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2006年4月 8日 (土)

『あやめ横丁の人々』

宇江佐真理の『あやめ横丁の人々』(講談社文庫)を読む。武家の三男坊・慎之介は、ある事件を起こしたことから本所のあやめ横丁という所に隠れ住むこととなる。武家の慎之介にとってはただでさえ物珍しいことばかりの市井の暮らし、だがそれを差し引いてもあやめ横丁はなんだか怪しい、ワケアリの人たちが住まう場所であった...。あやめ横丁の秘密とは?慎之介に明日はあるのか?そんな長編時代小説。世の中には杓子定規ではいかない、白とも黒ともはっきりできない、常識からすれば悪事でも別の面から見れば良かったと言えることもある。全てをばっさりと打ち捨てるのではなく、こんな曖昧なかたちで抱えるのも江戸ならアリかなと思える、ちょっぴり哀しいけれど救われた気持ちにもなるお話であった。

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