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2007年1月

2007年1月30日 (火)

『料理人』

”寒い冬に布団にくるまって読む冬休みおすすめの八冊”という帯に惹かれて購入、ハリー・クレッシングの『料理人』(ハヤカワ文庫)を読んだ。ある田舎町に突然現れた、料理人・コンラッド。町のお金持ち・ヒル家に雇われた彼は、その悪魔的な料理の腕で徐々に一家や町の人々を取り込んで行く。コンラッドの目的は一体何なのか?が知りたい一心でがんがん読める、コワ面白い小説であった。なんつうか、最後までブラックブラック。うーむ。

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2007年1月29日 (月)

『PEACE』

みうらじゅんの『PEACE』(角川文庫)を読む。MJ兄貴の著書にはもっともっと読むべきものがあるので、無理して読まずとも...な一冊。でも時たま珠玉のお言葉に出会えるので油断はできず。兄貴曰く、”本当に欲しいものに出す金は、金ではない。それはどれだけ思い込んでいるかという度量であり、魂を計る単なる目安にすぎない。”そして”すべて愛が、この世の中の価値を決めていることに、早く気付いた者のみに幸せは訪れる”。というわけで、ワタシは菊之助絡みのイベントやグッズに尚一層魂を入れていこうと決意する。それでいいっすよね、兄貴?

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2007年1月28日 (日)

『殉教カテリナ車輪』

飛鳥部勝則の『殉教カテリナ車輪』(創元推理文庫)を読む。絵画絡みのミステリが好きなので、カラバッジオの表紙絵に惹かれて買ってみた。ある画家の遺した「殉教」「車輪」といういささか奇妙な二枚の絵に興味を持った学芸員が、絵の主題を探るうちに20年前の密室殺人に遭遇する。絵に隠された主題とは?そして密室殺人は何故起こり、犯人は誰だったのか?みたいな話。ミステリとしてもよく出来ていたけれど、図像学を駆使して絵の謎を解く過程が大層面白い。イコノロジーを学べば絵画鑑賞ももっと楽しくなるのだろうな、と思った。そう思ったことだけでも覚えておきたい。

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2007年1月27日 (土)

『わが身世にふる、じじわかし』

芦原すなおの『わが身世にふる、じじわかし』(創元推理文庫)を読む。『ミミズクとオリーブ』のシリーズ第三弾。讃岐出身の作家と料理上手で賢い奥方の元に、あつかましくもどこか憎めない友人・河田警部が難事件解決のヒントを求めてやってくる。作家と警部の掛け合い漫才みたいな会話を聞きつつ、安楽椅子探偵役の奥方が美味しい郷土料理をさくさくとご馳走してくださりながら、解決の糸口を示唆するっつうパターンもすっかりお馴染み。しかしなんと言ってもこのシリーズの魅力は讃岐の郷土料理ね☆今回ぐっときたのは”イリコ飯”。嗚呼食べてみたい。あと作家が飲んでいた、シングルモルトのウィスキー”ラフロイグ”。すさまじい味だけどクセになるらしい。嗚呼飲んでみたい。

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『君に届け(3)』

椎名軽穂の『君に届け(3)』(集英社)を読む。見た目は暗いがピュアホワイツ☆な女の子・貞子(本名は爽子)、風早くんたちのお陰で徐々に友人もできつつある模様。普通の高校生がごく普通にやっていることにいちいち感動するさまが可愛い。しかし好かんたらしい女子登場...あからさまにいじわるをする奴よりも、こんな女はタチが悪いぞ。気をつけろ貞子!うしろうしろ!志村か。

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2007年1月26日 (金)

『吉田電車』

シイタケ君が電車の屋根にたたずむ表紙も凛々しい、吉田戦車の『吉田電車』(講談社文庫)を読む。ホームで特急電車の通過待ちをしている人々を特急あずさの中から眺めて「哀れなり」と理不尽な優越感を持ったり、近鉄の伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート”まわりゃんせ”のあまりのお得感に目眩がしそうになったり、ちょっと暗めでちっちゃい感想の数々にラブ。解説が酒井順子なのもグッド。わたくしのようなちょいテツにはぴったりのゆるさ加減であった。

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2007年1月24日 (水)

球体写真二元論 細江英公の世界

先日読んだ北村薫さんの『ひとがた流し』に細江英公の写真について書いてあって興味を持った。丁度今、恵比寿の東京都写真美術館で『球体写真二元論 細江英公の世界』開催中なので行ってみる。それとは別に一番見たかったのは、三島由紀夫センセを撮った「薔薇刑」のシリーズ。いかがわしくてお耽美で悪趣味で目が離せない。しっかり聖セバスチャン的なものもあって密かに喜ぶあやしいわたくしだ。しかしうはうは見られたのはそれだけ。あとはひたすら怯えていた。この人の写真が好きか嫌いかで言ったらあまり好きじゃない。諸々削ぎ落とされた肉体に剥き出しの神経。被写体の姿はぎりぎりなのにギラギラしているこつじきを思わせ、正直恐ろしい。「鎌鼬」と題した中に、くだんの小説で言及されていた、赤子を抱えて田圃を疾走する土方巽を撮った作品があった。これまた夢でうなされそうなくらい恐ろしい。こんな瞬間を切り取るなんて、なんつう人だろう、恐ろしい。最後に見た、横浜根岸競馬場跡の写真には何故か泣けた。わからん。わからんがスゴイちからがあった。

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2007年1月23日 (火)

『きつねのはなし』

森見登美彦の『きつねのはなし』(新潮社)を読む。すこぶるイイ!コワイのだけれど、どうしようもなく惹かれる妖しさに魅入られて一気読み。京都の路地を、竹林を、祭の雑踏を、なにやら得体の知れないモノの姿がちらちらする4つの物語。話のパーツがそれぞれ少しずつ重なっているようで、その都度微妙に違っているのが意味もなく怖い。先日楽しく読んだ『夜は短し恋せよ乙女』とは全然異なる印象の本書もまた、森見登美彦の別の”真の顔”と言った感じで本当に面白かった。来るね!森見登美彦。ていうかもう来てる?今更?

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2007年1月21日 (日)

『九十九十九』

舞城王太郎の『九十九十九』(講談社文庫)を読む。なんじゃそりゃ!と叫ぶ。この前、なんじゃそりゃ!と叫んだのは『バリでの出来事』の最終回だったかな...。修行か。何も報われることのない修行か。間違いなく完璧に読む者を選ぶ小説に、選ばれなかった未熟者であるわたくし、と言ったところか。九十九十九とは、清涼院流水が書いたJDC(日本探偵倶楽部)のシリーズに登場する超美形な名探偵である。わたくしは舞城版九十九十九に出会う為に清涼院流水の『ジョーカー』『コズミック』を我慢して読むという修行に耐えたのですね!あの修行の意味がやっとわかりました!と最初嬉しかったんだけど、それは全くのぬか喜びであった。そんな知識は何の意味も持たん舞城的世界に、これでもかの見立て地獄に、無駄に打ちのめされたっす。修行はもうイヤ。普通に暮らしたい。そんなことを願う根性なしであった。嗚呼。

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2007年1月20日 (土)

『EDGE2 三月の誘拐者』

とみなが貴和の『EDGE2 三月の誘拐者』(講談社文庫)を読む。自分でカテゴライズしてて何だけど、ミステリに入るかどうかは微妙なライノベ。警察の依頼で幼女誘拐事件をプロファイルすることになった美貌の天才心理捜査士・大滝錬摩が、自らの辛い過去に向かい合いながら犯人を追う。錬摩の謎めいた出自が2巻にして若干明らかになるのがファン心をくすぐるね。練磨の相棒・宗一郎が今後どうなっていくのかが非常に楽しみ。X文庫版は完結しているとのことなので、講談社文庫はさくさく出すように。

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2007年1月19日 (金)

『ηなのに夢のよう』

あー、また買ってしまった。森博嗣の『ηなのに夢のよう』(講談社ノベルス)を読む。なんちゅうタイトルじゃ。帯も必死、”絶対に見逃せない、Gシリーズの転換点!!”ですと。事件に関しては既に諦めの境地だけど(もう謎を解く気すらないらしい)、シリーズとしては確かに転換点ではあったかも?ヤツがあれならばじゃあこいつは誰?みたいな、もうそんな興味しかないな。でもそれが森博嗣好きにとっては何よりなのか。そうやってまたわしらを取り込むのか。かくしてGシリーズはまた続く...

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2007年1月17日 (水)

映画『大奥』

2007年の邦非映非連一本目は、映画『大奥』。絵島生島事件を中心に描く大奥絵巻でありますが、とにかく女子の品揃えがこええ。高島礼子、浅野ゆう子、松下由樹、杉田かおるなどなど海千山千の女のプロがこぞって仲間由紀恵と井川遙をいぢめてたさ。普通にこええ!しかしそんな大奥にいたからこそ、絵島のただ一度の恋がひときわ輝くのか。生島役の西島くんが思った以上にいい男ぶりを発揮。歌舞伎役者だけど歌舞伎のシーンが少ないのも演出勝ちかな。無理はいかんからな。一見なげやりな雰囲気の中に見える誠の情熱に、絵島ならずともほだされること必須。そんな生島に惹かれる絵島が、大奥総取締役から一人の女の顔になる瞬間にぐっときた。案外泣き。あと、原田龍二が一瞬出てきたことにものごっつ喜んでしまった。フジテレビに負けた気がしてちょっと悔しい。

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2007年1月16日 (火)

たねやの黒豆大福

Taneya
スイーツ全般にさほど興味のないわたくしの、氷の心をも溶かす逸品。この時期しか売ってないというシバリが、恋しさにより一層の拍車をかける。甘すぎない黒豆餡のことがどうにも忘れられなくて、また会いに行く、じゃなくて買いに行く。横浜そごうのたねやさんへ。ラブ。

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2007年1月15日 (月)

『ひとがた流し』

北村薫さんの『ひとがた流し』(朝日新聞社)を読む。第136回直木賞候補に選ばれた作品で、もし今回受賞されるならば長年の北村薫愛読者としてはその前に居ずまいを正して読んでおきたいと思ったもの。結果としては、直木賞なんて取らなくてもこの小説を読めて良かったとしみじみ感じた。ざっくり言うと三人の女友達とその家族たちの物語。友達や家族という近くて気安い間柄でも、きちんと真摯に向き合って話すべき”時”と、その際に全力で使う”言葉”がわかっている人って素晴らしい。改めて「ただこの世にいてくれるだけでいい」と思う存在に感謝した。諸々うまく言えないけれど、大切な一冊になったなあ。

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JBLスーパーリーグオールスターゲーム!

横浜文化体育館へ、JBLのオールスターゲームを観に行く。バスケです、念のため。さすがにオールスターだけあって、チケットは完売っす。ぽっと出のJBLファンなワタシでも知ってる選手ばっかりで、それなりに感激っす。しかし今ひとつ華がないのは何故だろう...皆スター!のハズなのに。日本のバスケはまだまだ感が否めない?でも楽しかったからまあいいか。選手の中ではおじさんな二人・佐古賢一&折茂武彦の頑張りに好感。ファン投票ダントツNo.1の五十嵐圭はさほど活躍してなかったけど相変わらず可愛かった。そんな感想でいいのか。とにかく女子の応援が対ジャニタレのようであったな。来年はもう多分行く元気はないと思うので、とりあえず地上波で放映して頂きたいと切に願うよ。

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2007年1月13日 (土)

『海老蔵そして團十郎』

いつか買おうと思いつつ延ばし延ばしになっていたらとうとう文庫化された、関容子さんの『海老蔵そして團十郎』(文春文庫)を大事に読む。関容子さんの、歌舞伎への溢れる愛と敬いと程良い距離感がとても好きだ。花の海老さまと呼ばれた十一代目團十郎、その陰でひっそりと少年時代を過ごし、何もかもでっかい十二代目團十郎、両方のいいところを受け継いだらしい十一代目海老蔵。成田屋三代の物語は、華やかな中にも色々あって静かに感動致しました。特に歌舞伎界のミスター(by勘三郎)、現・團十郎さんのお人柄にはめっさ惚れたっす!惚れる話がいっぱい!これからも元気でご活躍頂きたいと心から思いました。

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2007年1月11日 (木)

『野ばら』

林真理子の『野ばら』(文春文庫)を読む。普段あまり読まない作家さんだが、この小説に限っては文庫化を待ちわびていたよ。なんとなれば、タカラジェンヌと梨園の御曹司の恋愛沙汰が描かれているから。勿論それだけの話ではないけれど、もうはしたないまでに下司な覗き見根性丸出しで、その点のみに集中してうはうはしながら読んでしまいました。主人公の千花(タカラジェンヌ)と萌(フリーのライター)の二人の女子はいずれも若くて綺麗で育ちが良くて、服装から食べ物、遊び場所に至るまで感情移入できるところは皆無!なのだが、世の中にはこんな人種もいるのね...とわくわく動物ランド的に見ることができれば楽しめる。楽しめるけど、やつらに不幸が降りかかると思いっきり溜飲が下がる、っつう心のヨゴレた自分もおりました。あと、あくまでも虚構であろうが御曹司ってやっぱりこんな恋愛をしているのかしらと思うと若干の衝撃はありましたな。ってわしも結構な乙女だな...

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新橋演舞場『朧の森に棲む鬼』

新橋演舞場へ『朧の森に棲む鬼』を観に行く。前に新感線モノを観たのはゴローにおまかせ的なものだったから、何十年前だろう...始まって早々にそんな感慨をもうっちゃる大音響で、おお新感線て音がでかかったんだ、と思い出す。正直あんまし期待してなかったのだが、これが案外良く出来た話で。森の魔物だかと命の取引をして手に入れた、”オボロの剣”&嘘をつく舌を武器に、王座を狙う男・ライ(染五郎)の怒涛の半生。特に後半の盛り上がりはすげえ!嘘に嘘を重ね饒舌になればなるほど血に飢える剣を振り回し、邪魔な人間を次々と殺めて一体ライは何処まで行くのか。敵を騙し味方をも欺き、外道と呼ばれて不敵に笑う染五郎を、嗚呼好きになってしまいそうなドMちゃんよ。バカバカ。阿部サダヲも新太ちんもうまいわかっちょいいわ時々面白いわで静かにコーフン。阿部サダヲはさすがに歌も絶品、違和感なく新感線テイストを醸し出していた破壊さん@グループ魂であった。とにかく音は大きかったけど、たまに観ると良い刺激になるかな。ではまた何十年か後に...?

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2007年1月 9日 (火)

『さらい屋 五葉(第一集)』

オノ・ナツメの『さらい屋 五葉(第一集)』(小学館IKKIコミックス)を読む。『リストランテ・パラディーゾ』などでイタリアーンなイメージのあるオノ・ナツメが時代物?ってぴんときてなかったんだけど、読んでみたらそんな思い込みはふっとぶさ。アヤしい雰囲気のある線がぐっとくる、絶品の時代物になっております。人さらい版仕事人みたいな”五葉”の面々がかっちょいい~!彼らにひかれているのか巻き込まれているのか...な、気の弱い浪人・政の今後を心配しつつ続きが楽しみ。イイね、オノ・ナツメ。

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2007年1月 8日 (月)

新春歌舞公演『梅初春五十三驛』

初菊です☆国立劇場へ、『通し狂言 梅初春五十三驛』を観に行く。ほぼ五時間、見事なまでの菊五郎アワー!とにかく菊五郎劇団のサービス精神旺盛さがあふれ出ており、福袋のように賑やかではありました。が、あまりにてんこもりな為かストーリーは見失いがち...。ま、そんなことすらあんまし気にならないんだけどね。菊は一貫して若衆でゴー、それはそれで美味かな。うふうふ。大詰めの立ち回り、鮮やかな背景の中をこの世のものとも思えぬ美しさの菊が走ってくるとこなんて、冥土の土産にしたいくらいの有難味だったよ!もう話なんかよくわかんなくてもいいや!的な。もそっと若い時には菊がやっていたような、いたいけな女子役を梅枝くんが好演。女形の若手有力株か。梅枝くん、今後も要チェックや。唯一物申したいのは亀亀兄弟、正味15分の出番っていうのは如何なものか。あんなにうまいのにぃー。返す返すも残念であります。亀亀兄弟にもっと光を!あと、今年も無事に権一を拝めたのは嬉しかったデス☆そんな新年最初の道楽でありました。

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2007年1月 7日 (日)

『あかんべえ(上)(下)』

宮部みゆきの『あかんべえ』(上下巻・新潮文庫)を読む。江戸深川に新しく料理屋を開いた一家が、初めてのお客をもてなしている最中に起きた恐ろしくも不思議な事件。何故か屋敷に住み着いた亡者を見ることができ、彼らと心を通わせるようになる料理屋の一人娘・おりんは、屋敷に隠された因縁を解き明かし亡者達を成仏させようと幼いながらも奮闘する。人間の持つ欲や業を図らずも垣間見ながら、諸々にまっすぐぶつかって頑張るおりんちゃんが健気っす。ちょっぴり哀しくてじんわり胸を打つ、さすが宮部みゆき!と唸る力作時代長編であったことだよ。

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2007年1月 6日 (土)

『海の仙人』

絲山秋子の『海の仙人』(新潮文庫)を読む。敦賀の海辺に一人で住む河野の元に、ある日突然神様?のファンタジーがやってきて居候となり、二人のゆるーい感じな共同生活が始まる。ファンタジーときたら神様のくせに特に何もせず、ご利益とか啓示とかもなさそうでただお酒を飲んだりしているだけのようだが、やっぱりどこか超越した存在ぽいのがチャーミングかな。河野に心を寄せる二人の女子も、系統は違うが両名ともなかなか好いたらしい。特に片桐という女子の片想いっぷりはイイ...とちょっと泣く。短い話であっさりさっぱりした書き方なのに、深い所に居た感じがする不思議な読後であった。

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2007年1月 5日 (金)

『犬神家の一族』

横溝正史の『犬神家の一族』(角川文庫)やっとやっと読了。良くも悪くも大時代的な為かなかなか進まなかったなー。好みの問題だとは思いますが。しかしストーリーがわかっていても、所々かなり肝が冷える怖さがある。一見憎しみ故の行動と思われる裏側に、意外な方面への愛があったりするので始末が悪い。あと、例の有名な死体(湖から足が出てるの)がそんな判じ物になっていたとは知らなかった。思わず、うまい!と言ってしまったよ。年寄りくさいね。などなど思いつつ、もう一回映画も観なくちゃね。

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2007年1月 4日 (木)

『金魚屋古書店(1)(2)』

芳崎せいむの『金魚屋古書店(1)(2)』(小学館IKKIコミックス)を読む。マンガをこよなく愛する店主が営む、マンガ専門の古書店を巡るハートウォーミングなお話。毎回実在のマンガが出てきて、いちいち読んでみたくなるのがちょっと困るかな。たかがマンガ、かもしれんが、されどマンガ。日本の立派な文化よのう。

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2007年1月 3日 (水)

『QED 竹取伝説』

高田崇史の『QED 竹取伝説』(講談社文庫)を読む。薬剤師タタルさんのシリーズ第6弾、今回はかぐや姫の正体に迫るよん。お目出度い象徴だと思っていた”竹”が、あれよあれよと言う間に歴史のダーク方面へと繋がっていく様は相変わらず見事。高橋克彦くらい説得力があるな。ところでこのシリーズでは、毎回登場人物たちが怨霊などについて話しながら主にカクテルを飲みまくっている。普段かような洒落たものは飲まないわたくしであるが、読んでいると何だかカクテルも良いかなと思っちゃう。とりあえずタタルさん考案の「ワン・フォア・ワン」というキザなカクテルを飲んでみたいっすね。

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2007年1月 1日 (月)

『夜は短し歩けよ乙女』

謹賀新年。ついに不惑を迎えたハズなのだが、今年も概ね惑いまくりんぐでいつもドキドキしていたい所存です。
つうわけで新年一冊目は、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)。イイ!イイよモリミー☆黒髪の乙女と、彼女に恋する先輩(←ストーカー寸前)が、京都の町でストレンジbut魅力的な面々と出会い、諸々の事件に巻き込まれていくといういささかシュールな展開がハマればやみつき。実はシュールが苦手なわたくしでさえ、京都ならアリだな、とすんなり思えてしまう不思議さよ。先斗町にて謎の老人との偽電気ブランの飲み比べ、糺ノ森の古本市に降臨する古本の神さま、偏屈王ダルマ錦鯉象の尻などなど入り乱れての学園祭(多分京大!)、そして風邪すら避けて通る黒髪の乙女が冬の京都に凛々しく立つ大団円。嗚呼スバラしきモリミーの純情恋愛小説に、新年早々乾杯じゃ。

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