« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »

2007年8月

2007年8月30日 (木)

『水底の森』

柴田よしきの『水底の森』(上下巻・集英社文庫)を読む。アパートの一室、顔を潰された死体にエンドレスで流れるシャンソン、そして現場から消えた女。謎が多い事件のカギはその女が握っている...。彼女の過去を追った刑事が目の当りにしたものは、「嫌われ松子」もかくやと言う波瀾に満ちた人生なのであった。上下巻長いのに、んもー読ませる!多少ゴーインなとこもあるがとにかく読ませます。普通に幸せを求めるのも人間ならば、何かの拍子にそれらを全部捨てて思いもかけないところへ自ら落ちることを選ぶのも人間なのだなあ。しばらくひきずられそうな大作。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月29日 (水)

映画『怪談』アンコール!

10月まで菊に会えないと思ったら急にせつなくなり、もう一回映画『怪談』を観に行ってしまった。ただ菊がいればそれでいいの、ホラーだろうと何だろうと...。ホラーに癒してもらおうなんて、あーそんなにもわし弱ってる?まあ弱ってるんですけどね。コワイからもう二度と見ねえよ、と思っていたが、一旦”来る”タイミングを掴んでドッキリのツボをおさえてしまえばどーってことないじゃん中田秀夫!なんて余裕すらかましつつ、本日は楽しく鑑賞できたのであった。つまらない男だよ、の台詞に失神してみたり、どうしてそんなにきれいな顔なの...と井上真央と一緒に呟いたり、こんなの好きかい?と聞かれて(←私に聞いたわけではなーい)ハゲしくうなずいたり。そして怖さが薄れたからなのか、帰り道映画を反芻しながら泣けてきて困った。涙の意味は自分でもよくわからないけれど、結局中田監督に別のツボをおされてしまったということか。いや、やっぱり菊の腕かな。あとひと月あまり、味がなくなるまで『怪談』を反芻しつくすぜ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月28日 (火)

『そんなはずない』

豊崎由美の薦めで買ってしまった、朝倉かすみの『そんなはずない』(角川書店)を読む。なんじゃこりゃ、面白い!今までトヨザキ社長に関しては、まああれだけ読んでれば上から目線で物も言うよねとか思ってはいたが、言いなりになるのもシャクなのであまり深入りしてなかったわけだ。しかしトヨザキ社長によるこの本の強力お薦め文には相当惹かれるものがあり、読んでみたら速攻ヤラれた!姉妹が男を取り合う話なんてありがちで辟易でしょ?でもこの朝倉かすみって人が書くとそんな”よくある感”が全くなくなるのが不思議だ。ストーリーもだけど、文体や言葉選びも捻りが効いており、いちいち「おっ」と思わせてでもそれがイヤミじゃない妙なセンス。何かはまっちゃった。勿論スゴイのは朝倉かすみなのだが、かような本をいち早く発掘してくるトヨザキ社長を初めて尊敬致しました。今回に限ってトヨザキ社長の言うことを素直に聞いた俺様の勘も滅法スルドイがね。ふふん(結局自画自賛)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月27日 (月)

『a piece of cake』

吉田浩美さんの『a piece of cake』(筑摩書房)を読む。先日ABCで行われたトークショーの際、クラフト・エヴィング商會のおふたりにサインして頂いたお大事本。著者が作った12冊の個性的な本たちが、甲乙つけ難しのラインナップで並んでおります。誤字標本箱、朝の空気の写真集、なんでもない白い本...。素敵な発想に思わずにこにこしちゃう。パンやコルク人形なんて、ちょっと作ってみたくなること請け合い。クラフト・エヴィング商會の本は、わたくしにとって持っているだけで嬉しくなる特別な本なのです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月26日 (日)

『玄冶店の女』

宇江佐真理の『玄冶店の女』(幻冬舎文庫)を読む。日本橋玄冶店は「与話情浮名横櫛」でもお馴染み、妾宅が多い路地だと言う。元花魁で小間物屋を営むお玉、鉄火肌の粋な辰巳芸者・お喜代、隠居の世話になりながら大部屋役者の間夫にこっそり貢ぐお花など、そこに住む女たちの、恋に生き気ままだけれどちょっぴり切ない日々を描いた絶品の連作短編集。日陰の身としての分を守りつつ、時には強く突っ張ってみせながらも、明日の不安や孤独に泣くこともある彼女たちが堪らなくいとおしい。髪結い伊三次以外の宇江佐作品でいっとう好きかも。幻冬舎文庫は当りハズレが大きいから、ていうかほとんど当らないから博打気分で買うのだが(失敬!)、これは久々に大当たりどす。これだから博打はやめらんないのか...

| | コメント (7) | トラックバック (0)

『逃亡くそたわけ』

絲山秋子の『逃亡くそたわけ』(講談社文庫)を読む。またしてもオーバードーズか...デジャヴュ?くらいのクワイエットルームぶりだが、こちらはタイトル通り逃げる話です。入院先から脱走した花ちゃんとなごやんの逃避行珍道中。こーゆう小説の感想はとてもムツカシイので適当にお茶を濁す。とりあえず阿蘇には強烈に行ってみたくなった。”いきなり団子”が食べてみたい。ま、そんなとこで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月25日 (土)

稚魚の会・歌舞伎会合同公演

国立劇場へ第13回稚魚の会・歌舞伎会合同公演を観に行く。今年はC班のみの観劇。まずは『今様須磨の写絵』、須磨に流された在原業平&現地の海女姉妹が踊る前半はおさるにはやや退屈で、見どころは後見の京珠くんくらいか。わたくしの中ではポスト翔太は京珠くんに決まりです。可憐でお行儀が良さそうなところが流石の京屋さん☆後半はいよいよ船頭・新七さん登場!敵役!顔赤いー!しかも手足の先まで何か着てるー。せめて脚を見して...とかヨコシマな客(俺様)は勝手に思うわけだが、それはともかく新七さんめっさかっちょいいー。んもう普通にうまい。かる~くうまい。見得も沢山、おなかいっぱい。満腹になったからか、次の『勧進帳』ではやはり睡魔が。ちょっとしか起きていられなかった中での感想は(すみません)、梅秋の番卒がきりっとしていて声も良くて目立った。梅秋、何者?といつも思う。成田屋さんのお弟子さんたちは頑張ってはったなあ。でも勧進帳ってやっぱりムツカシイんだなあとしみじみ感じた。左字郎義経もなかなか上品。左團次さんも観にいらしてたよ。白のジャケットで、親分自らみかじめ料の取り立てといった風情で素敵でした☆
C班終演後、今回やっとお会いできた名古屋からの同好の士とともに近くのホテルのラウンジでお茶(つうかビール)、楽しいお話を伺い再会を誓いつつ、カッパとおさるは神楽坂へ。水炊きが食べたかったのだがあいにく鶏肉ソールドアウト!しかし板さんおまかせ2000円コースはソーグッド。稚魚の会が終わるともう夏も終りネ、なんて話しつつ神楽坂の夜はふけていくのであった。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年8月24日 (金)

『働きマン(4)』

安野モヨ子の『働きマン(4)』(講談社モーニングKC)発売!即読み!このマンガはとっても好きなんだけど、相変わらずガムシャラな松方の働きぶりが何もかんも中途半端なわたくしには眩し過ぎるのも否めない。嗚呼。マンガ読んで落ち込むな。そういえば働きマン、菅野美穂でドラマ化らしいよ。菅野にあんまり働きものなイメージはないがなあ。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2007年8月23日 (木)

『アンジェリーナ』

小川洋子さんの『アンジェリーナ』(角川文庫)を読む。佐野元春の曲からインスパイアされた短編集。長年のモトハルファンとしてはぜし読んでみたかったものだが、久しく品切れっぽかった。再販されたらしく平積みしてあったので早速購入。ここのところモトハルに呼ばれたかのように昔の曲を聞いていたのも重なって、この不思議な味わいの短編たちに波長があってしまった気がする。どれひとつとして予想がつかない、この曲からそんな話なんだ!という驚きに満ちていた。モトハルの曲の世界が広くて深いのか、小川洋子さんの想像力が果てしないのか。きっと両方ですな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月22日 (水)

ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』

またまた友人にチケットを頂き、ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』の完成披露試写会へ行ってきた。なにしろ完成披露なので舞台挨拶付き、染五郎、阿部サダヲ、真木よう子アンドいのうえひでのりが登場!テンション上がったわー。ゲキ×シネを見てどうだったですか的な質問に、「かっこいい、僕」とかなんとか答えていた染五郎、ううむ確かにかっこいいよ君...。映画化なのかと思っていたら、平たく言えば舞台を録画したものであった。でも単なる録画ではなく、色々凝っているし舞台を観た貴兄でも充分楽しめる作品に仕上がっております。台詞もきれいに聞こえ、3階A席からでは見えない微妙な表情もアップによってよくわかるけど、映画だと思って見ると正直長いなー。間に休憩はさんで3時間くらい。長けえ!終電間に合わないよー(田舎暮らし)。

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2007年8月19日 (日)

ビバ!ABCブックフェス

8/18,19の二日間で催されている、青山ブックセンターフェス2007に友人カッパと行ってきた。一番の目的は、クラフト・エヴィング商會と岸本佐知子さんのトークショーであります。なんとも夢のようなカップリングじゃん!わしが企画したのかと思ったぞ。それくらいにドツボの顔合わせにもうわっくわくであったが、どうやら昨年もやっていたらしい。だからトークのタイトルが「話のつづき」。うーん甘いぜ俺様。ともかくすこぶる楽しい二時間であった。予想に反して結構骨太な吉田篤弘さん(江川達也似)と、きゃしゃで妖精のような外見からたまに吐き出される毒が更に魅力の吉田浩美さん、これまた予想に反して男前でかっちょ良くてどこかすっとぼけている岸本佐知子さんという、絶妙な三人の間に流れる空気が何とも言えずよかった。クラフト・エヴィング商會は未だ版下作成!ってことにも感動したよ。そうしたことがきちんとにじみ出ているような気がする装丁なのがすごいところだ。トークショー後はサイン会。感激も最高潮。ああああ行って良かった。来年もこの「話のつづき」があったら聞きたいな。
ABCに戻ってクイズに答えて記念品を貰ったり、いろんな方々の推す本を眺めたりしているうちに猛烈におなかがすいてきて、浅草へ出て永井荷風気分の天麩羅そば。毎週浅草で天麩羅か。カッパとおさる、油でべとべと。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年8月18日 (土)

『不祥事』

池井戸潤の『不祥事』(講談社文庫)を読む。事務ミスが多かったり、トラブルを抱えた支店へ赴いては事務指導する事務部所属の女子行員・花咲舞。”狂咲(くるいざき)”とあだなされる彼女は驚異の事務処理能力を持ち、一旦キレると相手構わず物を言う傑物。まだまだ男社会の銀行において、何よりもおのれの出世が第一で保身にばかり走る銀行員の体質にばっさり斬り込む彼女のような女子はほとんどファンタジーな存在かと思えるが、だからこそその啖呵、その行動に心底すっきりするのであった。かっちょいいぜ狂咲!女子行員の皆さんは読むといいよ。職場の人たちをこっそりキャスティングするとちょっと暗い楽しみが味わえるかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月17日 (金)

『キマイラの新しい城』

久しぶり~な殊能将之の『キマイラの新しい城』(講談社文庫)を読む。名探偵・石動戯作が挑む、750年前の密室殺人事件!とは言っても『時の娘』系っつうわけでもなし。どっちかっていうとトンデモな匂いが...。まあ殊能センセの新しい本が読めるのは何にしても嬉しいので、石動探偵がとどんどん名探偵ぽくなくなってもまた良しであります。それにしても本書はノベルス版の文庫化だし、新作は出ないのかなあ。自炊もいいけど執筆もネ!と殊能センセに少々申し上げたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月16日 (木)

旅のおすそわけ

お盆は勝手に夏休みにしてました☆しかし何処へも行かずに黙々と作業。IKEAで見た時にはコンパクトと思っていた家具が、我が家にやってくると案外でかいっつうことにショック。測ってから買え!という話だが、測るのキライなのね。また、通販で買った文庫本用本棚が案外うちの天井では入らないっつうことに作ってから気付いてショック。もう一度言うが測ってから買え!と心底思う。それにしても未だ片付かず、読書する暇も全くなし。嗚呼。

自分は何処にも行かなかったので、旅のお土産シリーズ:

Kief
←友人に頂いたキエフ土産のチョコレート。
ちょっとオリーブっぽくてかわゆらしい!
きいちのぬりえを彷彿とさせますな。
昭和のかおりがするという意見も...
で、キエフってどこかしら。(里田まい)

Naosima1Naosima2


弟夫婦から貰った、直島土産。→
ミナの直島限定(多分)手ぬぐい。
左はトリで右がサカナなんだって。
キュート!!!
いいなー直島行ってみたいなー。


ちなみに赤いのは案外でかかったIKEAの椅子ね...

| | コメント (2) | トラックバック (3)

2007年8月13日 (月)

八月納涼大歌舞伎・第二部

昼間、歌舞伎座へ赴く為に外に出たら全く人がいなくて吃驚した。車もほとんど通らずで、まるでキリコの絵の中にいるかのような...とはありがちな描写ですが。暑いから?お盆休みだから?なかなか不思議な光景であったよ。
つうわけで暑い暑いと言いながら友人カッパと二人で八月納涼大歌舞伎の第二部へ行く。「ゆうれい貸家」は三津五郎の働かないダメ男と、福助の蓮っ葉であだな姐さんゆうれいがハマリ役で愉快だった。秀逸なのは権一のゆうれい。ますます何を言ってるのかわからないところがこの世のものならぬ存在にはピッタリ!?権一さんを舞台で観られると本当に嬉しいわたくしです。渡辺えり子ちゃん作・演出の「舌切雀」、何か色々詰め込んでた感があるけれどお客さんには受けていたような。三津五郎と勘三郎の無駄にうまい善玉悪玉の踊り(一瞬)がスバラシかった。勘三郎はあの手の憎らしいババアをやっていると更にイキイキしている気がする。いぢわるだけどおかしみがある。色んな意味で改めて野田英樹ってすげえなと再確認しつつ(えり子ちゃんすまん)、カッパとともに浅草へ足を伸ばして腹いっぱい食べて飲んで帰る。もう食べられないよ~(肥満児の寝言)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月12日 (日)

SOUL電波

CKBの季節がやってきたぜ!NEWアルバム『SOUL電波』で今年も暑いアツいハマの夏を乗り切るぜ!しょっぱな「プレイボーイ革命」からカクジツに痺れること必須。金がありゃいいってもんじゃないじゃーん♪なダンディズム。濃厚なアジアの匂い、切ない蜃気楼みたいな夏のワンシーン、ノスタルジックなおとうさんたちの時代、ィヨコハマィヨコスカィヨコワケハンサム、そしててんやわんやですよ...考えるな、感じろ!的なSOUL電波をキャッチアンドリリース。釣りかっ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月11日 (土)

禅と、夜の動物園

Zen
東京国立博物館へ足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展を観に行った。シブイ。如何せんシブ過ぎる。見れども見れどもジジイの絵、ジジイの字で、ううむこれはどうしたものか思ったけれど、金閣の部屋のあたりから結構ぐっときはじめて最後は仏でオールオッケー!むのすごく空いていたし、見やすくて良かった。

Zoo
その後友人カッパと合流して上野動物園へ。本日から16日まで、特別イベント「真夏の夜の動物園」があるっつうことをカッパが聞きつけて、夜の動物園なんてちょっと行ってみたい!と早速初日にゴー(初日好き)。何十年ぶりかでパンダ見ちゃったよ。段ボールならいやちゅうほどあるけどネ。しかしパンダさんはおケツを向けてぐったりしておった。あとはやっぱりエテの仲間達がめっさかわゆらしかった。動物はそこそこに切り上げて、裏目的の不忍池のほとりのビアガーデンに急ぐと、そこは何ともマーベラスな空間!動物園内で夜ビールを飲んでいるっつう状況だけでほどよく酔っ払える気がします。動物園に乾杯。なかなかムーディーでしょ→

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年8月 9日 (木)

『クワイエットルームにようこそ』

松尾スズキの『クワイエットルームにようこそ』(文春文庫)を読む。本書は第134回芥川賞候補作であり、著者自身が監督した映画の原作。いきなりのオーバードーズにドン引きするも、何だか笑っちゃう主人公・明日香の呟きが病みつきに。絶望的な状況に陥りながらどっか面白くなっちゃってるっつう滋味は、流石の松尾ちゃんであることよ。町田康に芥川賞を差し上げたノリで松尾ちゃんにもあげれば良かったのに。とりあえず映画は観たい。それにしてもこれ、内田有紀やったのかあ。勇気あるなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月 8日 (水)

『天使の歌声』

未読本がどの段ボールに入っているのかわからなくて全くみつからず、仕方ないから?せっせと新刊を買ってくる日々。そんな中の一冊、北川歩実の『天使の歌声』(創元推理文庫)を読む。物静かであまり主張しないところが好いたらしい探偵・嶺原克哉が手掛けた6つの事件は、どれも細かい裏切りの連続で、油断してるとおさるには話が見えなくなってしまうのでした。頭脳明晰なのにあまりにおとなしい故、存在感が希薄な嶺原探偵の今後を期待しつつ完。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月 6日 (月)

『月と菓子パン』

石田千の『月と菓子パン』(新潮文庫)を読む。ほとんど何も起こらないのに、日々の普通がこんなにも彩りに満ちていることに驚かされるエッセイ。お若い(と言っても良いでしょう)のに、言葉の趣味がしみじみいいなあと思う。「塩からい色気が出てきた」猫、「律儀な味がする」とうふ、「黄色い軍艦のようなきっちりとしたかたち」のオムライス...。唐突のようにも思える文末が妙に余韻を残すのも素敵。いっぺんで気に入った。世の中まだまだ広いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月 5日 (日)

パンダに罪はないが

Sakaiハードカバーの棚詰めはほぼ終了。
しかし文庫本が全く手付かず...。
額に”文”(文庫の意味)の字のパンダ、
その笑顔すら腹立たし。

パンダに八つ当たりだぜ。
先は長いぜ。

ここ数日の気になる出来事。
①男子バスケがアジア予選で敗退、北京五輪への出場を逃す。ガッカリ。ってどうでもいいニュースですかね。ほんとにバスケって影薄いね...
②バスケつながりで、五十嵐圭、写真集出版。しかし最寄の書店では見当たらず(買う気ですか?)。これもどうでもいいか。
③クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘さん作『フィンガーボウルの話のつづき』が新潮文庫に!すぐ買いなさい。おすぎです。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年8月 1日 (水)

『笑う招き猫』

無事に新居への引越しも終わったが、単に荷物を運び入れただけで、一体いつになったら片付くのだ...といった様相。もう飽きちゃったし、連れ合いもいい按配に出張だし、久々に読書。山本幸久の『笑う招き猫』(集英社文庫)を読む。ナツイチオリジナルストラップ(ハチの☆)がどうしても欲しかったのだが如何せん未読の集英社文庫ナツイチラインナップに芳しいものがなく、えーいもう何でもいいか!と無理矢理買ったものであったのに案外アタリ!!御免ね集英社。駆け出しの女子漫才コンビ(と言ってももう28歳)、小ちゃくて太ったアカコと180センチのでかいヒトミが繰り広げる、お笑い青春小説。こだわりや気骨があって勿論一所懸命なのに、さほどガツガツして見えない二人の間には基本のんきな空気が流れているので呼吸が楽。なんか変な奴らだな、と思いながら読んでいくうち、「いくよ、アカコ」「合点、ヒトミ」と舞台に出ていく二人がどんどんいとおしくなるでしょう。アカコに柳原可奈子、ヒトミにサネイエをキャスティングして読んでみたがどうだろうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »