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2009年11月 3日 (火)

『ウエハースの椅子』

江國香織の『ウエハースの椅子』(新潮文庫)を読む。えええ、江國香織で泣いてしまうなんて...今まで江國香織の描く女子にはことごとく違和感と距離を感じていたけれど、こんなに感情移入したのは初めて。登場人物たちに名前がないところもいいのかも。38歳の画家である私と、妻子ある恋人。「私はあなたといると何の過不足もない」と言うけれど、そんな風に言うこと自体何かが欠落している哀しさ。「あなたがいないとき私は死んでいるのよ」という本気。恋することの絶望、そこに閉じ込められてしまう息苦しさ。少しずつ壊れていく「私」を、あんまりひとごととは思えなかった。

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コメント

確かに、江國さんの作品の中でも、女の人のタイプが少し違いますよね。

私も泣いてしまいました。

投稿: 江國香織っっ子 | 2009年11月 8日 (日) 12時24分

ハロー江國香織っっ子さま
コメントありがとう御座います☆
泣かれましたか!同志よ...よよよ
江國香織さんの文章はええなあと思うのですが、
出てくる女の人たちの浮世離れ感が
憧れると同時にちょっと疎ましい。
これはわたくしの人間的小ささ故とはわかっていますが...
でもこの本はそーゆう感じがあまりなく、
すっと入れました。良かったっす!

投稿: noppy | 2009年11月 8日 (日) 23時43分

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