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2008年3月23日 (日)

『昭和侠盗伝』

浅田次郎の『天切り松 闇がたり第四巻 昭和侠盗伝』(集英社文庫)を読む。待ってました!たっぷり!と声を掛かけたくなる、待望の文庫新刊であります。天切り松の語る目細の安一家のお話もいよいよ昭和9年、太平洋戦争の影が少しずつ忍び寄る時代。戦争というどうにもやりきれない事態に地位のある人も名もなき人も押しつぶされそうになっている。目細一家の面々も皆少しずつ年を取っちゃあいるけれど、どっこい心根は変わっちゃいない。暗い時勢にも自分を曲げず、オツな盗みで人々をあっと言わせ、時に一銭にもならないような仕事をしては「味方のねえ人の味方でござんす」と啖呵を切る。そのかっちょよさ、そのでかさ、その優しさに痺れまくるね。天切り松のとっつあんの話は警察上層部のみならず、世代を超えて申し送りせねばならん、と強く思うわたくしであった。ほんとうの格好良さを知りたければ絶対天切り松を読むといいよ!

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