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2008年4月

2008年4月29日 (火)

『反貧困』

湯浅誠の『反貧困 -「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)を読む。貧困問題に関心があるので。著者の湯浅誠氏はNPO法人自立生活サポートセンターもやいの事務局長等を務め、野宿者支援などを行っている人。ワーキングプアやネットカフェ難民を取り上げた番組でもよく見かける。彼の冷静で真剣な語り口はわたくしの無駄なザッピングをも止めさせ、思わず正座して耳を傾けてしまうような静かな強さがある。湯浅さんをきっかけに、日本の貧困というものがどんだけひどいことになっているかが遅ればせながらわかってきた次第です。わかってはきたけれど、貧困をなくすために、”強い社会”を作るために、わたくしがどうしたらいいかということまでは未だ至らず。これからも湯浅さんたちの活動に注目したい。

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2008年4月28日 (月)

『さらい屋五葉 第四集』&『GENTE②』

オノ・ナツメ祭。『さらい屋五葉 第四集』(小学館IKKI COMIX)&『GENTE②~リストランテの人々~』(太田出版)を読む。時代ものとイタリアもの、世界は全く違えどもどっちも独特の色気があってどっちも好きよ。GENTEに出てくる老眼鏡紳士のリストランテは心底行ってみたい。嗚呼おなかがすいた。

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2008年4月27日 (日)

成田山の成田屋!

Naritasan昨日のことですが、海老バカちゃんの友人カッパと共に成田山新勝寺へ行ってきた。成田山開基1070年祭記念大開帳の記念行事として、成田屋親子がお練り&奉納歌舞伎を行ったのです。おさるんちはばあちゃんの代から厄除けも毎年頂く各種お守りも成田山のものなのだが、案外自分では行った事がなかったので、実際かの聖地に足を踏み入れたことにまず感動した。当たり前っちゃあ当たり前なのだろうが、至る所に杏葉牡丹の紋がついてはるのが圧巻。実は初めて見たお練りというのも、すこぶる楽しかった~。参道沿いの商店の二階から花吹雪が舞って、沢山声がかけられて、成田山の土地全体から何かとっても愛されてる感じ。ぎゅうぎゅうされながらも堪能。その後諸々あって、会場設営などしてる間にリハーサルの様子を拝見できたのが収穫!来月からは名前が変わっちゃう新七さんの、新七さんとしての最後のお姿もリハーサル時のみ見られて密かに喜ぶ怪しいサルです。奉納歌舞伎は6時からでやや寒かったけれども、夕闇迫る本堂前で観る連獅子は幻想的で感激もひとしおであったよ。本堂の階段をゆっくり下りてくる獅子親子の、この世のものとは思えない姿がいつまでも目に焼きついております。往復四時間、一日がかりでほぼ立ちっぱなしで疲労困憊!にも関わらずべらぼうに面白かった。1080年祭もあったら行かれるよう、元気でいたいものですのうと思った中高年でした。

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2008年4月25日 (金)

『震度0』

横山秀夫の『震度0』(朝日文庫)を読む。俺、案外警察小説って好きなんだよなーと思って読み始めたら、ちょっとニュアンス違って吃驚。署が一体となって犯人を追い詰めるとかそーゆうんじゃなくて、警察内部のすさまじい権力争いの話ね。阪神大震災の前日にN県警警務課長が姿を消したことが発端で、キャリア・ノンキャリア・叩き上げ、それぞれが己の保身と野心の為に水面下で激しい攻防戦を繰り広げつつ何とかアドバンテージを取ろうとし、ライバルを陥れる為には手段を選ばずギリギリの駆け引きに執心するっつう非常に醜い展開になっております。んもう震災そっちのけ。お前ら仕事しろ。つうかこれが仕事なのかも?しかし警察内部の微妙なヒエラルキーを、その世界を知らないわしらが読んでもすんなり納得いくように描いた横山秀夫の腕に改めて感心。まるで警察出身者のよう...。ちなみにこの作品はDVD化されているらしいが、そのキャスティングが相当ナイスで唸ったよ。お見事!

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2008年4月23日 (水)

映画『仮面ライダー電王&キバ』

自分でもほんとどうかしてると思いつつ、映画『仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』を観る。だって電王好きなんだもーん。子供かっ。はぐれイマジン・ネガタロスに電王のパスを盗まれたオーナーがデンライナー署を立ち上げ、皆して捜査をするっつう無理矢理な刑事もの。話はぐだぐだだけど、ほとんどのキャストが出ているし、モモ・ウラ・キン・リュウのそれぞれのキメ台詞もまんべんなく繰り出され、侑斗とデネブも相変わらずラブラブで、何かちょっと楽しかったなー。うふうふ。それでも、ファンガイア&イマジン&どうみてもただのヤクザから成る”悪の組織”って言うあまりにもそのまんまなネーミングを聞く度に、嗚呼俺今完璧子供向けの映画見てるわ...と我に返ってしまうのであった。結局電王よりもキバの方が強いみたいですが、やっぱし電王最高。バカバカ。

PS.予告編で『カスピアン王子の角笛』見たーーー!「あなたは誰?」の問いかけに答えて名乗る「カスピアン王子だ」の凛々しい一声に、ひいいいいいと叫びそうになったよ。たった一言に王子だだもれ。菊はやっぱり真の王子ですわ。

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2008年4月21日 (月)

手ぬぐいバカ一代の昨今

Disney2008今年もかまわぬ×ディズニーの
コラボ手ぬぐいの季節がやってきたよん。
早速みなとみらいの小粋横浜店ににて購入。
ディズニー価格でちょっとお高い為に二枚で勘弁しといたったわ。
よりによってスカンクだが菊バカちゃんなので仕方なし。
(バンビに出てくるフラワーというキャラらしい)
あとナイトメア・ビフォア・クリスマスの蜘蛛の巣柄。シブイ。

Marunouchi_3丸の内店では1周年記念手ぬぐいを貰う。
わかりにくいが、微妙にmarunouchiの文字が。
1周年記念のろうそくも立ってマス。
(タコは関係なし)

Sousoukiku
sousouの新しい菊柄もカワイイ☆

手ぬぐいバカ一代はこうして更なるバカの高みへと...

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四月大歌舞伎・夜の部

昨日のことですが、四月大歌舞伎・夜の部へ行ってきた。久しぶりの歌舞伎座ー!やっぱりわくわくするね。今日も格差社会観劇で、友人カッパは一等、おさるは3階でげす。一人だと寝ちゃうかもーと思ったけど、一緒に見ていても寝ちゃうのでいつも通りじゃん?つうわけでまずは「将軍江戸を去る」、暗い(照明が)。好きな時代設定なのに暗さに勝てず。上さま申し訳ない!と思いつつうとうとする。次もわたくしの苦手な「勧進帳」故、んもう連続睡眠かと危惧されるも、これは大丈夫!凄かった!何しろ配役が贅沢~。ベテランて、うまいって、こーゆうことですか、とひしひしと感じられた。3階にもその迫力は充分伝わってきたと思われる。あと巳吉センセが出ていたので飽きず。しかし今日の巳吉センセ、目がシバシバしちゃってなんだか眠そうに見えたのは気のせいかしら。ちょっとドキドキしたわ。ドキドキ記念に、仁左衛門弁慶の後ろにセンセが写りこんでる写真を買ったわ☆最後は「浮かれ心中」、勘三郎さんと三津五郎Xの軽やかな掛け合いが面白く、勘三郎さんの”ちゅう乗り”も明るくて楽しかった。こーゆう終わり方は気持ちもすっきりと帰路につけるので良いな。

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2008年4月19日 (土)

『殺意のコイン』

ロバート・B・パーカーの『殺意のコイン』(ハヤカワ文庫)を読む。女探偵サニー・ランドルシリーズ最新作。邦題の今ひとつ感に加え、表紙もロマンス小説みたいで既に踏んだり蹴ったり。前作ではジェシー・ストーンと付き合ってていい按配に相乗効果をあげていたのだが、彼の名は登場人物一覧になくてまたまたガッカリ。何やってんだ、サニー!でも肝心の捜査ではからだを張って頑張っていたよ。ややイージーだったけど。まあ終り良ければ全て良しといったところか。サニーはともかく、彼女の父親で元警部のフィル・ランドルかっちょいい☆但し女の趣味は悪い(サニーの母親は最悪なので)。あと、スペンサーシリーズのレギュラーメンバーが出てくるのが嬉しい。そのうちスペンサーとも共演すんのかなー。

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2008年4月17日 (木)

『盗作(上)(下)』

あの名作『アナン、』の飯田譲治&梓河人コンビによる『盗作』(上下巻・講談社文庫)を一気読み!ああああ、本読んだ!的にどっぷり。海辺の田舎町に暮らす平凡な女子高生が、ある日見た夢によって突き動かされるように描いた一枚の絵。見る者を圧倒的に魅了するその絵は日本中に知れ渡り、そして間もなく同じ作品が存在していたことが発覚する。そこから始まる波乱万丈の物語、イガイな展開に終始わくわく。芸術とは、創作とは、一体なんだろうと答えの出そうもないことに考えが及んでしまう。何と言うか、感動したよ...。芸術ってなくてもいいものかもしれないけれど、人が生きていく上でやっぱり必要なものだと強く思った次第です。いやほんと、芸の無い感想ですまん。おさる如きがごちゃごちゃ言うよりも読んで体験して頂きたい。『アナン、』も併せて読むといいよ。

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2008年4月16日 (水)

ベルファムへの道

音羽屋贔屓の友人から「婦人画報」五月号にて音羽屋特集が組まれていると聞き、この高級感あふるる雑誌を初めて買ってみた。もう雑誌の”雑”の文字をつけるのも憚られる、たいした重さと値段。だが確かに菊五郎ファミリーの特集は素晴らしい!特に5人が一同に会した写真が良い。嗚呼憧れの家族だわ...。その特集のみ舐めるように読みました☆あとは正直読むとこないなー。載ってるジュエリーも服も笑っちゃうくらいにオール桁違い、一体どゆう層が読まれる雑誌なのでしょうか。多分この重い雑誌を自分で買って自分で家まで持ち帰る必要のない方々なのだろうな。「婦人画報」を心から堪能できたその時こそ、わたくしも”ベルファム”と呼ばれるに相応しい女性になっていることでしょう。そしてそんな気配は今もこの先も全く無い。

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2008年4月15日 (火)

『花まんま』

朱川湊人の『花まんま』(文春文庫)を読む。昭和30年から40年代の大阪の下町を舞台にした6篇は、ちょっと怖かったりほろりとしたりする以外にも、曰く言い難い気持ちを呼び覚ます。例えば子供の頃を思い出す時、懐かしいというよりどこか不安定な気持ちになることがある。記憶が曖昧な部分に何かが不自然に隠されているような感じ。もしかしたら自分にとって都合の悪い出来事をなかったことにするために、事実を無理矢理捻じ曲げて覚えているのではないか。そうやって強引に忘れた時間の中で、自分はとてつもなく悪いことをしたのではないか。やったかやらないかわからない悪事への中途半端な罪悪感というか、ひたすら隠蔽する自分への嫌悪というか、そんな感情に潰されそうになる。全部妄想かもしれないけれど...。って一体どんな子供だったんだ、俺。わたくしだけかもしれませんが、読んでいるとこんな感じの不安に陥る小説であった。ちなみに第133回直木賞受賞作。

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2008年4月13日 (日)

『サビシーマン』

松尾スズキの『サビシーマン 寝言サイズの断末魔Ⅳ』(扶桑社)を読む。週刊SPA!連載の魂の日記が四冊目にしてついに完結。しかしタイトルからしておわかりのようになんだか寂寥感いっぱいいっぱいの、やるせない感じに仕上がっております。勿論松尾ちゃんなので文章のうまさ面白さは軽くアベレージクリア!だが、なんだろうこの尻すぼみな空気。ええっ、そんな中途半端で終わっちゃうの?的な。かようにいかんともし難い空気で締めざるを得ないほど辛かったのかしらと思うと、今度という今度は本気で松尾ちゃんが心配だ。まあ大きなお世話だな。

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2008年4月12日 (土)

『職人ワザ!』

いとうせいこうの『職人ワザ!』(新潮文庫)を読む。これは力を入れてお薦めするよ!扇子職人、テーラー、鰻屋さん、スポーツ刈りの達人など、色々な職人の皆さんにIS兄貴がお話を聞くルポルタージュ。浅草に住み、浅草の人たちと仲良しの兄貴ゆえに醸せる、尊敬してるけど親密な空気が大変心地よい。どの職人さんの話も興味深くてすこぶる面白く、それぞれのかっちょよさに目頭が熱くなる。すげえ技と、仕事に対する誇りと、謙虚な気持ち。もうほんとに格好いいんだ!何気なく言ってることがまたしびれるんだ。そして彼らの話を大事に汲み上げてまとめ、考察して文章にする、いとうせいこうという物書き職人がいたからこそこの本はこんなにも心に響いてくるんだろうなあ。ワタシは職人ではないけれど、せめて日々の仕事を一所懸命やろうと背筋をしゃんとした次第である。

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2008年4月10日 (木)

『聖☆おにいさん(1)』

仲村光の『聖☆おにいさん(1)』(講談社モーニングKC)を読む。聖はセイントって読んでね☆世紀末を無事に越えたブッダとイエスが、立川でアパートをシェアしながら下界でのバカンスを楽しく過ごすっていう話!んもうその設定に食いついたわ。まずのっけから、アパートで昼寝をしているとわらわらと動物たちが集まってきて、「コレ涅槃とかじゃないからー!」と慌てるブッダにやられます。イエスはイエスでコンビニで女子高生にチラ見され、ジョニー・デップに超似てると言われて喜び、密かに一番ジョニデっぽく見える角度を研究しております。お金に細かいブッダ&衝動買いを叱られるイエス。一日一万ヒットを誇る人気ブロガーのイエス&イエスのマイミクの「ゆださん」に怯えるブッダ。嗚呼こんなマンガ描いてダイジョブなんでしょうか!?でもすんごく素敵な二人に滅法癒されます。どっちも大好きです。ピュアな二人につられて本日はなんとなくですます調でございます。では明日も平和でありますよう。

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2008年4月 9日 (水)

『霧笛荘夜話』

浅田次郎の『霧笛荘夜話』(角川文庫)を読む。とある港町の古いアパート「霧笛荘」に住む、無一文で変わり者揃いの住人たちの物語。纏足の老婆が語る彼らの人生は、ある面から見れば確かに不幸かもしれないが、自分にとっての本当の幸せが何かをちゃんと知っている。お金で買えないものってあるんだよ!ほんとに。ちょっぴり悲しくて、そしてええ話よ。

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2008年4月 7日 (月)

『ヨーガン レールの社員食堂』

『ヨーガン レールの社員食堂』(高橋みどり/PHP研究所)を読む。タイトルの通り、ヨーガン・レールにて社員のみが食べられる、素晴らしく素敵な社員食堂の1年間のメニューの記録。日替わりのベジタリアン・メニューは季節の野菜が満載、味付けもバラエティに富んでいて本当に美味しそう!真似したくなるものも沢山あって、珍しく野菜を買い込んでしまった。グルテンミートというのはちょっと謎。しかし料理キライなわたくしをも動かすなんて、食べ物の力はあなどれん。嗚呼こんな食堂を社員のために作ってくれる会社っていいなあ。レールさんの諸々に対する姿勢に触れるにつれ、ヨーガンレールの服にも俄然興味が出てきたのであった(高いので20年くらい買ってません)。

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2008年4月 6日 (日)

マンガの園

仕事以外に楽しみのない連れ合いが最近ブック○フに行くことを覚えてしまったので、申し訳ないっすがそこで大量にマンガを購入している今日この頃である。つうわけで読んだマンガのまとめ。●『もやしもん(1)~(3)』(石川雅之/講談社イブニングKC):菌の顔が結構自分似で親近感。これからは農大だな!●『殺し屋さん(1)(2)』(タマちく./双葉社アクションコミックス):依頼があれば何が何でも殺すけど、依頼がなければ何も殺さない、ちょっと面倒臭い殺し屋の四コママンガ。くだらないがたまに声を出して笑ってしまう。殺し屋さんは割とかっこいいのに、なんとなくヒロシっぽいところに残念感が漂う。●『サラリーマンブラザーズ(1)』(中川いさみ/講談社イブニングKCDX):鶴道・亀道のサラリーマン兄弟を巡る四コママンガ。俺、四コママンガ好きなのか?中川いさみなので若干シュール。くだらないがたまに声を出して笑ってしまう。●『不思議な少年(1)~(3)』(山下和美/講談社KCモーニング):時や場所を選ばず神出鬼没に現れる正に”不思議な少年”を通して、人間とは何かを考える的なマンガ。おもおもおもしろいっす!山下和美だから絵も美しいし、深いね。(Special thanks to ぜぶらさん:諸々お薦めしてくれて有難う)

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2008年4月 5日 (土)

『シャルビューク夫人の肖像』

ジェフリー・フォードの『シャルビューク夫人の肖像』(ランダムハウス講談社)を読む。ハードカバー時に殊能将之がサイトで絶賛していたで買ってみた。帯では桜庭一樹が絶賛しておるようだが、あくまでも殊能さんのお薦めに従って読んだことを明示しておく殊能ファンであります。舞台は19世紀末のニューヨーク、肖像画家のピアンボは「姿を見ずに肖像画を描いて欲しい」と言うとんでもない依頼を受ける。屏風の向こう側でシャルビューク夫人の語る奇妙な話を聞きながら、それを手がかりに姿を推測し肖像を描くという作業に次第に取り付かれていくピアンボの運命は。雰囲気たっぷり、謎にもどっぷりでなかなか面白く読めた。たまには翻訳物もいいな。

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2008年4月 2日 (水)

映画『Sweet Rain 死神の精度』

伊坂幸太郎原作の映画『Sweet Rain 死神の精度』を観る。チュウはうまいが演技はそこそこでお馴染みの金城武主演。しかし死神役だから得意のチュウもなし、これは見せ場もなくいいとこなしかと危惧されるも、人ならぬ死神ゆえの浮世離れした存在感や言葉の扱いがへんてこな感じ、喜怒哀楽を表さない様子が逆に良い方向に作用して意外にもアタリか。この役はうまくないなら誰でもいいかと言えば決してそうでもなく、例えば伊藤英明なら軽すぎるだろうし、伊勢谷なら美しすぎる為にひんやりしすぎて洒落にならん死神になりそうだし、さじ加減がなかなかムツカシイ。あのひょうひょうとした、しかして適度に重みがあり、なんとなくユーモラスで可愛くすらある伊坂的な死神に、金城はうってつけだったとワタシは思う。時折姿を見せる死神仲間の嶋田久作らも粒揃い。富司純子さんもチャーミング☆原作を愛する者としても満足な映画化だったとほっと致した次第です。

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2008年4月 1日 (火)

映画『非現実の王国 ヘンリー・ダーガーの謎』

今日も邦画じゃありません。ドキュメンタリー映画『非現実の王国 ヘンリー・ダーガーの謎』を観る。ちょうど一年前、原美術館で見たヘンリー・ダーガーの奇妙な作品群に圧倒されながらも怯えたわしらであったが、喉もと過ぎれば熱さを全然忘れちゃってうっかり映画まで観ちゃったよ...。家族や友人もおらず、一人貧しく暮らしていたというダーガーの生涯は謎に包まれているらしい。誰にも知られず死ぬまで続けられていた創作活動、その”非現実の王国”でダーガーが夢見たものとは。ダーガーについての少ない情報を少ないながらも知らされる度にクレイジー!クレイジー!としか思えなくてだんだん参ってきちゃった。彼の膨大な作品は誰に見せるものでもなく、彼一人の完結した世界だったのだろうな。凄みのある作品だとは思うけれど、公開しても良かったのだろうかと少しだけ思った。ともあれ動くヴィヴィアン・ガールズは色彩も美しく、とっても可愛い故にその異様さが際立っていてやっぱり怖かったよ。ううう。

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