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2006年8月20日 (日)

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

大好きな吉田篤弘の最新刊『それからはスープのことばかり考えて暮らした』(暮しの手帖社)を読む。いかにも暮しの手帖っぽい素朴な線がかっちょいいイラスト、懐かしい雰囲気を漂わせるイカしたフォント、ざらっとした質感が手にしっくりくる、大切にしたいと思う本。昔の映画をこよなく愛する青年・オーリィ君(オーランドじゃないよ...大里君です)は、二両編成の路面電車が走るのんびりとした町で一人暮らし。好きな映画を見ながらも失業中なので仕事も(なんとなく)探しつつ、町の人たちとぽつぽつ知り合い、やがて新しい仕事に就く。町や店や映画館のほどよく古く清潔な感じ、そこに居て生活する人たちのゆったりと大きく普通な感じ、全てが良いさじ加減だ。淡々とした中にもちゃんとドラマチックな物語があって、ちょっぴり不思議なことも起こるけど地に足のついた日々が本当にいとおしい。
Soup

オーリィ君がある人に習った、美味しい”名なしのスープ”のレシピを参考に、わたくしもスープを作ってみた。「とにかく、おいしい!」と念じるのが肝。写真では全く美味そうに見えないが...

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コメント

いやぁ本領発揮ですな。
おいしそうな文です。
こういうのを読むと手に取りたくなります。
ごちそうさま。

投稿: かいちょ | 2006年8月21日 (月) 21時56分

ハローかいちょ
わーいかいちょに褒められたーー。いとうれし。
吉田篤弘さんの本(クラフト・エヴィング商會のも)は
手に取って貰いたがっている気がするので、
買わなくてもいいのでまずはぜし実際見てみて頂きたいです!
こんな本に出会うと、
この先もっともっとネットで小説が読めるようになったとしても
書籍という物の形はなくならないだろうな、と信じられるのでした。
本屋大賞は吉田篤弘を選べ。といつも思う。
つうわけでコメントアリガトウ。

投稿: noppy | 2006年8月22日 (火) 01時10分

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» 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」 [don't worry!な毎日]
 これは吉田篤弘さんという方が書いた物語だが、 なぜ読み始めたかというと、 本屋さんに平積みにしてある本の中で、 圧倒的に私好みの装丁だったからだ。 紙の質も、まったくタイプ! そして読み始めてすぐに、「あ~終わるのがもったいない」と思い、 そして「なぜこの作家を今まで知らなかったのかあ!」と悔いるほど、 好きなのだった。  登場人物たちが、子どもからおばあちゃんまで、 どの人も全部魅力的だ。だからって、彼らがからまる日常が ずべてばっちりうまくいくなんてこと、もちろ... [続きを読む]

受信: 2006年9月 4日 (月) 20時34分

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