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2009年7月

2009年7月30日 (木)

『片付けられない女は卒業します』

辛酸なめ子の『片付けられない女は卒業します』(MF文庫)を読む。片付けられない故に汚部屋の中で負のスパイラルに陥る女・辛酸なめ子が、新築マンションを購入し、引越しをするまでのドキュメンタリー...ってもうなんか色々スゴイです。わたくしもたぶん片付けられない女に分類されましょうが、この本はひとごとなので実に面白い。新しいマンションに移ってからのなめ子が、何かに復讐するかのようにおしゃれインテリアに浮かれているのがめっさ笑える。しかし笑っている場合ではない。人のふりみて我がふり...わたくしもぼやぼやしてないで、運気が上昇するよう掃除だ掃除!と思った次第です。

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2009年7月28日 (火)

『なんにもうまくいかないわ』

平安寿子の『なんにもうまくいかないわ』(徳間文庫)を読む。タイトル、まんま最近のわたくし。と思って読んでみたけど、こう呟く主人公の志津子さん(42)は実はとてもパワフル!バリバリ仕事して人脈も豊富、惚れっぽい割りに未だシングル、それでも情が深くて可愛い女。なんでもあけすけにしゃべっちゃうから”私生活のない女”とか言われているが、その正直さはいっそ気持ちがいいほど。台風のように周囲の人々を巻き込んでは困らせたり迷惑かけたり、でも憎めないキャラ故か志津子さんの周りはいつもなんだかんだ楽しそう。なんにもうまくいかないのが人生かもしれないけど、それでもちょっと元気付けられる。「人の気持ちがつながるのは、ほんの一瞬だけ。でもそれは確かにあったことで、そう何度もあることじゃない。だから、大切。」なんて言葉に、涙が出ちゃう。アラフォーの同士にそっとお薦め。

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七月大歌舞伎・夜の部

神田散歩の後は夏休みの締めくくりにふさわしく、七月大歌舞伎・夜の部千穐楽へ赴く。大枚叩いて一等席、おいら音羽屋贔屓のはずなのに...。でも面白かったのでその甲斐はありました。考えてみたら「夏祭浪花鑑」はコクーン歌舞伎以外で観たのは初めてで、これが通常版なのかーと妙に新鮮だった。海老蔵の団七はさすがにかっちょいい。しかし勘太郎のお辰が達者で...おばちゃん吃驚よ。んまい。「天守物語」も浮世離れしたブラックな物言いとかところどころユーモラスで、予想以上に楽しめた。玉さんは人間じゃないお役の時は、本当の本当に人間じゃなく見えるのがスゴイ。まことの恋は心と心、っていうセリフで感極まっちゃってなんだか泣きそうに。海老蔵さんと玉三郎さんのいい感じに見つめあう写真と、新十郎さんの駕籠かきショット(ソロ)を購入して、僕の夏休みは終わる。あー会社行きたくねえ。

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神田界隈散歩

Zenigata夏休み最後の一日、友人カッパと神田界隈を散歩。
池波さんが愛した「まつや」で蕎麦を頂き、
その足で老舗甘味処「竹むら」へ行って白玉あんみつ。
更に最近いいことがないので神頼み、
神田明神と湯島天神にお参り。
平次親分にすらおすがりしたい気分である。

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2009年7月26日 (日)

『深夜食堂』

ずっと気になっていた『深夜食堂』(1~3巻・安倍夜郎/小学館)をやっと読む。営業時間は深夜0時から朝の7時、メニューは豚汁定食・ビール・酒・焼酎、あとは勝手に注文してくれたら作れるもんなら作るよ、っていう小さな食堂の話。そこに集う客が注文するのは、赤いウインナー(たこの形)、オニオンリング、昨日のカレー、ナポリタン、ちくわにきゅうりをいれたやつなどなど、さもないけれど誰かにとっては忘れられない、そしてなんとなく自分も食べてみたくなるものばかり。深夜読むと確実におなかが...。こんなお店が近くにあったらいいな。そしたら何を注文しようかな。そんなことを考え続ける暇な日曜日。

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2009年7月24日 (金)

『星間商事株式会社社史編纂室』

三浦しをんの『星間商事株式会社社史編纂室』(筑摩書房)を読む。青空をバックにすっくと建った社屋の写真に、全部漢字のおかたいタイトル、帯に「川田幸代。29歳。会社員。腐女子(自称したことはない)。社の秘められた過去に挑む!」そして裏には「社史編纂室でも同人誌を作ろう!」とあって購入を即決意。腐女子で同人誌、しをんちゃんでこのキーワードならきっとハズレなし、という予想は裏切られることはありませんでした。流石!社史編纂室という、いかにも左遷な部署のちょい癖ある面々が、駄目課長の下(というか何事にもつい真面目に取り組んでしまう幸代の采配で)社史を編むうちに会社の裏歴史を掘り起こてしまい...みたいな話。ぽよよん社員たちのすっとぼけた発言に、鋭くツッコむ幸代のひとことが笑えます。趣味を優先したいからと閑職に甘んじつつもとりあえず仕事はきっちりやり、勿論趣味にもがっつりのめりこむ幸代の生き様にぐっとくるね。嗚呼趣味があるってスバラシイ。自己肯定含め。

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2009年7月22日 (水)

メロウな夏のガールフレンド

クレイジーケンバンドのNEWシングル『ガールフレンド』発売。シングルCDなんて買ったのはどれくらいぶりだろう?来月にはアルバムが出るのに、それまで待てませんでした。この夏のBGMは「ガールフレンド」だけで良し!以上!くらいの気に入りぶり。曖昧なデイト、曖昧なキッス、曖昧な関係...っつうフレーズが泣かすね。ちょっぴりおセンチなあたしなの☆西友のCMで使われている、♪奥さんのためなら~でお馴染みの「昼顔」と、湯けむりスナイパー主題歌の「山の音」も収録されております。初回限定版には「ガールフレンド」のせつなくてかっちょいいPVもついてるんだぜ。嗚呼言うことなし。CKBの夏がやってきたなあ。

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2009年7月21日 (火)

『図書館の神様』

瀬尾まいこの『図書館の神様』(ちくま文庫)を読む。今までこの人の作品てちょっと正しくて良い子過ぎ?と勝手に思っていたことを心の中で謝る。本書はタイトルやなんとなくの粗筋からうっすら予想していた諸々を全部いい感じに裏切ってくれた。人生色々あるけど捨てたもんじゃない、とまとめるのは乱暴かね。でもそんなざっくりとした前向きな気分になれそうな本だった。そして文芸部の垣内くんのおかげで、”五感を刺激しまくった”文学に俄然興味が湧くこと請け合い!文学って実はめっさエキサイティングなんだね。あたし今高校生だったらぜひ垣内くんと付き合いたいわ...と思いつつ、オトナの俺様的には主人公の付き合っている妻帯者・浅見の一挙一動にきゅううんとしたり真剣に腹を立てたり泣きそうになったりバカ!って言ったりしちゃった。嗚呼オトナってやつは。

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2009年7月20日 (月)

夏休みは鴨シー☆

Kurage昨年に引き続き、夏休みに入るや否や鴨川シーワールドへ行ってきた。5時出発デスよ。さすがに早過ぎましたよ。
やっぱりシャチのショーは面白いな!前回のずぶぬれ事件を踏まえて(まああれはあれで大層楽しかったのだが)、今年はどんなにシャチがジャンプしてもここまでは水もくるまい、って席を1時間ほど前からキープ。その甲斐あって余裕の見物。最前列で滝に打たれる修行僧みたいにざばばんと水をかぶっている観客の皆さんを、正に上から指さして笑ってしまいました。たぶん、昨年はそうやって笑われていたんだ...

写真はブルージェリーフィッシュ。嗚呼クラゲって好き!!いつまででも見ていたくなるのはどうしてかな。

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2009年7月19日 (日)

『空の中』

今日から勝手に夏休みだぜ!例によってあんまり出掛けないので、日中はひきこもって未読本をさばく予定。うきき。つうわけでまずは有川浩の『空の中』(角川文庫)、先日読んだ『レインツリーの国』イイね、とライノベ・ラブコメ担当?の活字ジャンキー友に報告したら「ツンデレの最高峰・ツンデレラがヒロインなのでこれもおススメ」と言われたので読んでみた。なるほど、オモシロイ。なんとなくSFパニックものかと思ってたけどそーゆうわけでもなく、イガイと(失敬)深いしほろりとするし、とにかく読ませる。噂のツンデレラのキャラがなんとも可愛い。男子の方もまっとうなことを言う、骨のある奴でバランスのとれたカップリングですな。この手の話は好きよ☆とおおっぴらに言うのはちょい恥ずかしい気もする汚れた大人な自分が残念です。

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2009年7月14日 (火)

映画『MW』

予習も済んだことだし、映画『MW』を観に行く。わかっちゃいたけど結構残酷ー。玉木宏ったらあんなにキレイな顔をして非道なんですもの。でも悪魔ってああゆうのかも、とちょっと思う。しかし玉木宏のかっちょよさはほんとに文句のつけようがないね。まあここまで完璧なハンサム銀行員いねえよ!みたいな文句は言ったけどね。それでも邦非映非連のわしらは何故か山田にロックオン!山田良かったわよ山田!憂いを帯びた横顔や絶望的な表情、ちょい諦めフェイスとかいちいちぐっときた。神父様のストイック服もいいけど、普通にださい格好も萌える。なんでこんなに山田が好きよ?といぶかしく思いつつも、この先もより一層映画に出て頂きたいと願う。山田が邦画を救うね。とは言ってもこれは正直無理して観なくてもいい映画かも...割とキツイんで。あと原作のBL臭がほとんどしないのが残念。すごく残念(二回言うか)。

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2009年7月13日 (月)

『フライ,ダディ,フライ』

金城一紀の『フライ,ダディ,フライ』(角川文庫)を読む。ゾンビーズ、最高!の第二弾です☆鈴木一・47歳平凡なサラリーマンが、傷つけられた娘のために闘おうと頑張るひと夏の物語。そこにどうゾンビーズが絡むのか乞うご期待。実にイイ話っす!ゾンビーズの面々は傍からみたら単なる落ちこぼれの高校生だろうけれど、もれなくいい男だね。見た目や肩書きだけで判断することなく、真のいい男を見誤らないようにしたいものである。なんて自戒もあったりしつつ。疲れたおじさんたちは特に読むといいよ。忘れていたアツい気持ちを思い出したり、生きる勇気がわいてくるに違いない。

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2009年7月12日 (日)

『MW』

今週映画版を観に行くつもり故、その前に原作をと思い、手塚治虫の『MW』(全二冊/小学館文庫)を読む。”手塚治虫の描く、人間の本質を問う究極の問題作”というわけで、悪の権化・結城美智雄がこれでもかと悪い奴になっております。でも美智雄さんたら銀行員ていう設定が面白かった。そこかい。更に歌舞伎役者の血が入ってるのもイイね。無理があるようなないような。美智雄に翻弄される神父様がむくつけき感じなのが意外。これが山田のお役か。わくわく。とまあ山田予習用には諸々萌えるけれど、あんまり救いのない話よ。

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2009年7月11日 (土)

『刑事の墓場』

新しいドラクエ出たのにー!なんでDSだよう。DS持ってないんだよう。つうかあんなちんまりした画面でRPGやりたくないわ。頼むから普通にプレステ版とかで出してくれい。つうわけでドラクエも出来ないわたくしは今日も娯楽は読書のみ。首藤瓜於の『刑事の墓場』(講談社文庫)を読む。警察組織からはずれた者たちを飼い殺しにしているらしい動坂署を舞台に、”刑事の墓場”で腐る刑事たちが面目躍如?とばかりに密か動き出すっつう話。主人公のやる気のなさや事件のどーでもよさ加減も手伝って半分くらいまでまったく乗れず、中盤くらいから、お?って感じになってきたと思ったら、なんじゃそりゃ!でおしまい。今時のアツい警察小説とはかなり違う様相であるよ。うーんどうなんだ首藤瓜於。とりあえずやっぱりドラクエやりたい~と思った週末であった。

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2009年7月 7日 (火)

梅雨時漫画祭

最近読んだ漫画のまとめ。『かぶく者(5)』(デビッド・宮原&たなか亜希夫/講談社モーニングKC)、連獅子のクライマックスはすげええええ。芸の攻防戦の向こう側で、新九郎と銀乃介はご見物にどんな風景をみせるのか?ちょっと鳥肌たったかも。次の演目もすこぶる楽しみー。巻末の「デビ夫流歌舞伎鑑賞術」もなんだか変な説得力があってオモシロい。『PLUTO(8)』(浦沢直樹×手塚治虫/小学館ビッグコミックス)は遂に最終巻。そうです憎しみからは何も生まれないっす...。ロボットだってそんな大事なことを知っているのに、人間の愚かさに悲しくなる。自分含め。『BILLY BAT(1)』(浦沢直樹&長崎尚志/講談社モーニングKC)、掴みはオッケー!そしてこれまた風呂敷の広げ甲斐がありそうな時代&題材にわくわくすると同時に、とにかく畳みきれるよう頑張って欲しいと密かに願う。『ファンタジウム(4)』(杉本亜未/講談社モーニングKC)、長見良が時折発するひとことは驚くほど深いぜ。にしてもガンテツさんはどうみても男だろう。最後に女子漫画、『本屋の森のあかり(5)』(磯谷友紀/講談社コミックスKiss)、どんな職場でも色々あるよねー的な展開。今回わたくしの好きな副店長・杜三さんの影が薄く...加納緑株急上昇か。ま、どっちも眼鏡だから問題なし!以上。

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2009年7月 6日 (月)

『レインツリーの国』

有川浩の『レインツリーの国』(新潮文庫)を読む。今更で誠に恐縮ですが、図書館戦争シリーズを読みたくなったほどツボだった!昔読んだ忘れられない本がきっかけで、メール交換から始まったひとみと伸行の関係。まずこの、好きな本について突っ込んで語り合える人の存在が超貴重!それがわかるわかるわかり過ぎる~な、わたくしとしてはとりあえずガツンと引き込まれた。ネットで知り合い、リアルの世界で逢うことになった二人がたどるその後は?的なラブストーリー。程度を比べることはできないけれど、誰しも他人に理解できない辛さを抱えている。そのことにどうやって向き合うか、どうやって他者の痛みを少しでもわかろうとするか、みたいなことを考えさせられた。もがきながらもきちんと気持ちをぶつけ合っていく二人に涙デスよ。恋っていいっすね☆

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2009年7月 5日 (日)

『プラスチック・ラブ』

樋口有介の『プラスチック・ラブ』(創元推理文庫)を読む。高校二年生の木村時郎を主人公にした短編8つは、創元推理文庫だけど普通の青春小説のようでもある。しかして樋口有介なので、この時郎くんという子は若いわりに老成しており、女子相手に気の利いたせりふも言えるし、嘘をつかねばならんときにきちんと嘘もつける。よって案の定モテる。いつも違う女子と一緒にいて、まるで柚木草平を若くしたような憎いあんちくしょうぶりであります。その草平くんもちょっとだけど登場して、「俺は三十八年も生きているけど、気の弱い女になんか、一度も会ってない」なんて深い事を言ってるのがウレシイ☆気の弱い女もいますよーここに。

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2009年7月 4日 (土)

「千人の交響曲」

7月1日のことですが、ミューザ川崎シンフォニーホールの開館五周年記念バースディコンサートへ行ってきた。自分、クラシックはいいとこ「のだめ」が限界で全く門外漢なんすけど、縁あって誘って頂き気合を入れて鑑賞。曲は五年前のオープニングと同じものだそうで、マーラーの「千人の交響曲」。オーケストラのバックに大体500人くらいの合唱団?がいてとにかくかなりの迫力でありました。途中なかだるみするも(長いです)、概ね普通に面白かった!人の声ってすごいなーという小学生みたいな感想ですまん。当たり前だが世の中には色々な音楽があるのね。久しぶりに新鮮で豊かな気持ちになったことだ。たまにはこんなのも良いな。皇太子殿下もいらしてましたよん。

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2009年7月 1日 (水)

『スイートリトルライズ』

江國香織の『スイートリトルライズ』(幻冬舎文庫)を読む。江國か...と思ったが(嫌いなわけではないけど、どこか遠い国の話みたいな馴染めなさがありますねん)、「映画化決定・主演大森南朋」の帯だけで即購入。今や大森南朋は購買の起爆剤に?あくまでもわたくしにとってこの手の小説の醍醐味は、あーわかるわかる!っつう共感ポイントが多少なりともあることですが、何しろ江國香織の世界は遠いのでその辺はあまり乗れず。しかし対岸の火事的には実に興味深い。テディベア作家(...)瑠璃子と、ゲームばかりやっている二歳年下の夫・聡の、結婚生活の中でお互いに少しずつ重ねていく嘘。何か変で好かんたらしい夫婦...と思うも、じゃあどんな夫婦が普通なんだよと言われたらよくわからん。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」つう瑠璃子の言葉は自分勝手でしゃらくさいと思うが、これがなかなか言いえて妙かも。でも友達にはなりたくないタイプ。唯一親近感を持てたのは聡の後輩のしほちゃん。真っ直ぐさとパッションは買える。
で、これ映画化されたら観なくちゃいかんの俺?

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