとか、今となってはなんだか懐かしいな。

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2010年10月25日 (月)

錦秋十月大歌舞伎・昼の部

一週間何をしてたのでしょうか。っていうくらい、毎日が同じことの繰り返しみたいであった。ほんとは微妙に違うんだけど、トータル的に見ると同じ?飲んで寝て飲んで寝過ごして遅刻....とか。駄目人間?
昨日は久しぶりに歌舞伎を観てきた。錦秋十月大歌舞伎・昼の部のみ。カッパちゃんいつも有難う。三津五郎さんとご子息・巳之助くんの「連獅子」が良かった!三津五郎さんはかっちょいいね~。華があるよね☆連獅子は好きです。歌舞伎っぽいじゃん?小学生の感想か。「加賀鳶」は、とにかく最初の鳶が団体で出てくるところがもう何度も見たいくらいに大好き!!男は鳶だね。この場面だけアンコールで観たいよね、と毎回友人カッパちゃんと言っている。そして鳶の写真ばっかり買っている気がする。鳶集合の後はなんだかんだと色々あって、最後の場面はドリフ。悪党按摩の團さまがとっても面白かった!笑ゥせぇるすまんみたいで。勿論褒めてます☆

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2010年10月18日 (月)

『探偵ザンティピーの休暇』

小路幸也の『探偵ザンティピーの休暇』(幻冬舎文庫)を読む。ニューヨークで探偵業を営むザンティピー(言いづらい)が、日本人に嫁いだ妹のために北海道へやってきて、彼女のピンチを救うっつう話。小路幸也だからいい話になってるんだけど、ミステリとしては如何せん弱い弱すぎる!でも数ヶ国語を話せるという設定の名探偵は当然日本語にも堪能で、この日本語がかなりアツイので(何に影響されたかはすぐわかるよん)そーゆうのがイイ。もう小路幸也はそれでいいんだ、って感じです☆

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2010年10月17日 (日)

『ばかもの』

絲山秋子の『ばかもの』(新潮文庫)を読む。俺こそがばかものだな、とか独り言。駄目な感じの大学生・ヒデが、勝気で自由奔放な年上の額子に振り回されて捨てられてアルコール依存症になり、まあ色々あってそれからどうするよ?みたいな話。傑作恋愛長編と書いてあったが、これは恋愛なのかー。わたくしにとってはアルコール依存症の部分が辛くて痛くてそこだけがどよーんと残った。気をつけよう。ううむ、純文学を読んでそんな感想しか抱けない、というかそんな感想しか言葉に出来ない自分が情けない。もっと本を読んで、たくさん感じて考えて言葉にしたい秋です。

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2010年10月16日 (土)

『がらくた』

江國香織の『がらくた』(新潮文庫)を読む。ガールフレンドがたくさんいて、そのことを全く隠したり悪びれたりせず、しかも妻のことは完全に愛している夫と、そんな夫の全てを受け入れて彼を所有する妻。相変わらずこの人の書く人物の考え方とか行動とか理解できないけれど、他人のことなんてたいていは理解できないものだな、と考えるとごく自然なことなのかもしれない。いろんな人がいる、ってことで。15歳の少女・ミミちゃんが良い。こんな15歳だったら、もっと違ったおとなになれたような気がする。吉高由里子をキャスティングして読んだら更に良い按配でした。

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2010年10月12日 (火)

『銀行占拠』

木宮条太郎の『銀行占拠』(幻冬舎文庫)を読む。一人の社員による信託銀行立てこもり事件が金融機関の暗部を暴きだす!みたいな話っぽかったので、わくわくしながら即買い。銀行が困る話って結構好きなの☆普通の銀行ではなく信託銀行という設定が更に興味深くてツボ。非常時だっつうのに相変わらず譲らない各部の微妙な攻防戦とか、マニュアルだけは立派な割に案外脆弱なリスク管理体制とか、あんな上司やこんな上司っていそうだよね!みたいな様が生々しくて面白いー。銀行員の素早くて鉄壁の保身テクはとにかく勉強になります!かようなディテールは楽しいんだが、犯人の籠城目的っていうかそこに至る理由みたいなものがもうひと工夫欲しかった。ややありがちなのが惜しい。とかぶつぶつ言いながらも私は結構楽しめた。暗い楽しみだ...

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2010年10月11日 (月)

体育の日でも動かないぜ・マンガ祭

マンガはすぐにたまってしまいます...そろそろ収納が厳しいっす。また引越しか?(無理)
では10月はたそがれの国でマンガ祭いきまーす。安倍夜郎『深夜食堂(6)』(小学館ビッグコミックス)、相変わらず小腹のすいた夜中に読むとたまらんとです。生姜焼きゲソ揚げちくわの磯辺揚げ...おっとやっぱり茶色いものや揚げたものに心惹かれてしまうなあ。デビッド・宮原&たなか亜希夫の『かぶく者(8)』(講談社モーニングKC)、まさかの完結!ええええもう終わっちゃうの?もっともっと読みたかったけど、新九郎には最早どこにも納まらないでかさがあるから仕方ないかも。終盤の名作畳掛けシーンはわくわくだぜ。こちらも完結、オノ・ナツメ『さらい屋五葉 第八集』(小学館IKKI COMIX)、案外泣き...。へたれと思われた政がこんなにも人間的に強くなるとは、仲間っていいなーとか子供みたいな感想。ふたつ終わったのでひとつ増やしてみた(いいのかそれで)、ハロルド作石の『7人のシェイクスピア(1)(2)』(小学館ビッグコミックス)。あんなに有名なのに実は謎多き人物・シェイクスピアは一体何者だったのか?みたいな話だが、まだまだ先は長そう。今はこんなのがどう繋がるのか全然予想もつかない方向にあって、今後の展開が大層楽しみ。この人のマンガは初めて読むけど、歯が大きいね。そんな特徴...?よしながふみの『大奥 第六巻』(白泉社ジェッツコミックス)、ううむ、すげえ面白くなってきた!映画はどうなんだ!?確かめに行ってみるべきか、まだちょっと逡巡中。

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2010年10月10日 (日)

『ザ・万歩計』

昨日、某イベントの手伝いで半日ほど鶏の唐揚げを作っていた為、本日は疲れ果てて何も出来ず。料理人てすごいわ...。わしには無理。腰が痛いよう。ビールにぴったりの茶色くて揚げたものは大好きだけど、さすがに暫くは見たくない感じでごわす。
というわけで一日家でだらだら。万城目学の『ザ・万歩計』(文春文庫)を読む。『鴨川ホルモー』の万城目によるエッセイ。面白いけどなんかちょっとウマくまとまっている感があるなあーってそれでは不満なのか?良いではないかうまいのだから。あと個人的には京大時代の話をもっと読みたかったぜ(京大好きの為)。渡辺篤史の章はイイね。イニシャルG(あの黒い虫)の章は飛ばした。あとがきで”娘が生まれたときには”つう一節を読み、なんだ結婚してんのかいと微妙にがっかりしたのはやっぱり万城目が好きだから??

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2010年10月 9日 (土)

『ドリームガール』

空虚で怒涛の一週間が終わり、もうぐったり。ひたすら飲んで泥酔&ソファー寝の毎日で、諸々ぎしぎしでごんす。そろそろちゃんとしなきゃ。女がすたる。
つうわけで大好きなスペンサーシリーズの文庫最新刊『ドリームガール』(ロバート・B・パーカー/ハヤカワ文庫)を読んで元気を出そう!と思ったが、案外凹む。スペンサーの娘的なエイプリル・カイルが三度目の登場、今回もそうとは意識せずに堕ちていく感満々の彼女を救うべくスペンサーが奮闘する。しかしなかなか苦~い話であった。あんまり元気は出なかったけど、やっぱりスペンサーはかっちょいい。もうパーカーがこの世にいないことを256回目くらいに嘆く。

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2010年10月 5日 (火)

『めぐらし屋』

今宵はマッコリ。家にあったから。もう飲めれば何でもいいのか。ぐいぐいやりながら、堀江敏幸の『めぐらし屋』(新潮文庫)を読む。亡き父の遺したノートにあった”めぐらし屋”という言葉。娘の蕗子さんはその言葉にひかれるように、生前の父親の姿と記憶を少しずつ蘇らせる。この人の小説を読んでいると、毎日が普通の生活の積み重ねであること、でも同じ日は一日としてないこと、など当たり前のことを改めてしみじみと考える。ドラマチックとは言えないけれど淡々と何かある。もうちょっと落ち着いて、静かに暮らしたいものだとなんとなく思う。

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2010年10月 4日 (月)

『街場の現代思想』

内田樹の『街場の現代思想』(文春文庫)を読む。先日読んだ『ミーツへの道』の中の、”「ため倫」(注・内田せんせの著書「ためらいの倫理学」)ショック”と言う章で内田せんせと江編集長との出会いがエキサイティングに語られており、強烈に読みたくなったもの。たまにいく本屋で内田樹コーナーがひっそりとあって、なんなんすかこの人?と気になっていたのもナイスタイミング。本書は正にミーツで連載されていたもので、結婚はしたほうがいいんですか?とか人生お金が全てなんですか?みたいな質問に内田せんせが、ちょっと変わった切り口で、でもなるほど!とおさるにもわかりやすく答えてくれていていちいち面白い。タイトルに現代思想なんて言葉が付く本を一気読みしたのは初めてだ、たぶん。あー私はこーゆう人に啓蒙されたかったんだなーと久しぶりに思い出す。文化砂漠の男子なんかいらねえかもなあ...とかさ。

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2010年10月 3日 (日)

映画『十三人の刺客』

レイトショーで映画『十三人の刺客』を観に行く。ううむ、何といいますか凄かった...。山田孝之見たさの軽~い気持ちで行ったんすけど、ごごごごめんなさい監督は三池崇史でしたね。忘れてました。もう冒頭シーンから役者の凄まじい顔と音的なものに、軽~い気持ちで見んなや!と釘刺されましたよ。江戸末期、将軍の弟でもある明石藩主の暴君・稲垣ゴローを役所広司たち13人の刺客が暗殺しようとする話なんだが、とにかく13人は全員イイ!わくわくするかっちょよさ!嗚呼男祭。いるだけで頼もしい参謀(殺陣は絶品!松方弘樹)、寡黙だが義理人情にアツイ浪人(伊原くん)、師匠をこれまたアツく尊敬するその舎弟(携帯捜査官7の男子)、冷静な切れ者軍師(エロ封印のエロ男爵)、槍の達人(新太ちん)、美しすぎる山猿(伊勢谷くん☆こんな山の民はおらんだろう...)ともう隅々まで行き届いたキャスティング。それをまとめる役所さんのカリスマ性!侍姿もいけるぜ山田!うっとりじゃ。しかしPG12物件だけのことはあって、目を背けたくなるような残酷なシーンも多いです。正直キツイっす。特に稲垣ゴローはヤバイっす。奴、ほんとはこんな男かもネ!と背筋が寒くなり申した。そんな141分の戦いを終えて、なんとなく口数も少なく夜中の映画館を後にしたわしらであった。

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2010年10月 2日 (土)

プチ東京タワー

Real_tower会社の近くに東京タワーの見える広場があって
時々眺めながら昼ごはんを食べる。
ここでこっそりビールを飲んだり、
辛い時にはちょっとだけ泣いてみたり、
ただただぼーっとすることもある。
犬好きの人が犬を見かけると
「あ、犬だ」と意味もなく言うように、
私は東京タワーがちらっとでも目に入ると
「あ、東京タワーだ」と言ってしまう。

Mini_tower
ちっちゃいブロックの東京タワーを作った。
自分だけの東京タワー。

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