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2010年1月

2010年1月31日 (日)

『太陽のパスタ、豆のスープ』

宮下奈都の『太陽のパスタ、豆のスープ』(集英社)を読む。初めて読む作家さんでしかもハードカバーだがタイトル買い。食いしん坊?でもこの食いしん坊精神がアタリ本を発掘したりするのだ、たぶん。
ある出来事でどん底まで落ち込んだ明日羽(あすわ)は、いっぷう変わった叔母のロッカさんにやりたいことや楽しいこと、欲しいものなどを全部書き出して”明日へのリスト”を作るよう薦められる。果たして自分は何をやりたいのか?好きなことって何なのか?溺れる者が掴む藁の如き「ドリフターズリスト」に、悩まされたり振り回されたりしながらも、ちょっとずつ見えてきたり柔らかくなっていくさまにリアリティがあって共感できる。リストを潰していったところですっきりさっぱりするものでもないし、新しいことを始めたって何かが劇的に変わるものでもないっていう、行ったり来たりなもやもや具合にうそ臭さがなくてイイ。明日羽が今まで何もちゃんと見てなかったことに気付いたり、根本的な問題にぶち当たったりする度に、一緒になって胸が痛くなり、図らずも泣けてきた。私もまだまだ漂流者だなあ。40過ぎてるけどね☆

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2010年1月30日 (土)

映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3』

タイトル長い!映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http:// 鷹の爪.jpは永遠に』を観に行く。今回も「古墳ギャル・コフィ」と二本立て。調子のいいシンデレラ(古墳だからコフンデレラ)のコフィちゃん、悲壮感がまるでないところがイイ。12時になって舞踏会から走って帰るコフンデレラが落としていくものが、期待どおりで相当笑った。
鷹の爪団は相変わらず素晴らしくくだらなくてある意味磐石。しかし「腹がふくれれば夢も希望もなくていいのか」みたいな、ちょっとハッとするような?アツイせりふもたまにあったりして侮れないんだぜ。ちょうどうとうとしかけた時のめざましタイム(吉田くんが「そろそろクライマックスなので寝てる人は起きてくださーい!」と叫んでくれる)も大変親切。嗚呼楽しかったです☆
金曜日だったけど1000円で見られたのは、TOHOシネマズ様の”お年玉プレゼントキャンペーン”企画というものを友人カッパがみつけてきてくれたから。2月末まで、末尾が1か4のお年玉付年賀はがきを持っていくと1000円で見せてくだサルのである。太っ腹!!今春には我らが街にTOHOシネマズが出来るというし、邦非映非連活動にもバラ色の未来が...

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2010年1月29日 (金)

『SOSの猿』

伊坂幸太郎の『SOSのl猿』(中央公論新社)を読む。珍しく伊坂幸太郎にしては読むのに時間がかかってしまった。しかも猿なのに。え、孫悟空?エクソシスト?と話が結構飛躍して、ややとっつき悪いかな。まあそのイガイ性が面白いっちゃあ面白いんだけど、乗るのに時間がかかるのかなあ。本当の悪者は誰か?とか、暴力は常にいけないことなのか?とか、深い問いかけがあったりして伊坂だなーって感じ。併せて五十嵐大介のマンガも出るらしいのでそっちも読んでみたい気もする。

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2010年1月25日 (月)

ありがとう、さようなら

北森鴻さんが亡くなった。
冬狐堂も蓮杖那智もムンちゃんも、帰ってくるって信じてた香菜里屋のマスターのことも、もっともっと読みたかった。残念で残念でほんとうに残念でたまらない。

ロバート・B・パーカーも亡くなったそうだ。
どうしよう、スペンサー。おろおろした。いつかは終わるものだけど、こんな風に終わるなんて。信じられない。

二人とも大好きな作家だった。
遺された作品を愛し続けよう、いつまでも何回も繰り返し読み続けよう、と思った。

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『モノレールねこ』

加納朋子の『モノレールねこ』(文春文庫)を読む。加納朋子は結構好きなんだが、やや甘すぎやしないか的なテイストがやさぐれ女(わたくしね)にはケッと思えてしまうこともあり、本書のこのタイトルこの表紙からしてたぶんケッと思っちゃう系に違いないと踏んでいた。加えて帯の吉田伸子曰く「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」っつう大げさとも言える一言に、ザリガニー?泣くかよ!と一蹴して正面から挑んだやさぐれ女である。そしてこの手の前フリではお約束であろうが、案の定ザリガニにこてんぱにやられてしまったっつう結果だ。ザリガニにもねこにもやられたよ。大切ななにかを失くした時に静かにそっと効いてくるような、加納朋子はこの甘さと言いますか優しさがイイのね、と素直に思える一冊。

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2010年1月24日 (日)

映画『かいじゅうたちのいるところ』

今年も邦画を一心に愛しつつ応援していきたい所存の邦非映非連ではあるが、新年第一弾は洋画でござるよ。『かいじゅうたちのいるところ』はモーリス・センダックの絵本が原作。今更ながらWild thingsをかいじゅうたちと訳された神宮先生ってスゴイかも。姉ちゃんは遊んでくれず母ちゃんには叱られた、空想好きの少年マックスが、かいじゅうたちのいる島へ行って王様になり、かいじゅうたちと踊ったり遊んだり...みたいな話なんですけど、まあそんな説明はあんまり必要ないです。センダックの絵だいたいそのままのかいじゅうたちが、本物!?くらいのリアリティ。もっさりしてるのに動くと案外身のこなしが軽くて不思議な感じ。おおかみの着ぐるみ着用のマックスは確かにカルキン系のかわゆらしさで、さほど子役に興味のないわたくしにも軽くヒット。どうかひとつ太らずグレずに育って頂きたい。あの絵本を映像化するなんて無理と思ったけど、うまい按配にかいじゅうたちのいるところになっていた。音楽もなんとも言えず良かった。ちょっとどっぷりしてなかなか戻れず。リアルが何かわからず。

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2010年1月18日 (月)

『スカーペッタ』

パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズ最新刊『スカーペッタ』(上下巻/講談社文庫)を読む。長い...。その長さにあまり意味も感じない。そういえば前回あんなことをしでかしていたマリーノも無事再登場。このシリーズはここまできたら半分意地みたいに読み続けているんだが、ザ・総決算的なタイトルとラストの雰囲気からして、なんかもうこれで最終回でもいいんじゃん?と私は思ったよ。

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2010年1月17日 (日)

『雪沼とその周辺』

堀江敏幸の『雪沼とその周辺』(新潮文庫)を読む。たぶん北のほう、山間の寂れた町・雪沼あたりに暮らす人々の静かな毎日を描いた短編集。私がもっと若かったら、この本の良さがよくわからなかったかもしれない。でももう少し年を重ねないと、この本の良さをきちんと伝えられない気もする。しみじみとして味わい深い。

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2010年1月14日 (木)

ニューイヤーコンサート

昨日のことですが、「ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ ニューイヤーコンサート2010」のチケットを頂き、友人と共にサントリーホールへ赴いた。慣れないクラシックのコンサートに、悪いけど絶対寝るね~終わったら何処に飲みに行く?みたいな感じで始まる前はぐだぐだしていたのだが(失敬)、始まってみると一曲目からすこぶる面白くて寝るとこ全くなし!知ってる曲も知らない曲も全部楽しくてわくわくして、正直吃驚した。指揮の人が指揮をしつつも何故かヴァイオリンも弾いたりなんかするのも驚いたけど、こーゆうのは普通なんでしょうか...。全体的に単に演奏するだけじゃなく、色々仕込みとか小芝居的なこともあったりして、ちょこちょこ楽しませてくだサル。役者じゃないけど役者だなー。ソプラノ歌手の森麻季さんがめっさ綺麗で勿論歌もすげえのですが、うっとりであった。同行の友人とコーフンしつつ、終演後はやっぱりビールを飲みながらスバラしきコンサートを反芻。音楽ってスゴイね。たまにはこんなのもいいなあ。

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2010年1月12日 (火)

『サヨナライツカ』

辻仁成の『サヨナライツカ』(幻冬舎文庫)を読む。正直、辻はねえなーと思っていたが、恋愛沙汰の先輩から薦められて半信半疑で読んでみたらあなた。案外泣いちゃったのは何故?弱ってる??しゃらくさいとかこっぱずかしいとこもあるにはあるけれど、思ってたよりも浮ついた感じのない、ちょっと硬くすらある文体がいいと思った。申し分のないルックスで育ちの良い体育会系の世渡り上手、周囲からは”好青年”と呼ばれる豊が、結婚直前に出会ってしまった謎の美女・沓子とのめくるめく日々。いかんとわかっていてもどうにもならないのが恋なのでしょうが、婚約者とは全く違う奔放な沓子に溺れながらも、これは一時的なものだとどこか計算している豊がほんとにずるくて腹立たしかったりするんだな。豊のバカ。激しくて自由な沓子は結構好きですが、映画化で中山美穂がやるのか...そんなキャラか!ってことを含めてちょっと観たいぞ。繰り返し登場する、死ぬときに愛されたことを思い出すか、愛したことを思い出すか?という質問は興味深い。自分の場合は考えるまでもない。

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2010年1月11日 (月)

『月島慕情』

今日は成人の日なんだな。わしらが成人の頃は1月15日だった...まだィヨコハマアリーナもなかったのう、とすんごい昔のことに思いを馳せてみる。あの時の倍は生きてるけど、この程度のオトナにしかなれなくてすまん、とハタチの自分にそっと謝る。
バックトゥ読書。浅田次郎の短篇集『月島慕情』(文春文庫)を読む。『月のしずく』が今ひとつ乗れなかったのでこれもスルーしていたのだが、活字ジャンキー友に「絶対読むべし」と言われて読んだ。結果、読んで良かった!なんつうかねー桜庭一樹が解説でいいこと言ってるんだけど、「浅田次郎の小説は、読者を泣かせるから偉いんじゃないんだよ、ということだ。涙の理由が、自分でもわからないから、凄いんだ」...まさにこれです。私は表題作の「月島慕情」で静かに泣いたよ。主人公のミノ、いい女だねえ。ばかやろうでいいです、私も。

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2010年1月10日 (日)

「旭輝黄金鯱」もしくは赤褌祭

2010年の初観劇は4日の国立劇場でした。初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」、新年はやっぱり菊五郎劇団!毎年復活狂言をかけるのはさぞかし大変なことでありましょう。でもずっと続けてホシイ。今年は菊五郎さんの宙乗りや本水を使った演出が目玉かな。特に終盤に向かっての盛り上がりには大コーフン!1月の水は冷たいだろうに、菊之助の気合の入った芝居(と赤褌)に観客(ていうか俺)はきゃーきゃーデスよ。おかげさまであったまりましたよ。眼福、眼福。権一さんもお元気そうでひと安心。しかし個人的に今月のMVPは男寅ちゃんに差し上げる!ある場面で天然なのか演出なのかわかりかねる、とんでもなくすっとぼけた味わいの芝居をする娘さんが一人...これ誰っすか?と思ったらいつのまにかあんなにも大きくなっていた男寅ちゃんであった。ひゃーたまげた。今後の男寅ちゃんから目が離せないわねと友人カッパと話しながら、赤褌を反芻しつつ沖縄料理で新年会。今年も観て飲むよ。

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今更初詣

Kaminarimon遅ればせながら初詣。
浅草寺へ行ってきた。
未だ今年の目標も決められず
風邪も治らず
2010年もだらだらな予感...
写真、浅草寺っていうか雷門だし。

今週から気合を入れよう!(一応)

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2010年1月 4日 (月)

正月だらだらマンガ

とくに何もしないいつも通りの正月。たまっていたマンガを何冊か読む。デビッド・宮原&たなか亜希夫の『かぶく者(6)』(講談社モーニングKC)、いよいよ東海道四谷怪談。”芸の地獄めぐり”っていう帯がスゴイね。伊右衛門役に大抜擢された新九郎、梨園の陰謀に巻き込まれ追い詰められギリギリのところで何を掴むか?狂気と迫力の六巻であります。今一番楽しみにしているマンガかも。東村アキコの『海月姫(02)(03)』(講談社コミックスKiss)、むのすごい昭和な匂いのする肉食女子が出てきたぞ。これってギャグマンガなの(今更)?三国志オタクのまやや様がなんとなく他人と思えない今日この頃である。山下和美の『不思議な少年(8)』(講談社モーニングKC)、人間てやつは人間てやつは...とおろおろする。でもまあいいとこもちょっとはある、と思う。山下和美の絵は綺麗だなあ(東村アキコの後は特に思うぜ)。

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2010年1月 3日 (日)

『シアター!』

謹賀新年。今年も飲んだり読んだり。有川浩の『シアター!』(メディアワークス文庫)を読む。弟・春川巧が主宰する小劇団「シアターフラッグ」解散の危機に手を差し伸べた兄・春川司。美しき兄弟愛、かと思いきや、司が立て替えた劇団の負債300万円を劇団の収益から二年で返済すること、さもなくば劇団を潰すことを条件に、鉄血宰相ぶりを発揮する。でもなんだかんだ言ってやっぱり美しき兄弟愛なんだなこれが...的な、兄弟萌えな一冊。わたくしとしては小劇場ものなんでツボ!制作の内情とかしくみとか大層面白く読めた。続きがあればいいなー。

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