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2007年2月 3日 (土)

『所轄刑事・麻生龍太郎』

柴田よしきの『所轄刑事・麻生龍太郎』(新潮社)を読む。山内練と麻生龍太郎ならば断然麻生派なわたくしであるに故、珍しくハードカバー新刊を買ってしまいました。我慢できなくてさ。タイトル通り、麻生が所轄の新米刑事として過ごした時代を書いたもので、まだ初々しいが些細な事も見逃さず、スルドイ推理で早くも突出した存在になりつつある。周りからも多分上まで行く人間と見られ、日のあたる場所を順調に歩んでいるように思われているのに、”感情的な欠落、情感の欠如”みたいなものを抱える麻生が痛々しく哀しい。及川との関係もなんだか切なくて、泣きたい時には泣いてしまえよぅ...と、ちょっとうるうるしちゃう。練と出会うずっと前、全てに冷めながら色んなものを持て余して生きる麻生にかなりぐっとくるので、んもうリコとかどうでもいいから麻生大河小説を書いてくれい!と我儘な読者は思うのであった。

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コメント

…買っちゃいましたか(笑)
及川との逸話に興味津々です。
我慢出来なかったのもすごくよく分かるわ~。
私も一瞬手にしかけたもの。

しかしやっぱり私は練が好きなのでした。

投稿: そるたん | 2007年2月 4日 (日) 07時53分

ハローそるたんさん
今回は『聖なる黒夜』的なきわどいシーンはございません。
電車の中でも安心して読める作りとなっております。
刑事としては初々しい麻生龍太郎25歳ではありますが、
さほど若さが感じられないのもグッドです。
そんな彼が後に練に出会ったのは幸せだったのか不幸だったのか?
と考えると、やっぱり幸せだったのかにゃー。

投稿: noppy | 2007年2月 4日 (日) 22時40分

こんにちは。
全編、感情を抑えながら淡々とした流れ。
麻生さんらしい生き方でした。
緑子シリーズの中では、一番地味な作品ですが、心情が伝わってくるような…
続編、欲しいですね。
コメント、TBありがとうございました。

投稿: juzji | 2007年2月15日 (木) 14時51分

ハローjuzjiさま
こちらこそアリガトウ御座いました!
ほんとに地味だけど、地道でよかったです~
もっと麻生を!とじりじりしています~
この先、あんなことやこんなこともあるなんて、
25歳の麻生龍太郎には想像もつかなかったでしょうね...

投稿: noppy | 2007年2月16日 (金) 02時16分

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» 【所轄刑事・麻生龍太郎】 柴田 よしき 著 [じゅずじの旦那]
ご存知?「緑子」シリーズに登場する「探偵・麻生龍太郎」! 彼が、刑事だった頃… 《どんな小さな事件だって、かかわった人間はみんな、泣くんだ……。;誰だってはみ出したくて、道を外れる訳じゃない。それは俺が一番よく知っている――人情溢れる下町を奔走する新米刑事・麻生龍太郎、25歳。誰の目にも日の当たる道だけを歩んでいるように映る龍太郎だが、人には明かせない秘密を抱えていた。ベストセラー「緑子」シリーズの人気キャラクターの過去が初めて明らかに!》 >初めて明らかに!… って言うほどの驚きは... [続きを読む]

受信: 2007年2月14日 (水) 10時48分

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