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2007年6月26日 (火)

『串田戯場』

串田和美の『串田戯場』(ブロンズ新社)を読む。先日赴いたコクーンで串田さんにサインをもらった本。コクーン歌舞伎のそれぞれの演目について演出家自ら語ったもので、観てない演目でもすこぶる興味深く夢中で読めた。歌舞伎を演出するということは素人が考えても途方もなく大変なのだろうと想像できる。多分何か新しい試みをする度に、それは歌舞伎じゃないとかさんざん言われるんだと思う。私のようなまだ歌舞伎歴の浅い輩でも、あの演出はどーなのよとかえらそうなことを言ってしまいがちだもの。でも串田さんは言う、”「歌舞伎はこういうもの」と決めつけてしまっている観客の感受性を新鮮に揺さぶるために、したたかな計算が必要なんだ。さらにその表現方法のもっと先、延長上にあって、さらに過激な表現を見つけるのを、僕は楽しんでいる”と。古いものをそのまま忠実にやり続けるのも大事だけど、新しい風を入れていくのも腐らない為には必要なのかな。そして当の歌舞伎役者も面白がってそれに乗るっていうのが一番問題なのだろうが、その点勘三郎さんの存在はやっぱり貴重なものなのでしょうね。串田さんも勘三郎さんも、筋金入りの芝居バカなんだなあ!(勿論褒めてます)とその辺りもなんだかじいいいんとする一冊であった。

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コメント

うーむ、いい本だなぁ。買うべきであったなぁ。
いいお買い物なさいましたね♪

投稿: かいちょ | 2007年6月26日 (火) 23時26分

ハローかいちょ
NY以外は全部観劇されている(のだっけ?)かいちょさんなら
もっともっと楽しめるだろうな!と思いながら読んだよ。
劇評家だかなんだかに、「この公演の唯一の失敗は
笹野高史という現代劇の俳優を使ったことである」と書かれて
怒った勘九郎さんが真夜中にその人の家に電話したくだりとか好き☆

あと、本書の写真は”妻の明緒が撮った”のだって。
演出家の妻!どうでしょう。

投稿: noppy | 2007年6月27日 (水) 01時23分

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