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2005年12月

2005年12月31日 (土)

『エンド・ゲーム』

恩田陸の『エンド・ゲーム』(集英社)を読む。不思議な能力を持つ常野一族のシリーズ第三弾は、『光の帝国』で登場した”裏返す”一家の新たな闘いの物語。一体彼らは何と闘っているのか、真の敵の正体は、そして”裏返す”とは何なのか??っつう、裏返しファン(?)にはこたえられない一冊となっております。やや込み入った感もあるが、この迷宮がなかなかよくできているんだなー。流石。常野の他の人たちの話ももっと読みたいです。

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2005年12月30日 (金)

『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』

島田荘司の『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』(角川文庫)を読む。『占星術殺人事件』の直後、馬車道時代の御手洗潔もので、語りは石岡くんなのが久々で嬉しい。ロマノフ王朝から明治政府に贈られたという”ダイヤモンドの靴”はどこに消えたのか。皮肉なことを言いながらも、案外心温まる結末をつけた御手洗潔が新鮮かな。エカテリーナ二世に関するお話も興味深かった。島田荘司センセの小説からはいつも学ぶことが沢山ある。

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2005年12月29日 (木)

松助さん

26日に歌舞伎役者の尾上松助さんが亡くなった。シブイどころからコミカルな役柄まできっちり演じる味わい深い役者さんで、菊五郎劇団には欠かせない存在だった。私は歌舞伎を見始めてまだ数年だけれど、短い観劇生活の中でも松助さんの幅広く魅力的な演技は、沢山心に残っている。ご長男の松也くんと一緒に帰る姿も何度かお見掛けしたことがあり、優しいお父さんな感じもなんだか良かった。11月の児雷也で久しぶりに舞台に復帰、嗚呼病気も治られたのね、嬉しい!と思っていたところだったので本当にショック。あれが最後の舞台だったなんて...後から後悔しないように、これからは一期一会の心持で芝居も観ないとあかんな、と思う師走だ。これは芝居鑑賞に限ったことではないが。そしてこれからもずっとずっと、松也くんやお弟子さんの松五郎さんたちを(そっと)応援していこうと思う所存です。

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2005年12月28日 (水)

ポンピン堂

日本橋三越に、手拭いなどを販売しているポンピン堂さんが出店していたのでそそくさとGO。センスの良いデザインもさることながら、商品についてはる光琳菊のマークがすこぶる可愛くて、んもう一度見てみたかったもの。どれもこれも欲しくなったが迷った末、かねてから念願の光琳菊柄の手拭いと、千鳥のブックカバーを買ってかなりご機嫌。来月の前半は歌舞伎座にも出店するらしいので、これまた散財の予感...051228_094901

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2005年12月27日 (火)

『執事の分際』

よしながふみの『執事の分際』(白泉社文庫)を読む。タイトルが良いなあと思って買ってみたら、男子同士のラブ話であった。あらら。嫌いじゃないカップリングですが。どうして女子はこの手のお話を好むのだろうか。中島梓先生に聞いてみたい。

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2005年12月26日 (月)

『何はさておき』

やらねばならんことは山積みなんだが、ついついナンシー関の『何はさておき』(角川文庫)を読みふける。後半ややまったりするも、やっぱしすかっとするわ。高田万由子ってほんとに皇室側の人間のようにふるまうもんな。ナンシー逝去から早三年、あなたに斬って頂きたい輩は増える一方です。

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2005年12月25日 (日)

『神の手(上)』

パトリシア・コーンウェルの『神の手(上)』(講談社文庫)を読む。二冊に分けるほどの厚さかよ!と少々語気も荒く思う、検屍官スカーペッタ・シリーズの最新刊である。まだ上巻なのでなんとも言えないが、ややとっちらかっていて色々と分かりにくい。こんなに広げちゃってダイジョブなの...?的な。最近では登場人物たちが皆していっつもイライラしているのが気になる。まあ楽しい話じゃないから仕方ないかな。じゃあもう読むのやめればいいじゃん、と思われるだろうが今更やめるわけにはいかんのだ。意地なのか。つうわけで下巻に期待。

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2005年12月24日 (土)

十二月大歌舞伎

歌舞伎座にて十二月大歌舞伎の夜の部を観劇。同行のカッパのご学友・U-さんに”トゥーマッチ”(!)と評された福助ねえさんの「重の井」、新演出が面白い(らしい)&すこぶる美しい玉三郎さんの「船弁慶」、勘三郎さんの殿が実におっかしい忠臣蔵外伝的「松浦の太鼓」と、バランスのとれた三本立てで今年は締め。何故今!?な、海老蔵のストラップなど諸々のお買物も休憩時間ごとに楽しみ、ほんとに道楽ってイイね!と横山剣さんでまとめてみた年の瀬であった。来年も果てるまで道楽じゃ。

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2005年12月21日 (水)

『椿山課長の七日間』

浅田次郎の『椿山課長の七日間』(朝日文庫)を読む。嗚呼号泣。またしても次郎にヤラレました。過労で急死した椿山課長46歳は、己の死に納得がいかずに七日間だけ別のカラダを借りて現世に戻る。死んでみて初めて知った家族の秘密、色々なかたちの愛、親子の絆、自分の人生、そんなことごとくが堪らなく泣けたとです。人間にとって大事なことが沢山沢山書かれている本書を、日本人なら今すぐ読みたまえ。いや、威張ってはいかん。読んでみて下さい。生きることも死ぬことも、怖くなくなる気がします。

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2005年12月20日 (火)

『京都スーベニィル手帖 夏・秋』

ヌマ伯父さんこと沼田元氣の『京都スーベニィル手帖 夏・秋』(白夜書房)を大事に鑑賞する。自分へのプレゼント(またか...)としてやっとやっと購入したもの。乙女なワードで切り取られた京都の魅力にうっとりですわ。クラシカルな感じがする美女・KIKIの写真もすこぶる可愛い。KIKI大好き。冬・春篇とあわせたら軽く6000円近い贅沢書籍ですが、自分にとって宝ものだと思ったら惜しみなくお金をつぎ込むのが乙女なの。そうなの?

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2005年12月18日 (日)

『深川黄表紙掛取り帖』

山本一力の『深川黄表紙掛取り帖』(講談社文庫)を読む。時は元禄、江戸深川。定斎屋の蔵秀、男装の絵師・雅乃、絵草子本作家を目指す文師の辰次郎、飾り行灯師の宗佑の四人が、知恵を出し合い力を合わせ様々な厄介ごとを解決していく痛快時代小説。スケールの大きいコン・ゲームぶりも楽しいけれど、沖仲士や鳶や大工の皆さんが揃って活躍する場面なんかにぞくぞくするヨコシマなおさるであった。菊五郎劇団の立ち回りっぽくて、すこぶるかっちょいいよん。

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2005年12月16日 (金)

おすすめ文庫王国の住人

お昼休みに本の雑誌増刊の『おすすめ文庫王国2005年度版』(本の雑誌社)を買い、帰り道にむさぼり読む。本家・本の雑誌のベスト本特集も勿論絶品なのだが、『文庫王国』のほうが貧乏人(わたしです)には有難いので毎年即買いしている。気になりつつも手をつけていなかった的な本が紹介されているともう居てもたってもいられないっす。つうわけで早速色々鵜呑みにして、お薦め本を買い込んだ。読書の時間も楽しいが、こんな風にこれから読む本を仕入れるのも得がたい喜びであることよのう。

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2005年12月14日 (水)

『水曜の朝、午前三時』

蓮見圭一の『水曜の朝、午前三時』(新潮文庫)を読む。45歳で亡くなった女性が娘に宛てて残したテープには、彼女の若き日の恋が語られていた。美しく聡明で育ちも良い彼女に全く感情移入はできないながらも、読み進むうちになにやら説明のつかない涙がじわじわと...。大阪万博の頃の、ちょっと昔の物語がわたくしをひきつけてやまなかった。たまにはこんな小説を読むのも良いでしょう。

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2005年12月12日 (月)

『変身』

東野圭吾の『変身』(講談社文庫)を読む。玉木宏で映画化されたので、読んでみたくなったもの。しかして玉木宏だけでは弱い、っちゅうことがわかったもの。平凡な青年が突然の事故に襲われ、脳移植手術が施された。手術は成功したものの、やがて青年の身に起こったのは....みたいな話。一気読みだったけど、なんだかな!的な読後感。合わないみたいよ、東野圭吾とは。その溝を埋めようと少しずつ読んではいるものの、今のところ買いは『白夜行』くらいか。今年の”このミス”も東野?....未だその魅力わからず。すまん。

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2005年12月11日 (日)

ご褒美過多

本を買いまくる今日この頃。誕生日だからとかクリスマスが近いとかボーナス(とはわからんくらいの金一封)が出たからとか年末だからとか、なんだかんだとご褒美に本を買う。しかもハードカバー。嗚呼本を買うだけでこんなにもハッピーに!!幸せは案外近くにあるのう。つうわけでつつがなく『すいか』も入手。これでいつでも珠玉の台詞を味わうことができます。安心です。在庫もいっぱいなので、そろそろ冬眠に入りたいぞ。

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2005年12月 9日 (金)

『青葉の頃は終わった』

近藤史恵の『青葉の頃は終わった』(光文社文庫)を読む。大学時代の同級生が突然の死を遂げ、残された4人の男女がその原因を突き止めようとしたり、勝手に煮詰まったりするみたいな話。表面上は仲良しグループに見えても、複雑に渦巻くそれぞれの思い、微妙な関係性などが浮き彫りになって、不穏な空気がなかなかに読ませる。女性陣がかなり好かんたらしいのが近藤史恵っぽい。ほろ苦い青春ミステリ、っつうよりもぐったりどんよりしちゃう小説であった。

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2005年12月 7日 (水)

『妄想炸裂』

つうわけで、ダヴィンチのベスト本1位予想は外れたよ。これが1位なんだ...つうセレクトに、ダヴィンチという雑誌の限界を見た気が。悪かないけど褒められたものでもないよ。編集部が選ぶプラチナ本大賞というのを設けてギリギリ”文芸雑誌”の矜持を示したかったのだろうなーと下司な勘繰り。でもまあわしはこれからも買うので頑張って頂きたい。
さて、三浦しをんの『妄想炸裂』(新書館ウィングス文庫)読み終わる。漫画とバクチクに注ぐ情熱が(対象は違っても)他人事とは思えないのー。好きな俳優にじいさんばっかり挙げちゃうところとか、踊る大捜査線を青島と室井さんのラブ話として見ちゃうところとか、結構わしの周囲にもいるなじみ深さだ。しかしこの飽くなき妄想力が小説を生み出すのかな。妄想侮れなし。

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2005年12月 6日 (火)

2005年のベスト本

10冊選びました。(詳細はおさるSPECIALにて)誰に頼まれるでもなく、毎年やっておる楽しい作業。しかも毎年、ダヴィンチが出る前に!と、しゃかりきになっておる一人負けず嫌いな作業。今年もなんとかやり遂げて満足であるが、だから何だと言うのだろうか...。とりあえず明日はダヴィンチを買って、お手並み拝見だ。何故臨戦態勢。

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2005年12月 5日 (月)

本は書店で、が基本だが

先日初めてネットで本を頼んでみた。ちょっと前に出た三浦しをんの妄想エッセイ(文庫版)がどうしても読みたくて、でもなかなかみつからかなったので、セブンアンドワイで注文したもの。注文して三日ほどで手に入ったし、何しろ最寄のセブンイレブンで送料手数料等かからずに引き取れるのが有難い。本は書店で見て手にとって買うことが基本と思っているけれど、こんな風に探してもようみつからん本などを取り寄せるのには大変良いやもと思う次第です。つうわけでつつがなく妄想エッセイを楽しんでいる途中。ふふふ。

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2005年12月 3日 (土)

三谷幸喜の『12人の優しい日本人』

チケット取れない難易度ウルトラA、三谷幸喜作・演出の『12人の優しい日本人』をパルコ劇場へ有難く観に行った。何しろ三谷幸喜、何しろ豪華芸達者キャスト、何しろ9000円。買ってないけどパンフレットは1800円(高すぎ)。これでつまんなかったら怒るでしかし、とやっさんですごんでみせるまでもなく、125分ずっとずっと笑いっぱなし!笑い疲れ!でも爽快!こんなに笑ったのは久しぶりかもーと寂しいことも言っちゃうよ。なんもかんもうまく出来ていたさ。役者もそれぞれ持ち味がジャスト生かされている感じで素晴らしかったさ。筒井道隆の誰にも真似できない変てこな間、生瀬くんの眼が落ちんばかりの熱演、イヤミな役がうますぎるコヒさん、温水洋一の全てなど、12人の色々を暫く反芻してつまんない時もひとり笑おう。

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2005年12月 2日 (金)

『青空感傷ツアー』

柴崎友香の『青空感傷ツアー』(河出文庫)を読む。むのすごい可愛いけど性格に難ありの音生(ねお)と、彼女にひきずられてばかりの芽衣、だらだらとした女子二人旅の模様を描く小説。美人の音生よりも、”あんまり考えずに行動するわりにはあとから文句ばっかり言って、努力は嫌いだけど僻みっぽくて、しかも自分のことを棚に上げて超面食い”とある人に称された芽衣に感情移入するも、それほど乗れず。全体的になんかイラッとくる。しかしこの美人の口から放たれる大阪弁の罵詈雑言だけはとっても気持ちがいいな!胸がすっとするわ。言われるほうにしてみたら256倍へこむと思うけど。

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