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2007年2月

2007年2月28日 (水)

『刺青白書』

樋口有介の『刺青白書』(創元推理文庫)を読む。いつもの柚木草平モノは彼の一人称で語られるのだが、本書は三人称視点なので客観的に柚木草平が見られるという珍しい一冊。ちょっと風変わりな女子大生・鈴女が元同級生の死を調べるというストーリーで、普段より一層青春ほろにが度も高くなっております。かなりイイです。何と言っても鈴女ちゃんのキャラがすこぶる魅力的!流行り物には興味なし、江戸時代に思いを馳せながら古書店街に出没し、自慢の健脚でとにかく東京中を歩き回る。アタマは良いのに何だかぼーっとしていて、とぼけた味がチャーミング。事件はかなりヘヴィで辛いものではあったが、鈴女ちゃんの存在に救われる。草平くんも相変わらずで、ありとあらゆる女子に対してうまいことを言っております。もうこれは病気?と思うも、全く憎めない男なのであった。

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『蟲師(8)』

漆原友紀の『蟲師(8)』(講談社アフタヌーンKC)を読む。すっかり安定したオモシロさだが、読む方としても蟲にだいぶ慣れた感もある。オダジョー主演の実写版もそろそろ公開ですな。あんまり期待しすぎないように観に行きたい。

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2007年2月26日 (月)

OH!博多座

24日の昼夜、25日の夜、26日千穐楽の昼と、博多座にて二月花形大歌舞伎を観劇。船弁慶以外は初めて観る演目ばっかりだったので大層楽しみだったのだが、期待に違わず素晴らしかったわ...おちくぼ物語の海老菊は、やはりこの二人って...と疑いたくもなる程にラブラブで、京屋シスターズのいたぶり(でも結構可愛い☆)も何処吹く風のアツさであった。鏡獅子の菊、渾身のアタマ振りにもじーんときたし、後見・菊市郎の行き届いた感じも密かに感心。しかし何と言っても蘭平はスゴかった!絶品!大立回りの幕が開いた瞬間にもう泣いた。捕手の皆さんの真剣さが美しいかんばせと、気合の入ったキレのある動きから一時も目が離せない。そして一人立ち向かう松緑の大きさよ。感嘆しながら驚きながら何だかんだとむせび泣く。とにかく皆さん良かったけど、新七さんの棒さばきとか本当に見事で惚れ直す。嗚呼かっちょよかったっす!と叫びながら後ろ髪をひかれつつ博多を去る。カブキチの友人カッパ・プロデュースの博多座ツアーは細部に渡って完璧なセッティングで終了。感謝感激おなか一杯。ただひとつ残念だったのは、舞台写真が出なかったこと...勿論これはカッパのせいではなーい。

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2007年2月23日 (金)

翔さん前乗りっすかー!

↑用事がある前日から張り切って現地に入る時、つい言ってしまう台詞。木更津キャッツアイより。
つうわけで明日から(もう今日だけど)博多入りばい。例によってギリギリまで荷造りが出来ないダメ猿...。気持ちは焦るが、うっかりテレビでみうらじゅんを発見!とんまつりトークに見入ってしまう。うーむやっぱりMJ兄貴は面白いっす!とか言ってる場合じゃなかとよ。まだまだ眠れない旅行前夜であった。

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2007年2月21日 (水)

『本業失格』

松浦弥太郎さんの『本業失格』(集英社文庫)を読む。本屋さんとか文筆業とかやっていて、今は『暮しの手帖』の編集長(知らなかった、吃驚!)である著者の初エッセイ集がついに文庫化。私は彼の本屋に関する話が好きなので、神保町古本屋巡りのくだりなんかは結構楽しめた。やや植草甚一チックで。でも文章自体はちょっと格好つけすぎかな...。”本業がその人の全てではない。人生の全てでもない。本業で成功しなくてもいい。本業ではないからこそ面白い。”という前書きにいっとうぐっときた。まあ私にはまず本業がないんですけどね。てへ。

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2007年2月19日 (月)

ビエラちゃんでFF再開

色々あって、突然我が家に液晶テレビ(32型)がやってきた。ワイド!キレイ!狭いマンキーハウスにはやや大きすぎるきらいもあるが、せっかくなので何ヶ月か放置してあったFF12をやってみた。まずゲームなのか。とりあえずワイド!キレイ!つうわけで色々あるのにまたもやゲーマー生活に...。良い機会なので一気にFFを終わらせようと思っております。先ほど大灯台に着きました。嗚呼博多の準備もしなくちゃならんのに、大灯台って何だ。

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2007年2月18日 (日)

『魔』

笠井潔の『魔』(文春文庫)を読む。サイコセラピスト・鷲沼の依頼を受けた私立探偵・飛鳥井が挑むふたつの事件。ストーカーや拒食症など現代社会の魔とも言える題材は興味深いものの、飛鳥井にちーとも魅力を感じないので正直読んでいてかったるかった。発言が理屈っぽくてムツカシイし、鷲沼のことをいちいち”セラピストがどうこうした”と記述するのもなんか鼻についた。まあこれは難癖つけてるだけですかね。かような探偵が好みの貴兄もいらっしゃるであろうが、私は草平くんとかスペンサーのような、軽口を叩きながらもアタマは切れるといったたぐいの探偵がやっぱり好きだな。

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2007年2月17日 (土)

『金魚屋古書店(3)(4)』

芳崎せいむの『金魚屋古書店(3)(4)』(小学館IKKIコミックス)を読む。わしらの街にもあったら良いなあと思わずにはいられない、ディープだがほっこりやさしいマンガ専門の古書店の物語。常連さん同志の間にもストーリーがあったりして、金魚屋の世界は更に広がっております。読者が読みたくなるマンガも更に多くなっております。とりあえずわしは『孤独のグルメ』を探してみようかのう。

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2007年2月16日 (金)

『いしいしんじのごはん日記』

『いしいしんじのごはん日記』(いしいしんじ著/新潮文庫)読了。浅草から三崎へ越した著者が、ひたすらうまそうな魚を食べ、執筆に勤しむ日々。あんまり魚を食べない私にも静かにヒット!いつもの京浜急行もいしいしんじのおかげでステキな電車に思える不思議さよ。彼のスゴイところは、地域の人たちの間に自然に入り、普通にご近所付き合いができること。多分本人は自覚していないであろういしいしんじの美徳だな。あと、本の真中あたりにキュートな写真が掲載されているのですが、昔のちょっとトンガリ系のいしいしんじ→今のいしいしんじの間に”AS(AfterSonoko)2002年頃”と言う年代が表記してあったのにヤラれた。園子さんというのは恋人らしい。ASときたよ。ぐうの音も出ないよ。

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2007年2月14日 (水)

『のだめカンタービレ(17)』

二ノ宮知子の『のだめカンタービレ(17)』(講談社)を読む。ほぼ全篇千秋さま出ずっぱりの巻でちょっとにやにやするも、のだめはイガイにシリアスさん...。にしても千秋さまのお父上ってどうよ?って感じです。以上。あ、なんかトーンダウンしてるか、俺?

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2007年2月13日 (火)

『白い兎が逃げる』

有栖川有栖の『白い兎が逃げる』(光文社文庫)を読む。火村センセ×アリスもの。ダイイングメッセージやアリバイ崩し、意外な動機等々、ザッツ正統派な感じのミステリを読むのは久しぶり?で、何だか新鮮だった。火村センセ、シブイ!とすら思ったよん。しかし鉄道ミステリは、わたくしにとってはややムツカシイあるね...時刻表が苦手なのねー。スーパーはくとの名称は”因幡の白兎”に由来するという豆知識なんかは楽しいものの、やっぱり時刻表絡みのネタは何度説明されてもようわからんのであった。テツへの道は遠いぜ。

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2007年2月12日 (月)

『フィッシュストーリー』

伊坂幸太郎の新刊『フィッシュストーリー』(新潮社)をうはうはしながら読む。笑いたいような泣きたいような、不思議な味わいの短編・中篇4つ。他の伊坂作品に出ていた人にまた会えるという楽しみもある。『ポテチ』が良かったな。でも、みんなちがってみんないい。みすずか。伊坂幸太郎の小説は、説明なしでただ薦めたい。いいから本当に。

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2007年2月11日 (日)

『殿のちょんまげを切る女』

昨日のことだが新橋演舞場へ『殿のちょんまげを切る女』を観に行った。幕末から明治維新にかけて激動の時代を生きた、九州はとある藩の殿様とその妻に勘三郎さん&藤山直美ちゃん。お馴染みコンビによるお待ちかねの喜劇ですから、さあ笑わして頂戴よ!なんてこちらの勝手な意気込みがマズかったのか、前半はだるだる。せっかくカッパに良いお席を取ってもらったのに健やかに眠ってしまいました。わしらが渡辺えり子ちゃんだったら、休憩時間に勘三郎さんの楽屋に行って煙草ふかしながら「つまんない。どうすんのよこれから」みたいにやさぐれるところである。でもまあえり子ちゃんならぬわしら故そのままおとなしく後半に臨むと、おお!なかなかイイ!俄然面白い後半の展開なのであった。ちょっとイージーだけど泣ける人情話に仕上がっており、人の上に立つ者っつうのはこうあってほすい!と鼻息荒く思ったよ。つうわけで東国原知事はこの芝居観るといいよ。

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2007年2月10日 (土)

新しい美術館

出来たばっかりの国立新美術館へ行く。割とバブリーな感じね。でも中は天井が高く外国の美術館みたいで、でかい女にとっては大層気持ちが良い空間になっておる。いくつか開催されているうちの「黒川紀章展 -機械の時代から生命の時代へ」はただで見られるので、とりあえずこの企画展を有難く鑑賞。黒川氏はこの美術館の設計者なのだー。アンド世界各国日本各地とかなり色んなところで美術館をつくってはるらしいのだー。正直こんな場所にこんな立派な美術館は必要なのか...?的な印象の建築物もあるが。友人カッパと共に、ときたま黒川紀章にダメ出ししつつ(←何様)ゆっくりと見てまわった後、一番の楽しみだったミュージアムショップへ。すすすすスバラシ!ガンダムからミナバッグまで、何だかあんまし脈略がないようなあるような品揃えがアート魂をハゲしくゆさぶる気がした。グッジョブだ。
Smile

というわけで記念にミナのピンバッヂ”smile”を購入。
なんかちょっと自分に似ていたので。まあこんなカオだな。

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2007年2月 7日 (水)

映画『愛の流刑地』

映画『愛の流刑地』を観る。アタマの中は平井堅がエンドレスね。女(人妻)は男(作家)のファン→男は女にインスパイアされ女に捧げる小説を書く→女感激、みたいな需要と供給が一致したようなカップリングとか、貞淑でおとなしい女を変えていく”男のドリーム”的な展開にやや都合良しな匂いがしたかな。隙あらば濡場!にも辟易っていうかだんだん飽きてきちゃうんだけど、なんだかんだで俺様の涙腺はかなりゆるいことになっており、トヨエツ渾身の演技に案外泣き。”裸も衣装”しのぶ姉も衣装万全でスゴイです。どんどん綺麗になっていくところには説得力アリ。ちょこっと出演の純子ママはちょこっとでもきっちり存在感を出して見事。意外な見どころはセクシー検事ちゃん・ハセキョー!滑稽で面白かった。笑うところじゃないと思うケドね。胸は見せ気味、脚も出し放題、ボディはコンシャスな露出系ワンピースにピンヒール。何故こんな格好で検事を。いつまでも心に残るハセキョーであった。

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2007年2月 6日 (火)

二月大歌舞伎

今年初めての歌舞伎座へ、二月大歌舞伎・通し狂言仮名手本忠臣蔵を観に行く。前に通しで観たのは2001年の演舞場で、歌舞伎を観始めたばっかりのわたくしはカブキチの先輩・カッパに「もっとさくさくやれば半分くらいの時間でできる」とかバチあたりな事を言ってたらしい。6年経って、それなりに観劇道楽を重ねた後に観た忠臣蔵通しは、果たして思った以上に楽しかったのでありました。特にあれほど退屈だと思っていた大序に様式美を感じられた時には、6年が無駄じゃなかったとしみじみした。まあ関容子さんのおかげも多々あるが。あと久しぶりに玉三郎さんを見たけれど、今更ながらあの美しさはやはり尋常じゃないなと目を見張った。これには何年経ってもその都度新鮮に驚くね。美しくって、ちょっとバカ(ムネノリ風)なお軽が大層魅力的であった。とにかく昼夜通して見どころが沢山あって書ききれないが、もう1点挙げるとしたら権一の与市兵衛かな。そこなのか。権一さんは日常的に髷を結って暮らしてそうな雰囲気がグッド。つうわけで権一☆フォーエバー!

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2007年2月 4日 (日)

『芸づくし忠臣蔵』で予習ざます

明日は歌舞伎座にて仮名手本忠臣蔵の通しを観るので、関容子さんの『芸づくし忠臣蔵』(文春文庫)を再読しつつ予習をしているところ。以前この本を読んで観賞に臨んだ際、とっても楽しかったので。大序から十一段目まで、今ではあまり上演されない段についても書かれており、抜けてる部分のお話も補って下さいます。それぞれの段における色んな決まり事とか、知らなくても全然困らないけど知ってると更に面白いね。しかし見事に忘れてるわ...。いちいち新鮮!そして明日までに間に合うのか心配!あんまり遅くまで起きてると肝心な時に寝ちゃうので、注意するざます。

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2007年2月 3日 (土)

『所轄刑事・麻生龍太郎』

柴田よしきの『所轄刑事・麻生龍太郎』(新潮社)を読む。山内練と麻生龍太郎ならば断然麻生派なわたくしであるに故、珍しくハードカバー新刊を買ってしまいました。我慢できなくてさ。タイトル通り、麻生が所轄の新米刑事として過ごした時代を書いたもので、まだ初々しいが些細な事も見逃さず、スルドイ推理で早くも突出した存在になりつつある。周りからも多分上まで行く人間と見られ、日のあたる場所を順調に歩んでいるように思われているのに、”感情的な欠落、情感の欠如”みたいなものを抱える麻生が痛々しく哀しい。及川との関係もなんだか切なくて、泣きたい時には泣いてしまえよぅ...と、ちょっとうるうるしちゃう。練と出会うずっと前、全てに冷めながら色んなものを持て余して生きる麻生にかなりぐっとくるので、んもうリコとかどうでもいいから麻生大河小説を書いてくれい!と我儘な読者は思うのであった。

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2007年2月 2日 (金)

『麿の酩酊事件簿 花に舞』

高田崇史の『麿の酩酊事件簿 花に舞』(講談社文庫)を読む。タタルさんもの(文庫版)を読み尽くしてしまったので他のシリーズも読んでみようと思ったわけだが、もうタタルさん一本で行こうと決心させてくれた一冊。名門・勧修寺家の十七代目当主、文麿(31歳)は家訓にかなう花嫁を鋭意募集中。しかし巡り会う美女たちは、何故かことごとくトラブルに巻き込まれていたりする。酔うと推理が冴えまくり、人格まで変ってしまう文麿さんは、彼女たちの危機を救うが結婚への道は遠のくばかり...ってなんだこれ少女漫画か。と思ったら、マンガのノベライズであった。ノベライズは嫌いなんじゃ。つうわけでおとなしくタタルさんを待つことにしたわたくしである。

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2007年2月 1日 (木)

『雪月花・大門パラダイス』

松田奈緒子の『雪月花・大門パラダイス』(祥伝社)を読む。明治・大正、激動の時代を強く凛々しく生きた女たちの物語。お金持ちの令嬢姉妹にしろ吉原の遊女にしろ、どんな境遇にいても自分を見失わない者もいれば流されてしまう者もいて、そのどっちにも少し涙する。名作『レタスバーガープリーズ.OK,OK!』でも時代劇好きが端々にうかがえた松田奈緒子の真骨頂と言った感じ。特におばちゃんたちがたくましく、活き活きしてていい味だしてるなあ。この路線で、更に江戸まで遡って頂いて、もっともっと読みたいのう。

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