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2008年3月

2008年3月31日 (月)

『四畳半神話大系』

森見登美彦の『四畳半神話大系』(角川文庫)を読む。モリミー節全開の、冴えない大学生のいけてない生活を面白おかしく綴った第一話を普通に堪能した後に、んんん?むむむ?的な驚きがやってきて、なんだなんだといぶかしみつつ読み進み終わった時に、おおおおこんなことに!とまた新たな驚きに満たされる。っつうちょっと変な小説。夜は短しに登場する羽貫さんや樋口師匠はここがルーツだったのね、と嬉しい再会もある。やっぱりモリミーって好きよ。表紙はハードカバー時の方が良かったな。多分あのかわゆらしい熊は「もちぐま」だったのな。ラブ!もちぐま。

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2008年3月30日 (日)

『てるてるあした』

加納朋子の『てるてるあした』(幻冬舎文庫)を読む。ちょっぴり不思議なことが起こる町・佐々良を舞台にした『ささら さや』の続編というか姉妹篇。本書からでも充分楽しめるけど、『ささら さや』から読むと更に良いと思われる。親の夜逃げのため、たったひとりでこの佐々良にやってきた中学生の照代は、親を恨み世をはかなみ、己の身の不幸だけを呪いながらまわりに心を開かない。しかし一緒に暮らすことになった口うるさい久代ばあさん含む三婆、前巻では頼りなかったサヤや相変わらずたくましいエリカたちと過ごすうちに少しずつ変わってくる、みたいな話。号泣。なんだかんだ言って加納朋子の優しさには結構救われたりするのであった。ええ話よ。

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2008年3月28日 (金)

『蠱猫』

化野燐の『蠱猫 人工憑霊蠱猫』(講談社文庫)を読む。タイトル、こねこと読むそうです。とある学園都市を舞台に、妖怪を具現化する力を持つ書物を巡って戦いが繰り広げられるっつう伝奇小説。妖怪ミステリと勝手に思っていたら全く違ったので面くらいながらも結構夢中で読んだ。戦いは始まったばかり、先は長そうだがちょっと楽しみなシリーズかも。

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2008年3月26日 (水)

映画『クロサギ』

プロモーション活動に勤しむ山ぴーにほだされて、うっかり映画『クロサギ』を観る。そうさ、ほだされた方が悪いのさ。この世界、騙されたら負けなのさ。つうわけでまんまと負け猿でーす。山ぴーは案の定可愛かったから良しとします。実は北村有起哉が密かに好きなんで、彼に400円くらい支払うつもりだったが、有起哉の命はあまりに短すぎた...時間的にせいぜい120円か。結局880円は山ぴーさんに。堀北は全く話に絡んでなくて出番も超少なかったけど(金八における大森巡査ぐらいの役割と頻度)、あれでいいのかな。でも山ぴーに「うぜえ」とか言われてて羨ましかった。全体的に、ハレルヤーチャンス!みたいな二時間スペシャルでいいんじゃね?的な映画だが、これテレビの二時間スペシャルだったら多分寝ちゃうな。まあ山ぴー好きならぜし。あと大地真央さんの、羽根をしょってるみたいなおっきい芝居が空回りしてて素敵なので、黒木瞳は観に行ったらいいと思うよ。

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2008年3月24日 (月)

『インディゴの夜』

加藤実秋の『インディゴの夜』(創元推理文庫)を読む。”ホスト探偵団 渋谷の夜を駆ける”って、ホストにも渋谷にも全く興味がないので正直期待してなかったのだが(じゃ何故買う?)、イガイやイガイ、結構楽しめた!フリーライター・高原晶と編集者の塩谷が副業でやっている渋谷のホストクラブ<club indigo>は、正統派ホストクラブとは趣を異にする、DJやダンサーみたいな男の子による接客が受けているお店。なかなかの繁盛ぶりだが、何故か次々と事件に巻き込まれる。それらを自分たちで解決しようと、独自の調査に乗り出すホスト達...っつう、こんな風に言うと著者は絶対嫌がるだろうけど、IWGPの渋谷版ホスト篇みたいな感じ。オーナーで主人公の高原晶が紅一点故ねたみを買いそうだが意外と買わないのは、晶が30代の妙齢女子だからだろう。その辺りの設定も絶妙な著者・加藤実秋は丙午女子。応援してマス!

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2008年3月23日 (日)

『昭和侠盗伝』

浅田次郎の『天切り松 闇がたり第四巻 昭和侠盗伝』(集英社文庫)を読む。待ってました!たっぷり!と声を掛かけたくなる、待望の文庫新刊であります。天切り松の語る目細の安一家のお話もいよいよ昭和9年、太平洋戦争の影が少しずつ忍び寄る時代。戦争というどうにもやりきれない事態に地位のある人も名もなき人も押しつぶされそうになっている。目細一家の面々も皆少しずつ年を取っちゃあいるけれど、どっこい心根は変わっちゃいない。暗い時勢にも自分を曲げず、オツな盗みで人々をあっと言わせ、時に一銭にもならないような仕事をしては「味方のねえ人の味方でござんす」と啖呵を切る。そのかっちょよさ、そのでかさ、その優しさに痺れまくるね。天切り松のとっつあんの話は警察上層部のみならず、世代を超えて申し送りせねばならん、と強く思うわたくしであった。ほんとうの格好良さを知りたければ絶対天切り松を読むといいよ!

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2008年3月22日 (土)

柳家三三独演会~春~

新宿サザンシアターにて「柳家三三独演会~春~」を見る(昨日)。落語家さんの独演会というものは初めてです。三三さんは、昨年金田中で見て大層面白かったので、またぜし本腰入れて落語を聞いてみたい思っていたのだがなかなか縁がなく、つうかチケットが取れず、思ってからほぼ1年ぶりで願いが叶ったわけであります。いつもチケット取りに骨折り頂き有難うカッパ。会場は思いのほか大人の男性が多く、わしらが観る芝居なんかは何処に行っても常に女子8割くらいなのが普通な感じだったので、この客層は何だか頼もしく思ったよ。
まずは春風亭一之輔(案外濃い二枚目)の「鈴が森」、新米泥棒の駄目ぶりとか噛みあわない会話とかが想定の範囲内なのでとっても面白い。わかりやすくて何も考えずに笑えました。おさる向き?三三さんの「おせつ徳三郎」は、途中休憩10分はさんだ長編。落語って一気に話すもんだと思ってたので吃驚した。前編忘れちゃうよ(なにしろサルなんで)。でもあんなに長い話を一人で色んな人物を演じ分けながら、しかも面白く聞かせるなんてすごいなーってほんと小学生の感想みたいですまんのだが、普通にそう思った。ひっぱってひっぱって、んでそのオチなんだ!っていうのも全くもっておもしろし。また行きたいです。

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2008年3月21日 (金)

『魔人探偵脳噛ネウロ(1)~(3)』など

そういえば最近もうひとつ新米探偵(でくくって良いのかは微妙)が出てくるものを読んだっけ。『魔人探偵脳噛ネウロ(1)~(3)』(集英社ジャンプコミックス)death。ジャンプからは随分と遠ざかっていた故、全く知らなかったのだが、夜中のアニメで見て変にひっかかったので読んでみたもの。「謎」を食糧とする魔人・脳噛ネウロは、魔界の謎を食いつくしてしまった為、更なる食糧を求めて人間界へやってくる。自らの隠れ蓑として高校生の弥子を探偵に仕立て上げ、その影で事件の謎を解いちゃあ食らうっつう話。何かといきなりで奇想天外、絵もブキミなんだけど斬新な驚きもあり、気持ち悪い...と思いつつ目が離せない的な、むのすごい吸引力があるんだよな。続きが気になるけど、家にこのマンガがあるのはちょっとイヤ☆他には『のだめカンタービレ(20)』(二ノ宮知子/講談社コミックスKiss)、『蟲師(9)』(漆原友紀/講談社アフタヌーンKC)、『医龍(16)』(乃木坂太郎/小学館ビッグコミックス)なども最近読んだ。皆、安牌。

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2008年3月20日 (木)

『犬はどこだ』

米澤穂信の『犬はどこだ』(創元推理文庫)を読む。木野塚氏に続き、図らずも新米探偵物であるが、こちらは若いよー。紺屋長一郎25歳、<紺屋S&R>を開業したばかり。犬探し専門のはずだったのに、舞い込んできた依頼は失踪人探し&古文書解読であった。若いくせに老成した感のある、まあ言うたらあまり可愛げのない紺屋氏と、押しかけ的に助手になった高校時代の後輩・ハンペーの探偵物語。木野塚氏同様、ハードボイルドの探偵に憧れている一見バカっぽいハンペー(ワタシの中では上地雄輔キャスティング)が予想に反して案外頑張ってくれたのが面白かった。自分なりの探偵美学があったりするのも微笑ましい。私立探偵はある種の男子にとって永遠の憧れなのだろうか。シリーズ化希望。

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2008年3月18日 (火)

『木野塚探偵事務所だ』

樋口有介の『木野塚探偵事務所だ』(創元推理文庫)を読む。37年間勤めた警視庁(但し経理課)を定年退職したばかりの木野塚鎖佐平60歳は、長年の夢だった探偵事務所を開く。憧れはフィリップ・マーロウやリュウ・アーチャー、グラマーな美人秘書を雇ってハードボイルドな日々を過ごすハズであったが...。和製レッド・ダイアモンド?な夢見るじいちゃんが、グラマーでない秘書(でもキース・ピータースンが好き☆っていう大変趣味の良い女の子)に助けられながら小粒な事件の解決に奔走する。まあ若干いらっとしないでもないが、憎めないじいちゃんではある。シルバー世代は読んでみたら生活にハリが出ると思うよ。

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2008年3月17日 (月)

『にわか大根』

近藤史恵さんの『にわか大根 猿若町捕物帳』(光文社文庫)を読む。仕事はできて滅法美男子だけど堅物な、南町奉行所の同心・玉島千蔭が活躍する捕物帳第三弾。美貌の女形・巴之丞や花魁・梅が枝にも久しぶりに会える嬉しさよ。ちなみに前作二冊は幻冬舎文庫から出ていたもの。立て続けに亡くなった遊女たちにつながりはあるのか。上方巡業から戻った人気女形が突然大根役者になってしまったのは何故か。等々、千蔭さまの推理が冴える!芝居町の雰囲気にも終始わくわくさせられ、嗚呼もっと読んでいたいなあと思うシリーズであります。

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2008年3月16日 (日)

『QED 鬼の城伝説』

高田崇史の『QED 鬼の城伝説』(講談社文庫)を読む。タタルさんのシリーズも本作で9冊目、今回は桃太郎伝説で有名な岡山にて、いつもの一行が殺人事件に首を突っ込みながら鬼退治の謎も解く!?鬼とは一体何者だったのか?桃太郎の鬼退治は善行か?お供の犬・雉・猿とは?等々、えーそうなん!?と思わず叫んでしまうこと必須の、歴史の闇の真実(かもしれない)であります。岡山、断然行ってみたくなったっす。しかし9冊目になっても相変わらずウブな奈々ちゃんはどうしてくれよう...って感じ。誰か退治してくれい。

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2008年3月15日 (土)

『デトロイト・メタル・シティ(1)(2)』

爽やかな朝から何ですが、若杉公徳の『デトロイト・メタル・シティ(1)(2)』(白泉社ジェッツコミックス)を読む。悪魔系デスメタルバンド、デトロイト・メタル・シティのボーカル、ヨハネ・クラウザーⅡ世は地獄の魔王さながらのパフォーマンスとデストロイな曲でインディーズシーンで大人気。しかし素顔は紅茶と「アメリ」とカヒミ・カリィをこよなく愛す好青年なのであった...。ほんとうにやりたい音楽(スウェディッシュポップ☆)とのギャップにくよくよし、私生活から魔王になれと事務所の社長に恫喝され、でもライブではつい熱くなって悪の言葉を叫ぶ!かなりお下劣でシットなマンガではあるが、わたくしは面白く読めました。松山ケンイチ@クラウザーさんで映画化らしいね。色んな意味で勇気あるなあ。

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2008年3月13日 (木)

映画『アニー・リーボヴィッツ』

邦画じゃないが、映画『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』を観る。アニーはこんなサルでも知っている有名な写真家です。オノ・ヨーコにしがみつく裸のジョン・レノンの写真や、デミ・ムーア妊婦ヌード写真なんかは誰しも目にしたことがあるに違いない。被写体となったセレブリティたちがたくさん出て&語ってるっぽかったので、正直それ目当てで観に行ったミーハーだが、かなり面白かった!パワフルでエキサイティングなアニーの仕事ぶりに引き込まれたー。身内(妹)が映画を撮ってることを差し引いても、その人柄も大層魅力的に思える。若い時分のロックスター密着の話も興味深かったし(やっぱしローリング・ストーンズてすげえ。存在そのものが伝説?)、お金がかかってそうなセットでハリウッド女優たちを撮影する風景にもミーハー心が満たされる。かと思うと死に近付いていく恋人を撮った写真の、静かな凄みと想いには胸を打たれる。たまにはドキュメンタリーもイイね、と思いつつ帰ってきて、昔ニューヨークで買ったアニー・リボヴィッツの写真満載日記帳を探し出し鑑賞。ミルク風呂の中のウーピー、眼光鋭いマイルス、炎の中から生まれたようなパティ・スマイス...。特に革ジャンをはだけたウィレム・デフォーの写真が好きだったな。ていうかウィレム・デフォーが好きだったのか。あれ、なんか締めがぐだぐだに。

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2008年3月12日 (水)

『夏の名残の薔薇』

恩田陸の『夏の名残の薔薇』(文春文庫)を読む。お金持ち老婦人三姉妹が、毎年秋に山奥のホテルで開く豪華なパーティー。いつものように親族や関係者が集まる中、何故かいつもとは違った緊張と不穏の空気が漂っている。そして起こった事件は...。一体何がほんとうで何が夢なのか、ちょっと不思議なストーリー展開。映画「去年マリエンバートで」を観てたらもっと乗れるのでしょうが、想像するに、ワタシはこの映画を最後まで観る自信がない。そんなマリエンバートな一冊はちょっとワタシには合いませんでした。

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2008年3月11日 (火)

『弥勒の掌』

我孫子武丸の『弥勒の掌』(文春文庫)を一気読み。え、我孫子武丸ってこんなでしたっけ?くらい引き込まれる。アンドすっかり騙される。妻を殺された刑事と、妻に失踪された高校教師。それぞれが調査をするうちにある宗教団体へたどり着く。その宗教団体の秘密とは?妻たちはなぜ消えたのか?そして驚愕の結末へ!?ってほんとかよーくらいの気持ちで読むといいよ。ワタシは初めて我孫子武丸にグー!を出したよ。あと案外京大だったのがまたグー。すぐ忘れちゃうんだけどね。

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2008年3月10日 (月)

『愚者のエンドロール』

米澤穂信の『愚者のエンドロール』(角川文庫)を読む。古典部シリーズ第二弾は、文化祭に出展する自主制作のミステリー映画の結末を探し出すっていうもの。高校生ってこんなに頭使うかなーとかちょっと思う。密室、ムツカシイんだも。何か結構ハナにつく奴らなのだが、シリーズ物を読み出すとお馴染み感にほだされて色々と甘くなってしまうわたくしでありました。

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2008年3月 9日 (日)

『α』アンド『+α』

くらもちふさこの『α』『+α』(集英社文庫コミック版)を読む。これまたしをんちゃんのエッセイで知って読みたくなったもの。4人の役者が演じる様々なタイプのドラマそのものを描いた『α』と、その裏でそれぞれの素の想いが交錯する『+α』、二冊一緒に読むとより楽しめる仕組み。うまいね。勝手にキャスティング:大物俳優の娘でおっとりしたお嬢さんに見えるが案外気の強い妃子に宮崎あおい、美人でスタイルが良くはっきりしてるけどどこか可愛げもある燿に小雪、クールで謎めいたとこが魅力のキリに要潤(ほんとはオダジョーにしたいとこだがコスト的にオーバー)、人当たりはいいけどそれは仮面?の理一に妻夫木聡。どうだ。(と言われても...)

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2008年3月 8日 (土)

『TVJ』

五十嵐貴久の『TVJ』(文春文庫)を読む。お台場のテレビ局が謎の武装集団に乗っ取られ、30前のOLが恋人を助ける為にたったひとりで犯人グループに立ち向かうっつう、OL版ダイハード的な手に汗握るサスペンス!いかにもな感じの武装集団(一番えらい奴が「少佐」とか呼ばれてたり)や、超ハイテクビルの意外な駄目さ加減、犯人たちの真の目的、普通のOLの案外な強さなどなど読みどころ満載。なんだかハズしそうな、今ひとつな表紙にはとりあえず目を瞑って読んでみないか。

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2008年3月 7日 (金)

『氷菓』

米澤穂信の『氷菓』(角川文庫)を読む。何事にも積極的に関わろうとしない省エネ少年・奉太郎くんが、訳あって入部することになったのが伝統はあるが廃部寸前の古典部。一風変わった仲間たちとともに、日常の謎を解いていく。それは謎なのかい?レベルの謎から、学園をゆるがした過去の事件まで、大小織り交ぜてまあ飽きることのない学園ミステリに仕上がっております。学生生活というものから遠く離れた俺様だけど、何か好きよねー学園ミステリ。つうわけで続編も多分読む。

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2008年3月 5日 (水)

『古道具 中野商店』

川上弘美さんの『古道具 中野商店』(新潮文庫)を読む。骨董ではなくあくまでも古道具を売る店・中野商店の胡散臭くも女性にもてる店主・中野さん、店主の姉でゲージュツカのマサヨさん、なんとなく不器用なアルバイトのヒトミさんとぶっきらぼうなタケオ。そこで働く人たちと癖のある常連たちの静かでおかしみのある物語。中野商店の品揃えとか、コタツや石油ストーブがある風景、商店街の喫茶店のベタなケーキ、中野さんの正ちゃん帽などに象徴される、適度に古臭くてしっくり馴染んでくる感じというか空気というかが、とっても気に入った。江國香織の書く世界には入れそうもないけど、川上弘美さんの小説の中は暮らしていくのにおもしろそうだ。何故江國香織を引き合いに出すのかは自分でもよくわからん。

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2008年3月 4日 (火)

冬休みの過ごし方

今週わたくしは冬休みを頂戴しているのだが、何処へ行く気力も銭もなく、ひたすら家で本だのマンガだのを読んでいる日々であるよ。そして油断するとコタツ寝しており、家人にも放置されっぱなしでそのまま朝(今です)。もう背骨とかガチガチに痛いのな。まいっか冬休みだし。つうわけで読んだマンガ何冊か。小玉ユキの『マンゴーの涙』『羽衣ミシン』(小学館フラワーコミックス)、やっとみつけて即読み...ううう、いいっす小玉ユキ。『マンゴーの涙』はベトナムが舞台で、以前ベトナムバカだったワタシにはツボ。やはりアオザイは可愛いな♪しかし何と言っても『羽衣ミシン』は名作。白鳥の恩返し的な。”好きな人の役に立ちたい”って何か忘れてたけど基本的なラブの感情かも。読んでるとピュアになれそう!?羽海野チカの新作『3月のライオン(1)』(白泉社)も良かったー。主人公の17歳めがね男子はプロの棋士ですが、将棋なんて1センチもわかんないわしでもダイジョブな話。家族とか家族じゃなくてもそれに近い人との繋がりとかそんなことが大切に描かれております。ちょっと泣く。最後はこっそりBL的な一冊、黒娜さかきの『青春♂ソバット』(小学館IKKI COMIX)。ゲイの白洲くんとノンケのDT青年有田くん、二人の男子高校生の友情話(多分)!ややオノ・ナツメテイストな絵も好み。愛なのか友情なのかあやうい感じも気に入った。気に入った。二回言ったよ...

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2008年3月 3日 (月)

『高く遠く空へ歌ううた』

小路幸也の『高く遠く空へ歌ううた』(講談社文庫)を読む。丘の上の町に住む少年ギーガン(←これはあだななんですけどその由来がなんつうか結構インパクト)と仲間達が不思議な出来事に出会う物語。ミステリのようなファンタジーのような怪談のような、独特の味わい。小路幸也の描く世界はどこか懐かしくてせつないけれど優しい感じ、でも実はすっごく重くて大事なことをさらっときっちり教えてくれてたりする。辛い現実もありつつ、子供は子供で真剣に生きているってことを思い出す。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』が好きだと思った人は本作も読むといいよ。

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2008年3月 2日 (日)

『夢のような幸福』

さー本腰入れて読書生活に戻るぞー。つうわけでまずは文庫新刊、三浦しをんの『夢のような幸福』(新潮文庫)を読む。相変わらずいちいち面白いのだが、最初の頃に比べると一篇一篇の完成度も高くてすっかり安定感が。うーん素晴らしい。あまりに素晴らしい文章なので、しをんセンセが読んでるマンガとか小説とか逐一追いかけたくなってしまうよ。実際、『ピューと吹く!ジャガー』がたまらなく読みたくなり、先ほどブック○フに買いに走ったが残念ながら2巻しかなかった。どうせなら1巻から読みたいっす。しかししをんちゃんの行動にはとても共感できるものがあるなあ。むのすごいわかる!ってところがいっぱいある。それはちょっとマズイ気がしないでもないのだが...。まいっか。結構年下だけど、愛と尊敬の念を込めてしをんセンセと呼ばせて頂こう。

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