« 映画『7月24日通りのクリスマス』 | トップページ | 『ナラタージュ』 »

2006年11月11日 (土)

『聖なる黒夜(上)(下)』

柴田よしきの『聖なる黒夜(上)(下)』(角川文庫)を読む。うーむ...何といっていいのか、とにかく凄かった。男と女、男と男、刑事とヤクザ、愛と憎しみが渦巻く渾身の大長編に、どっぷりはまったがぐったり疲れた。ある大物ヤクザが殺され、警視庁捜査一課の切れ者・麻生龍太郎は、容疑者の一人として男妾あがりで被害者の企業舎弟・山内練に出会う。複雑に絡み合う人間関係や過去のいくつもの事件に翻弄され捜査は難航、それでも少しずつパズルのピースが集まり最後に麻生が見た驚愕と絶望の真相とは。RIKOのシリーズに登場し、その美しさとデストロイでサディスティックなキャラクタによって強烈な印象を残した悪魔のようなヤクザ・山内は、いかにして造られてしまったのかが本書を読むとわかる。それはやるせないほどに悲しく辛い物語である。荒涼たる気持ちにもさせられるが、こんな愛のかたちもアリかも、ってことでやや救い...なのかなあ.。なんか放心状態だなあ。

|

« 映画『7月24日通りのクリスマス』 | トップページ | 『ナラタージュ』 »

コメント

軽い気持ちで手にとったら、
シリーズ番外編だわヘビーだわでヘトヘトです。
とにもかくにも練にやられっぱなしでしたわ。
登場している本、全部購入…か?

投稿: そるたん | 2006年11月11日 (土) 23時20分

ハローそるたんさん
これ、絶対そるたんさんのツボだと思ったよ!
わしは麻生にヤラれたな...かっちょよすぎ。
これってBLなのか?
花ちゃんのシリーズも文庫になってるのは読んだけど、
練が出てるのは覚えてないや。読み返すか。

余談ですが、マル暴の及川にうっかり鮫肌実をキャスティングしてしまい、
なんかずっと鮫肌実の幻影に怯えております。

投稿: noppy | 2006年11月12日 (日) 02時02分

おはようございます。

たしか「山内練」はRIKOシリーズ第2弾「聖母の深き淵」に登場だったような!?
でもこのシリーズみごとにドロドロしてますね。
ちなみに会社でまわし読みしたら、人気1位は「山内練」でした。

投稿: juzji | 2006年11月12日 (日) 10時04分

ハローjuzujiさま
そうですそうです!その時は「なんちゅう外道...」って思いましたが、
第3弾の『月神の浅き夢』に登場した時はちょっとイイ役だった。
黒夜の後にもう一度、RIKOシリーズを読んだら更に楽しめそうですよね。
それにしても練、そんなに人気なんですかー。吃驚。
juzujiさんも練派??
私はやっぱり麻生さんについて行くわ☆

投稿: noppy | 2006年11月12日 (日) 18時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『聖なる黒夜(上)(下)』:

» 聖なる黒夜(上)(下) [酒と薔薇と活字の日々]
雨の土曜日にも関わらず、 モザイクモール港北に行ってきました。 何度か通りかかってはいたのですが入るのは初めて。 しかしいろいろ多すぎて訳がわかりませんでした。 あっさり敗北。あっという間に撤退。 人... [続きを読む]

受信: 2006年11月11日 (土) 23時17分

» 聖なる黒夜<柴田よしき>−(本:2007年55冊目)− [デコ親父はいつも減量中]
聖なる黒夜 出版社: 角川書店 (2002/10) ISBN-10: 4048734113 評価:86点 676ページの2段組み。 ちょっとした凶器になりそうなぐらい分厚くて重い本に、ビッシリと小さな字が書きこまれた佇まいは、「てめえら、中途半端な気持ちで読んだら怪我すんど!」と凄んでい...... [続きを読む]

受信: 2007年6月 5日 (火) 23時31分

« 映画『7月24日通りのクリスマス』 | トップページ | 『ナラタージュ』 »