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2007年9月16日 (日)

『蛍坂』

北森鴻の『蛍坂』(講談社文庫)を読む。三軒茶屋のビア・バー香菜里屋シリーズ第三弾。とにかくものごっつ鋭い洞察力と素晴らしく切れる頭脳を持ちながらあくまでも腰は低くさりげなく、お客の持ち込む謎を解くマスター工藤のつわものぶりを堪能するべし。その謎解きも鮮やかであるが、読者は彼の作るべらぼうに美味そうな料理の数々に打ちのめされるでありましょう。嗚呼今すぐに三軒茶屋に行き、度数の違うビールを端から試し、マスター工藤の「いい鴨肉が入りましたので」っつうひかえめトークとともに差し出される一皿を味わいたい!せっぱ詰まるくらいにそう思う。悩みを抱えて香菜里屋にやってきた客が、炙り焼きにしたトロをライスペーパーで巻いたつまみを食べながら「旨し肴と旨し酒。この世に憂いの種は数あれど、せめて今宵はひとときすべてを忘れん」と言う場面があるが、正にその通り。食いしん坊な感想で御免。

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受信: 2007年9月27日 (木) 08時16分

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