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2007年7月

2007年7月31日 (火)

映画『怪談』

なんと引っ越し祝いに!?友人から菊之助主演の映画『怪談』のプレミア試写会のチケットを頂いた。友人はトランスフォーマーを観に行くということで、こちらはカッパと二人で張り切って...おっと、今日はわし引越し当日ではないか!てへ。とすっとぼけている場合ではないのだが、菊の舞台挨拶があるというからには連れ合いを質に入れてでも駆けつけなくては。こちとら離縁覚悟デスよ。それくらいの気概で行ってきたけど、こここここわかったよー。初めの方こそ、菊の流し目・菊の激情・菊のびっしりまつげ・菊の美背中・菊の技諸々、などにうっはうはだったけど、途中からあんまりにも怖くてせっかく菊が出てるのに観てられず。嗚呼勿体無い。菊はもうホラーには出ないでええと切に願うも、やっぱり時代物はイイわ!何気ない立ち居振舞いが美しいし、物売りでも旅姿でも若旦那ぽくても何だって絵になるし。とにかく出演する全ての女優さんの中で菊がいっとう綺麗☆女優なんすか。まあコワイけど、音羽屋贔屓にとっては必見です。嬉しい出演もアリです。
舞台挨拶での菊さんは誠にしっかりとしたことを仰っていました。タカトシの分までカズヤスがちゃんとしてる感じ...(失礼、海老バカさん)。引越し作業をうっちゃったので連れ合いは少々おかんむりの様だが、行って良かったと心底思うおさるであった。明日から本腰入れて片付けるぜ!

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2007年7月30日 (月)

本は重いス

New_hondana今日引っ越すのだが、準備が終わらなーい。
家の中はパンダちゃんの段ボールでいっぱーい。
徹夜かしら...

新しい本棚。あまり変わらない気が...。

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2007年7月27日 (金)

本棚カオス

Hondana来週引っ越すのだが、本の移動がたいへーん。
まだ何も手をつけてなーい。
どうしよう...
って写真撮ってブログ書いてるばあいじゃなーい。

つうわけで読書はちょいお休み。

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『おちおち死んでられまへん』

福本清三&聞き書きby小田豊二の『おちおち死んでられまへん 斬られ役ハリウッドへ行く』(集英社文庫)を読む。時代劇で誰しもが一度は見たことがあるに違いない、日本を代表する大部屋俳優・福本清三さんが、定年を目前にしてハリウッド進出!映画『ラストサムライ』における”サイレント・サムライ”役の、文字通り寡黙で筋の通った侍ぶりも記憶に新しい福ちゃんでありますが、謙虚で腰の低い姿勢は全く変わらず。時代劇を愛し、目の前の仕事を感謝とともにやり遂げる。”恥をかくけれど、欲をかくこともなく、暮らしは貧しくても心豊かに、自分にいつまでも素直な気持ちで生きていこうと思っていますわ”という福ちゃんの言葉が静かに胸を打ち、いつまでも忘れられず。欲を言えばもう少し『ラストサムライ』話を聞きたかった気もするが、色々と制約があるのやもしれないな。とにかく福ちゃんにはできる限り長く、元気で斬られ続けて頂きたいと切に願います。

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2007年7月26日 (木)

映画『舞妓Haaaan!!』

宮藤官九郎脚本・阿部サダヲ主演で話題の映画『舞妓Haaan!!』をやっと観に行く。CM等でやっているのが全てだろう的な気分であまり期待しないで行ったらば、畳み掛けるようなイガイな展開が結構面白かった。何と言ってもキャストが芸達者揃いなので安心して見ていられる。特に真矢みき様の階段捌きや、にっこり笑ってやんわりお断り技なんて美しく完璧でうっとりした。舞妓はん連中では真加出くんこと小出早織がダントツかわゆらしいかな。あと柴崎コウ演じる富士子の恋心に案外うるっときてしまった。つうわけで舞妓しか愛せない、アツイ男の生きざまをとっくりと見よ!

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2007年7月24日 (火)

デンライナー!?

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8月4日公開(おっと「怪談」とガチンコ勝負)の劇場版「仮面ライダー電王 俺、誕生!」ラッピングトレインが、21日より8月末まで東横線を走っている。渋谷に行く用事があったので(ほんとです)早速乗ってきた。子供か。ちゃんと運行時間を調べて行ったのに何故か乗れず、渋谷駅で少し待ってたらきたよー。でも恥かしくてあんまり写真は撮れないよー。電車のボディに各キャラクタとそのキメ台詞(僕に釣られてみる?とか)が書いてあります。グッド。帰りは泥酔していたが、どうやら電王列車に乗れたらしい。そのように友人にメールを送っていた(←覚えてません)。いーじゃんいーじゃんすげーじゃん。

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2007年7月22日 (日)

『金融探偵』

池井戸潤の『金融探偵』(徳間文庫)を読む。失業中の元銀行員が、再就職を目指してハローワークに通いつつ、銀行時代の経験を活かして金融がらみのトラブルを解決していくっつう連作短編集。ニーズあるのか?と思ったが、こんな探偵もアリだな。金融だけじゃなく様々なタイプの事件が描かれていたのが飽きなくて良かった。主人公が就職活動の面接で、元銀行員というだけでちくちくイヤミを言われるのが気の毒だけどちょっと笑えた。笑って御免。

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日曜早起きのわけ

Deno
「仮面ライダー電王」を観るために8時に起きている日曜日。
案外面白いんですわ電王...
年寄りだから朝が早いんじゃ、というわけではなーい。

ガシャポンやったらソードフォームが。
俺、参上!

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2007年7月21日 (土)

『卵のふわふわ』

宇江佐真理の『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし』(講談社文庫)を読む。八丁堀同心の妻・のぶは夫との仲がしっくりいってなかったが、食道楽で心優しい舅と口は悪いがきっぷのいい姑に支えられてなんとか暮らす日々。しかし夫婦間の心のすれ違いに耐えられず、ついにのぶは...。好き嫌いの多いのぶが、タイトルにもある卵のふわふわや淡雪豆腐、黄身返し卵などの料理と舅を通して少しずつ変わっていく様子がじいいんとする。舅と仲良しで、のぶを何かと励ましてくれる幇間の今助さんがグッド!何事も明るく笑い飛ばす幇間がいてくれる生活って、いいでげすな。

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2007年7月19日 (木)

映画『図鑑に載ってない虫』

さあ5分後には次の映画だー。友人カッパ(否・クゥ)と合流して『図鑑に載ってない虫』を観る。伊勢谷・凛子・松尾ちゃん。時効警察でお馴染みの三木聡監督作品なので、とにかく小ネタでちまちま笑える。あえて大スクリーンでのちまちまとは、考えてみるとかなり贅沢だな。まあ話はくだらないっすけど。久々に見る松尾ちゃんの元気そうなだれ具合にトキメキ☆松尾ちゃんへの愛を再確認。アンド岩松了とふせえりの、もうビシバシステム二人でやっちゃえばいいじゃん?的なゴールデンコンビにすっかり酔いしれた。何なんだふせえり。ハリウッド女優もかすむぜ(とは言え凛子も良かったよ)。カッパと二人でお気に入り場面をちいちゃく反芻しながら思い出し笑いで帰った。

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映画『キサラギ』

今日は自腹でニ本立てじゃ!まずは映画『キサラギ』を観る。自殺したグラビアアイドル・如月ミキの一周忌に、ファンサイトで出会った5人の男が集まる。単なる追悼オフ会と思われたが、ある男の発言によって一触即発のサスペンスフルな事態へと発展する...。あくまでも閉じた空間の中で話は進むのに、何かコトが発覚する度にこれまでの状況ががらっと変わり、全てが違ったものに見えてくるのが見事!5人のキャラクタもそれぞれはっきりと差別化できており甲乙つけ難し!ではあるが、やはり香川照之の怪演ぶりから目が離せず。うまいなあ。話がよく出来ており、期待以上の面白さであったよ。

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2007年7月18日 (水)

映画『河童のクゥと夏休み』

毎度同じ書き出しで恐縮ですが、またまた友人から試写会のチケットを頂き、映画『河童のクゥと夏休み』を観に行く。すごおおおく観たかったのな!そしてやっぱり観て良かったのな!恥ずかしながら号泣す。小学生コウイチに拾われた河童の子・クゥが、コウイチの家族とともに過ごすひと夏の物語。ここんちの飼い犬も交えて実にハートウォーミングな感じに仕上がっております。しかしお子たちにも分かりやすいようにか人間のダメな部分がこれでもかと強調されており、人間でいることが恥かしくなるざます。あ、おさるですけどね。とにかくクゥがカワユス!!この映画を観たら、「オレも河童と暮らしたい」と民は思うに違いない。河童の時代到来か。

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2007年7月17日 (火)

『クマとインテリ』

basso(オノ・ナツメ)の『クマとインテリ』(茜新社)を読む。”イタリア男・スーツ・眼鏡がテーマの小粋なCOMIC”と後ろに書いてあったのだが、要はおっされーなBLでした☆しかし不肖おさる、せつなくて泣かせて頂いた。いいわー。相変わらず登場人物の顔が似ていて若干見分けがつかないのだが、とにかくこの人の描く絵が好き。イタリア男はともかく、スーツも眼鏡も好き。なのでどっぷり堪能。てへ。

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2007年7月16日 (月)

『夢の終わりとそのつづき』

樋口有介の探偵・柚木草平シリーズ『夢の終わりとそのつづき』(創元推理文庫)を読む。草平くんは今のところ永遠の38歳という設定であるが、本書は彼の最初の事件ということでなんと35歳の設定なのが新しい!しかし35でも38でも、女子にからきし弱いっつうのは全く変わらず。突然草平くんの元を訪れた、むのすごい美女による不可思議な依頼がなんとも壮大な?事件へと発展する。ややトンデモな匂いもしつつ、少しだけ若い草平くんの探偵黎明期をご堪能下さい的な話。タイトルもかっちょいいが、改題前は『ろくでなし』だったらしい。嗚呼そのまますぎる...

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2007年7月15日 (日)

『ダンス・ダンス・ダンス』は何度も読む

週末はだらだらしながら村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』(上下巻・講談社・文庫版もあり)を読む。もう何十回目か、ってくらいの再読ぶり。特に夏になるとピナコラーダのくだりが恋しくなり、しつこく読み返す。こんなハワイならアタマのネジをゆるめて入り浸ってみたい。とにかくこの小説には好きな箇所が沢山あって、読み進みながらそれらの箇所にぶつかるのがとっても嬉しい。主人公の《僕》が訪ねてきた友人のために簡単で美味そうなおつまみをささっと作る場面とか、13歳の美少女ユキの初登場シーンとか、文化的雪かきとかかっこうとか。ワタシは結局村上春樹に戻ることが多いかもしれない。

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2007年7月13日 (金)

『ありのすさび』

佐藤正午の『ありのすさび』(光文社文庫)を読む。長崎は佐世保に住む小説家のやさぐれたアリのような毎日を描いた随筆集、とタイトルから勝手に推理してみたが、当然ながら”ありのすさび”とはやさぐれたアリとは全く関係なく、本当の意味はなかなかに深かった。確かに青年どもにこの心境はわかるまい、と思う素敵なタイトルね。作ってあげると女子が絶対にとりこになり、その男から離れられなくなるというスパゲッティのレシピが載っていて非常にそそられた。今までワタシが食べていたスパゲッティは一体何だったんだ?と思うような一品だって。用心しなくちゃいけないのは作り方を教えないことだそうだ。自分で作って食べちゃうから...って作り方書いちゃってるよ。だめじゃん佐藤正午。でも作ってみたらとても美味しかったです。自分で自分のとりこになりそうです?

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2007年7月11日 (水)

『蛇行する川のほとり』

恩田陸の『蛇行する川のほとり』(中公文庫)を読む。高校、美術部、憧れの上級生、っつう具が先日読んだ『ヘビイチゴ・サナトリウム』と一見同じようだが、やはり腕の違いを見せつけられた感がある。美しく独特な雰囲気を持った憧れの先輩たちに”合宿”に誘われた毬子が、少女らしい喜びに胸を高鳴らせる夏休み。夢のような日々の中、少しずつ何かが起こりそうな気配が忍び寄る。あの年頃の女子特有のいろんな気持ちに時々やられつつ、遠い夏の日に封印された秘密が知りたくて、ラストまで一気読み。恩田陸うまーい。

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2007年7月10日 (火)

『きみはポラリス』

三浦しをんの『きみはポラリス』(新潮社)を読む。初恋、禁忌、三角関係、最後の恋などのお題で描く恋愛小説集、だけどべったべたじゃないところがしをんぽいのかな。確固たる不動な存在の象徴的タイトルがイイね。恋愛シバリなのにそれぞれが見事に違う印象の話ばかりで正に多彩、中でもやはり同性愛テイストなものにしをん先生のこだわりと冴えを感じた。ワタシはBLに足を踏み入れたら相当はまりそうな気がするのであえて近付かないようにしているのだが、しをんが書くなら読みたいなー。

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2007年7月 9日 (月)

歌舞伎座『NINAGAWA十二夜』

友人カッパと六本木のテレ朝ショップで案外な散財(時効警察、仮面ライダー電王グッズなど...てへ)をした後、木挽町へ移動して『NINAGAWA十二夜』夜の部を観る。再演という事もあり、二年前よりは平常心で観劇す。しかし久しぶりに目の当りにする尋常でない菊之助の美しさに、デリケートな我が心はやはり千々に乱れるのであった。女子なのか男子なのかたまによくわからなくなってしまうボーダレスな怪しさがほんと堪らんね。初演で松緑が色物ド直球なリアル馬鹿といった体で演じていた安藤英竹役が翫雀さんに代わり、アタマの足りない公家を胸焼けしない程度の濃さで滑稽にファンキーにやっていたのが流石!だと思った。翫雀さん、最近とっても気になります。阿呆メイクをすると案外千影に似ているのも発見。舞台自体も全体的にすっきりスマートになった感があり、退屈しなかった。でも今年は多分一回しか観ないと思う...。何故だか既に写真も出てたし、悔いはないかな。さて御園座に向けて貯金するか。

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深澤直人ディレクション Chocolate

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六本木の21_21デザインサイトへ、深澤直人ディレクションChocolateを観に行く。実はこっそりイッセイミヤケファンなので、ぜしとも行ってみたかった場所。六本木はキライだが愛は六本木を越えるね。21_21のディレクターの一人である深澤直人による企画展で、30組のクリエーターが”チョコレートから見た世界”を表現する。おもおもおもしろいっす!見慣れたチョコレートが角度を少し変えただけであーんな風になっちゃったり、普通の生活にチョコレートが入り込むとこーんな風になっちゃったり、とわくわくするオドロキに満ちている。スイートだけど甘いだけじゃない世界もあって、楽しみつつも色んなところを刺激され、普段使わない部分の脳みそを少し使った気がする。嗚呼、素敵なものを作ってくれたなあ。建物の設計は安藤忠雄氏、低層でガツガツしない広さなのが私はすっかり気に入りました。あと、エドツワキが大好物なので作品のみならず本人をも展示して貰いたかった(ウソです...でもちょっと本気)。

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2007年7月 8日 (日)

うち、京大はんは好きどすえ。

第137回直木賞・芥川賞候補作が決まったらしい。詳細は文藝春秋のサイトにて。いつものように芥川賞の方はほとんど知らんのだが(すまん)、直木賞はついに来たよ...噂のW京大卒、森見登美彦&万城目学!鹿男も、歩けよ乙女も大好き☆揃って受賞もネタとしてはオモシロイけど、とりあえず松井今朝子さんに敬意を表して差し上げて~。まあ候補作は読んでないのですけどネ。前回が該当ナシだったので、今回はあると良いな。やっぱり盛り上がるしな。こうやって直木賞の度に一人ぶつぶつ言うのがわたくしの道楽なんじゃよ。

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2007年7月 6日 (金)

『幸福な食卓』

瀬尾まいこの『幸福な食卓』(講談社文庫)を読む。何となくほんわかしたい、という勝手な希望とともに手にとってみた。勝手に思い込んですみません、と謝る読後です。ちょっと風変わりな家族の数年間を描いた本書は、登場人物は皆なかなか味わいのある人たちだし、仲は良いのに微妙なバランスの上に成り立っているデリケートな家族の感じがうまく書けているなあとは思うし、文章もいやみがなくて読みやすい。でも私の好みだけで言わせて頂ければ、途中まではともかく、こんな展開はほんとに勘弁して欲しい。うっすら涙しつつ最後まで結構夢中で読んでいて言うのも何だが、でもやっぱり勘弁!なんだよなあ。

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2007年7月 5日 (木)

『コイン・トス』

幸田真音の『コイン・トス』(講談社文庫)を読む。久しぶりに金融モノが読みたいなーなんて軽い気持ちで手にとったのだが、軽いどころか9・11を扱ったヘヴィな長編であった。元米国系金融機関のディーラーだったという著者故の、9・11に対する思いが痛いほどに伝わってきた。強烈すぎる現実を前に作家としての限界を感じ打ちのめされながらも、逃げてはいけないとこの小説を書き上げたことに凄みを感じる。なんかうまく感想書けず、悪しからず。

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2007年7月 4日 (水)

『侠風むすめ』

友人カッパが読んでいて面白そうだったので、河治和香の『国芳一門浮世絵草紙 侠風むすめ』(小学館文庫)を読む。鉄火肌の浮世絵師・歌川国芳と、その娘の勝気でおきゃんな女絵師・登鯉(とり)、国芳のもとに集まる無頼な弟子達と言った個性的な面々が繰り広げる浮世模様。15歳にしてなかなかにおませな登鯉の惚れた男がかっちょいいんだ...。とびきりアツくてせつない、二人の色恋話にはちょっぴり泣かされた。全篇とにかく濃厚に立ちのぼる江戸の匂いに酔っぱらう。駕籠かきと火消しとすし屋の若い衆には彫り物がなくてはならないものであるとか、浮世絵師が彫り物の下絵も描いたりするなどなど、彫り物情報が増えたのも多分収穫と言えましょう。

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2007年7月 2日 (月)

『真夜中の五分前 side-B』

昨日のSide-Aに引き続き、本多孝好の『真夜中の五分前 side-B』(新潮文庫)を読む。そんな展開か...と少なからず驚きのside-Bの幕開け。諸々の喪失にもイージーな泣かせに走らないところが良いと思う。そこそこ波乱万丈なのに全体を通して落ち着いた空気が流れているのも好み。前もってストーリーを知らずに、この文体というか静かで頑固な世界を楽しむのがいいんじゃないかな。補足ですが、本書は2000年版「このミス」10位だったらしい。ミステリっちゃあミステリだけど、興味深いランクインであることだ。

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『真夜中の五分前 side-A』

本多孝好の『真夜中の五分前 side-A』(新潮文庫)を読む。五分前どころか真夜中を四時間も過ぎているわけだが、もう一気読み...。Side-Bもあるのでこれ一冊だけではまだ半分なのでしょうから感想はA、B揃ってからに。ただこれまでのところでは、相当読ませます。秘密と謎に満ちた恋愛小説?ちょっぴりミステリな味わいもありつつ、毎回言っちゃって申し訳ないけどハルキな匂いも感じられる本多孝好、やっぱりワタシは好きだなあと噛み締めてSide-Bへ続く。

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2007年7月 1日 (日)

『ルピナス探偵団の当惑』

津原泰水の『ルピナス探偵団の当惑』(創元推理文庫)を読む。津原泰水の幻想小説が大好きなのだが、著者がデビュー当時にティーンエイジャー向けに書いたという本作もぜし読んでみたいと思っていたので東京創元社に感謝。ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子とその友人達が、刑事である彩子の姉が持ち込む事件などを解くミステリ。強烈な姉と彼女に振り回される妹、ちょっと天然な美少女に少年のようなショートカットの毒舌少女、そして博識で飄々とした男子など、ありがちのようだがそれぞれ魅力的なキャラがすこぶる良い。特に博識飄々少年の祀島くんがべらぼうに良い。こんな男子と付き合いたかったと悔しくなる程に...。ミステリとしてもかなり本格的で、少女小説出身者の底力?を改めて感じます。嗚呼もっと彼らの話が読みたい!というわたくしの願いは、今秋にも叶えられそうで嬉しいぞ。ハードカバーだけど買うね。

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