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2008年11月12日 (水)

『シャイロックの子供たち』

池井戸潤の『シャイロックの子供たち』(文春文庫)を読む。とある街の銀行の支店を舞台に繰り広げられる人間模様。銀行という組織の中で複雑に絡み合う思惑、ライバルとの攻防戦、一種独特な上下関係など諸々の葛藤を抱えて生きる銀行員たちをそれぞれの立場から描いてみました、的な話。人事の微妙な意味や、部の間の力関係なんか興味深かったし、どこに着地するかわからない展開も面白かった。汚濁にまみれた銀行の悪が暴かれる系の金融小説を好んで読み始めたのは、ひたすら己の溜飲を下げる為だけであったが、最近では読みながら普通に懸命に働く銀行員をいつの間にか応援までしていたり。情が移ったか。

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