« 『ルピナス探偵団の憂愁』 | トップページ | 『光の海』 »

2008年2月14日 (木)

『かたみ歌』

朱川湊人の『かたみ歌』(新潮文庫)を読む。直木賞作家だが読むの初めて。帯にあった”アカシア商店街に流れる懐かしの「かたみ歌」”の、懐かしい昭和歌謡やフォークのラインナップにぐっときて買ってみたもの。特に「アカシアの雨がやむとき」って好きだったのよねえ...とすっかり懐メロモードですわ。物語の舞台は東京のとある下町、昭和40年代のアカシア商店街。ごく普通の町のように見えるが、そこはちょっと不思議なことが起こる場所でもあった。芥川龍之介に似た古本屋の親爺を狂言回しに、肝が冷える話やほろりとする話、せつない恋、生きている者と死んでいる者が交差しつつ繰り広げられる。そんなに昔じゃない気がするけれど、昭和ってもうすごく遠いのかな。なんとなく鼻の奥がつーんとするような読後である。

|

« 『ルピナス探偵団の憂愁』 | トップページ | 『光の海』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111855/40116144

この記事へのトラックバック一覧です: 『かたみ歌』:

« 『ルピナス探偵団の憂愁』 | トップページ | 『光の海』 »