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2009年10月

2009年10月29日 (木)

『新釈 走れメロス 他四篇』

森見登美彦の『新釈 走れメロス 他四篇』(祥伝社文庫)を読む。表題作をはじめとして、『山月記』『桜の森の満開の下』など古典の名作をモリミーならではの愛を以ってリメイク。時にバカバカしく、時に情緒たっぷりで、かと思えばうっすら寒い余韻を残す。私はやはり『走れメロス』が好きー。太宰は勿論大好物ですが、本家メロスよりも気に入ったかも。ほんとにくだらなくて、不覚にも笑ってしまった。嗚呼モリミーを読むと京都に行きたくなるね。

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2009年10月28日 (水)

『欲しい』

永井するみの『欲しい』(集英社文庫)を読む。先日酔っ払って本屋へ行き、マンガ新刊など数冊求めた時に何故か一緒に買っていたもの。裏表紙のあらすじを抜粋すると、「人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。愛しているのに、会えば会うほど飢えていく。そんな心の隙間を埋めるため、逢瀬の後はいつも派遣ホストを呼んでいた。」...え、なんでこれを??とちょっと動揺するも、酔った俺が選んだ本というのに興味もわいて一気読み。ミステリなんすけど結構こええ!何といいますか、ノーマークだったあの人が実はこんな奴だったとは...的な意外な怖さ。愛する人と一緒にいたいとか安定した未来が欲しいとか、わかりやすい欲望を持った人間については頭では理解できるからいいんだけど、ええっそんなことのためにここまでするの...みたいな人ってたちが悪い。理解できないから怖い。でもミステリとしては面白かったです。酔っててもやるな、俺。自我自賛か。

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2009年10月26日 (月)

和栗のモンブラン

Waguri甘いものより断然お酒、だが
友人カッパに連れられて行った
銀座みゆき館の和栗のモンブランは
たまにすっごく食べたくなる。
歌舞伎座に近いのが良い。
今の季節は新栗使用だそうです。

どうよ、女子っぽい?

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芸術祭十月大歌舞伎・夜の部

昨日は十月大歌舞伎の千穐楽でありました。友人カッパと夜の部へ赴く。見所満載の「通し狂言 義経千本桜」、前半は播磨屋祭・後半は音羽屋祭といった感じか。「渡海屋」、女房お柳は玉さん。おお。義経は富十郎さん。おお。贅沢...。最近、四人くらいの若武者衆を隼人・尾上右近・種太郎・巳之介といった面々が凛々しく演じていることが多くてなんだかとっても嬉しくなるおばちゃんであった。吉右衛門さん知盛の壮絶な最期は圧巻。「吉野山」、菊の静御前にうっとりざんす。男子もいいけどやっぱり女子も捨てがたい。嗚呼両方イイ。「川連法眼館」では菊五郎さんの狐ぶりに色々吃驚。義経千本桜は相変わらずおちゃるにはムツカシイのですが、何度も観ているうちにもっとわかるようになるかなー。なりたいなー。飲み込みの悪いコドモか。

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2009年10月25日 (日)

たそがれマンガ日記

たまっていたマンガを何冊か。乃木坂太郎の『医龍(21)』(小学館ビッグコミックス)、まだ読んでるのって感じですか。しばらく病院内の政治的な話が多かったけど、久々に医龍っぽい話でスッキリ。よしながふみの『大奥(5)』(白泉社ジェッツコミックス)は綱吉の時代。赤穂浪士もさらっと登場だが、確かにこのシチュエーションでは全員切腹は実に勿体無い...。これ、慶喜まで続くのかしら。よしながふみでもう一冊、『きのう何食べた?(3)』(講談社モーニングKC)、年老いていく親に対する心配やゲイ故に子孫を残してやれないせつなさなんかもありつつ、相変わらずシロさんの作る美味しそうな料理にグーグーですよ。しかし珍しくケンジがひとりで作っている一品(サッポロ一番みそラーメン)に意外にも激しくそそられるのであった。中村光の『聖☆おにいさん(4)』(講談社モーニングKC)はもはや安定期ですな。お盆話とネトゲ聖人の話がツボだった。案外ネタは尽きないなあ。スバラシ。

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2009年10月22日 (木)

わが愛しのマリンタワー

Marintower5月にリニューアルしたマリンタワー。
CKBの「マリンタワー・ゴーゴー」を脳内BGMに
昭和昭和昭和...と、のぼってみる。
20年ぶりだー
クールに進化していた。
やっぱりハマっ子はマリンタワーがいとおしい。
ここから見る夜景も。


山下公園からマリンタワーに敬礼。

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2009年10月21日 (水)

『帝都衛星軌道』

島田荘司の『帝都衛星軌道』(講談社文庫)を読む。わずか15万円の身代金つうところからして不可解な誘拐事件に翻弄される警察。犯人の真の目的知りたさに一気読みである。ラストは出発点からは想像もつかない場所へと着地...やっぱり島田荘司は別格な気がする。読み終えてタイトルも秀逸と思う。

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2009年10月19日 (月)

『ソウルケイジ』

誉田哲也の『ソウルケイジ』(光文社文庫)を読む。『ストロベリーナイト』の姫川玲子再登場。猟奇的でセンセーショナルな感があった前作よりも地道な捜査が光る警察小説となっております。多摩川土手の放置車両からみつかった左手首が発端となり、なかなかに複雑な様相を見せる事件を粘り強くほぐしていく刑事たち。事件解決への志は同じくとも、警察内部の微妙な手柄の取り合い的な攻防戦も面白い。相変わらず負けず嫌いで鼻っぱしらが強い姫川玲子であるが、天海祐希でも篠原涼子でもない可愛さがあるんだよなあ。お互い憎からず思っている年上の部下が拗ねている時、あんな方法で機嫌を直すなんて反則だぜー。惚れてまうやろー。そんな味わい深い女主任さんの活躍が今後も楽しみ。

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2009年10月18日 (日)

映画『カムイ外伝』

珍しく連れ合いが興味を示したので、映画『カムイ外伝』を観に行く。脚本はクドカン。貧しさ故に忍となり、のちに忍もやめて”抜忍”となり、組織の”追忍”たちから追われるようになったカムイの果てしない戦いの日々。最初から最後までほぼ殺し合いであります。疲れます!でも松山ケンイチはかなりイイ。鋭く冷たい目つきも堪らんが、ふっと笑った時に空気のゆるむ感じが良い。大後寿々花ちゃんも出演で、なつかしのセクシーボイスアンドロボ復活。しかし誠にきっつい話よのう。げんなりしていた私に、原作読めばと嬉々として薦める連れ合いって一体。『カムイ伝』も『カムイ外伝』も全巻持っているらしいよ。そういえばマンガ棚の奥で見かけたような...ブック○フに売れと何気なく言ったら逆上された記憶が...。カムイを愛読する男が心の底で何を思っているのかこれ以上知りたくありません。

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2009年10月17日 (土)

「京乱噂鉤爪」@国立劇場

国立劇場へ「京乱噂鉤爪」を観に行く。まさかの?人間豹第二弾、でも副題は”人間豹の最期”なのでたぶん完結か。やはり気になる染五郎さんなので友人カッパと共に3階より観賞。今回は人間豹アンド明智は京都にいる設定。コルテオみたいな染五郎の宙乗りもあるよん!なんと梅玉さんや翫雀さんもご出演でかなりの有難味。公家役の翫雀さんは女子の染五郎にすこぶる優しくて、んもう石田純一みたい!とカッパと身悶え。今日もかわいいよ的なことをばんばん言うのです。普段男子の優しさとかは特に必要としていない俺様ではあるが、弱った心や乾いた生活に足りないのは純一なのかも...としみじみ思ったり。人間豹を観に行ったのに図らずも純一のことばかり考えてしまったわしらであった。

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2009年10月14日 (水)

『ROMES06』

五條瑛の『ROMES06』(徳間文庫)を読む。NHKでドラマ化らしい。西日本最大の、海上に浮かぶ空港・西日本国際空港を舞台に、世界最先端の警備システムROMESを擁した警備チームとテロリストとの攻防戦を描いたサスペンス。映像化されたら確かに面白そう。自らが構築したシステムと愛犬ハルしか信じないという、好かんたらしいがなぜか憎めない若き天才・成嶋くんのキャラはムツカシイだろうに、関ジャニの人がやるみたい。頑張って頂きたい。それにしても自作のシステム(と犬)しか信じないって相当すげえな!と、へっぽこプログラマーだったことがあるわたくしはひたすら感心する。何が信じられないって、自分が作ったプログラムほど信じられないものはないってばさ。

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2009年10月13日 (火)

『赤い竪琴』

津原泰水の『赤い竪琴』(創元推理文庫)を読む。津原泰水はこっそり好きだけど、それに加えて「永久少女たちへ」という帯と、どことなく昔の小説風な装丁がいいなと思った。創元推理文庫なのにミステリというわけでもなく、カテゴリ的には恋愛小説っぽいのも珍しい。無気力に日常を生きるグラフィックデザイナー・暁子と無愛想な古楽器職人・耿介が、ある不思議な縁で出会い、不器用に絆を深めていく。いい大人同士の恋愛はあまり多くを語らないものなのかも。静かに激しい。ややもすると饒舌になってしまいがちな己が結構恥ずかしい。「好きになったのは私の咎だが、私の心を吸い寄せたのは彼の咎だ」という一文にちょっと泣く。ラストもちょっと泣く。

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2009年10月12日 (月)

芸術祭十月大歌舞伎・昼の部

十月大歌舞伎・昼の部を観に行く。まずは三津五郎さんの粂寺弾正で「毛抜」、磐石の面白さ。お役によって驚くほど大きく見える三津五郎さんてすごい。團蔵さんの悪役はやっぱりええなあーとうっとり、蹴ってたもと思う。「蜘蛛の拍子舞」、玉さんの蜘蛛の精は人に非ずの美しさが怖い、でも美しい、でも怖い。だから目が離せない。嗚呼菊さん久しぶり...こちらも綺麗な源頼光。ラストは怪力の坂田金時、またもやでっかい三津五郎さんがもっていくね。あと、蜘蛛の糸がしゃーっと出ると、OH!KABUKI!とか外国人モード?で思っちゃって嬉しくなるね。「河庄」はもう終始藤十郎さんに釘付けですよー。何とも言えないおかしみとリズムのある上方のしゃべりはわしらを惹きつけてやまないのであった。たまらん。最後の「音羽嶽だんまり」は、松禄さんのご子息・大河くんの初お目得でゴージャスな面子が揃い踏み。巳吉先生のソロ三味線もあるよん☆華やかな感じで幕。この日は一度歌舞伎座に行ってみたい!という若い友人と一緒に赴いたのだが、彼女が歌舞伎座空間を全力で楽しんでいたのが嬉しかったよう。お若い方が伝統芸能に興味を持ってくだサルとなんだか未来は明るい気がしてくるね。つうわけでうっきうきでまた飲みすぎ。そして反省!禁酒!(無理)

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2009年10月 9日 (金)

「パウル・クレー 東洋への夢」

昨日は台風の影響で東京は大混乱。拙者も牛歩の京急でなんとか30分遅れで品川には着いたものの、その先はJRが全部運転見合わせで、いつもなら山手線で3分の距離を小一時間かけて歩いて出勤。疲れた!つうわけでもありませぬが今日は休暇...
横須賀美術館で開催中の「パウル・クレー 東洋への夢」展へ行く。クレーは好きだけど、東洋との関係?と言うと実はピンとこない。どうやら北斎などの浮世絵をモデルに作画上の試みをしているらしい。北斎漫画とクレーのスケッチが並べて置いてあると、なるほどーと言った感じ。他にもアジア的なカリグラフィーやシンボルなどにも影響を受けたとおぼしき作品も多々あってイガイでした。こうして見ると、クレーがどうのというよりも普通に北斎すごいじゃん!と思ってしまうね。あと本人写真を初めて見たのだが、クレーの案外な男前ぶりに吃驚した。
横須賀美術館の小洒落たレストランでクレーの食卓を再現した特別ランチでも☆と思っていたのだが、平日にも関わらずおばちゃんでいっぱいであった。残念。

Yokosuka2←そして今日もどんよりした屋上からの眺め...(デジャビュ)

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2009年10月 6日 (火)

『図書館革命』

有川浩の『図書館革命』(アスキーメディアワークス)を一気読み。図書館戦争シリーズ完結篇にふさわしく、大事件勃発で各方面の体制や法律は揺るぎはじめ、メディア良化委員会と図書隊との攻防戦も更に激しくなっております。必死で戦いながらも、そんな非常事態だからこそ盛り上がる恋愛沙汰にうっきうきデスよ。最後はええええっ!と夜中に叫んでしましましたよ。んもう。でもまあ良い終わり方だったなあ。ニヤニヤ。この本を薦めてくれたラブコメ師匠は、「俺も恋愛であんな一喜一憂してみたいわ」と仰っていたのだが、恋愛とは本来そーゆうものなのでは?師匠...。今更ながら彼の恋愛事情を心配しつつ、有川浩に敬礼。

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2009年10月 4日 (日)

『月下の恋人』

昨日は仲秋の名月であった。夜には雨も上がり、よき月に酔っ払いながら一句。
「十五夜に八つ当たりしてハイボール 思い出さずに見ていたいだけ」 ...うーん俗だなあ。などと駄目出ししながら今日も引き続きひたすら月見飲み。
月に因んで一冊、浅田次郎の『月下の恋人』(光文社文庫)を読む。タイトル買い。ほろりとする話、え?結局何だったの?的な気持ち悪さが残る話、奇妙に美しい話など11篇の短編集。浅田次郎っぽいです。「忘れじの宿」が好きかな。

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2009年10月 3日 (土)

映画『空気人形』

三日連続飲んでいた。流石に家人の目が冷たく、いたたまれぬ週末であります。しばらく(とはいつまでだ)おとなしくする所存です。
つうわけで久しぶりの邦非映非連。ペ・ドゥナちゃん目当てで映画『空気人形』を観る。原作は業田良家の『ゴーダ哲学堂 空気人形』、未読なんだが20枚ほどの短編らしい。ざっくり言うと空気人形が心を持ってしまう話。「私は心を持ってしまいました。持ってはいけない心を持ってしまいました」という、人形のたどたどしい呟きが胸をしめつける。もうねー、ペ・ドゥナはすんごいよ。超超超かわゆらしいよ。何を着ても素晴らしく似合うし、エロい腰つきも小ぶりなおっぱいもながーい脚も全部絶品。板尾くん(人形の持ち主)でなくとも溺愛しちゃう。溺愛の120分デスよ。特に、好きな男から空気を吹き入れられる場面は忘れられない。むのすごい官能的でどこかせつなくて、こんなの初めて!なラブシーン。人形が恋をするARATAをはじめ、岩松了、余貴美子さん、寺島進、菊ちゃんのママ等々、登場する人間たち(豪華役者陣!)が皆どこか空虚さを抱えており、俺様もからっぽです...と妙な共感を覚える。いろんな意味で引きずる話だったなあ。

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