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2008年2月11日 (月)

『エマ(1)~(7)』

病床で読むマンガその2。森薫の『エマ(1)~(7)』(エンターブレイン)を一気読み。19世紀末のロンドン、メイドのエマと名家の長男・ウィリアムとの恋を描いた大作。「英国はひとつだが中にはふたつの国が在るのだよ。すなわち上流階級以上とそうでないもの。このふたつは言葉は通じれど別の国だ」とウィリアムの父親が言うように、まだ身分の差が厳しい時代に生まれた二人の恋の行方は前途多難。好きなだけじゃどうにもならん階級の壁の厚さ・高さがせつなくて時々泣ける。物静かで慎ましいエマが恋ゆえに感情をほとばしらせるところなんてば、立原正秋の小説に登場する女子を髣髴とさせて懐かしく好きな感じ...。物語全体を流れるビクトリア朝の空気も素晴らしく良い。英国偏愛主義のわたくしにとってはこれまたツボであった。8巻以降はサブキャラによる番外編らしいので、それも併せて買いたい所存です。

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