『ハヅキさんのこと』
川上弘美の『ハヅキさんのこと』(講談社文庫)を読む。独特な、不思議な味わいの短編集。地面から少し浮いているようなパッションのさじ加減が私は好き。他者にはわかり辛いひっそりとした情熱の持ちよう。嗚呼そんなていでいたい(が私には無理)。『昨日、ルノアールで』と平行して読んでいた為か、時折この本をルノアール妄想ものとして読んでしまうことがあったのだが、ほんとすみません。
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川上弘美の『ハヅキさんのこと』(講談社文庫)を読む。独特な、不思議な味わいの短編集。地面から少し浮いているようなパッションのさじ加減が私は好き。他者にはわかり辛いひっそりとした情熱の持ちよう。嗚呼そんなていでいたい(が私には無理)。『昨日、ルノアールで』と平行して読んでいた為か、時折この本をルノアール妄想ものとして読んでしまうことがあったのだが、ほんとすみません。
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珍しく文章を書くのも読むのも億劫になっている今日この頃。京都旅行や友人たちと会ったりしてダウナーもやや持ち直したかと思われるも、一人になると未だマイナス思考を引きずってぐずぐずな案外暗いおさるよ。つうわけでとりあえずマンガでリハビリ。ジョージ朝倉の『ピース オブ ケイク』(全五巻・祥伝社)を読む。リハビリになるのか!?むしろ傷口に塩なのではあるまいか!?しかしイイ。まったくもってイイ。だがイタイ。痛すぎて嗚咽&号泣。主人公の志乃が、のし(マイ本名)に読めてしまう。すまん、そんな若くないし可愛くないしもてないし巨乳でもないんだけど、全然違うんだけど、でも志乃ちゃんの言い分がすごいわかるよーーーうえっうえっうえっ←嗚咽。どんなに好きでも相手にはつれなくされて、でも好き故に気持ち悪い口説き方とか相手がどん引きするようなこととか「もっともっともっと歪な事が出来ちゃう」、負のスパイラル。その美しくなさにまた落ち込むんだけど、たまにこれ!っていう偶然があったりすると「この人が笑うんだから世の中はステキだ 私の歪さなんか全く関係なくステキだ」と全世界肯定で、もうこの人を困らせるようなことをやめよう、と悔い改める。嗚呼この感じ、まるわかりだぜ。どうしてくれよう。と更にぐずぐずになりながらまた一人酒を飲むのであった。
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一週間たってしまいましたが、先週の月曜日は京都南座にて吉例顔見世興行・東西合同大歌舞伎・夜の部を観た。嗚呼良かったなあ。この一週間ずっとだらだら南座のことを反芻していた。やはり「助六」見応えありました!仁左衛門さんの助六に玉さんの揚巻、菊さんの白玉...夢のような美しさ。翫雀さんの通人のいやみのないおかしみや端々までうまいこと、白酒売新兵衛の藤十郎さんのすっとぼけたはずしぶりやめっさ若いことにも吃驚。いちいち面白かったなあ。改めて歌舞伎ってスゴイ!!って思った。この先も何度も何度も驚かせてくれるに違いない、と思うとわくわくする。正直一等25000円て...と思ったが、「石橋」終わった後では全然高くなーい!ともう納得のプライス。しかし今回、翫雀さんに心奪われたわ。翫雀ブームがわしらの中でカクジツにきています。
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誕生日が一緒の友人カッパと京都に行ってきた。プレゼントとして互いに南座の一等席チケットを贈りあったのです。付き合ってんのか俺たち...しかしたまにはこんな贅沢でゆるゆるの時間を自分たちに許すのも良いでしょう。っていつもかな。
観劇の他には、青蓮院でご開帳中のありがたい青不動明王を拝んだり、何度見ても数ありすぎ!と唸ってしまう三十三間堂へ行ったり、なんとなく久しぶりに銀閣寺へも赴いたりした。その全部でお香を買う(連れ合いへの土産。これさえ買っておけばお咎めなし)。あとは日頃の慎ましい食生活からすれば若干ゴージャスな食事を楽しみ、なんだかんだと散財をし、ヘパリーゼを服用してまでお酒を飲むという日々。嗚呼ひとまわり大きなバカになった手ごたえずっしり。

←俵屋吉冨の「吉例顔見世ぼんぼん」
助六さんには清酒が、
提灯にはコアントロー&トリプルセック入り。
かわゆらしい!!
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明日から京都なんすよー。うふふ。お誕生日に南座で歌舞伎見物と洒落込んで。もう各方面からバンスしてドロンですわ。でへへ。色々ゆるみっぱなし。
その前にひと仕事。毎年恒例のおさる的ベストブックを10冊選びました。誰にも頼まれてないけど。今年はとにかくあまり読めてないので、すっごくフツーのセレクトで面目ない。ほな、しばらく留守にするマンキー。
おさるの選んだ10冊はこちら → おさるSPECIAL
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昨日のわたくしは金曜日だと言うのに気分はどん底、心の中でべそをかきながらうろうろと本屋を徘徊しておった。とは言っても大型書店はどこも似た様な品揃えなので何軒も行くとだんだん飽きてくる。そこで久しぶりにヴィレッジ・ヴァンガードへ赴いた。そこには気になっていたマンガがこぞって平積みしてあり、ヴィレッジ・ヴァンガード的な実にうまいコロシ文句の帯でわたくしの中の女子にしきりと語りかけてくるのであった。こうなったらどっぷり恋愛マンガ漬けだ!とどっかのメーターが振り切れたわたくしは、片っ端からマンガの大人買いをしてしまったよ...の割には全部一巻だけっつうのがしょぼいとこなんだが。とにかく普通の書店で目当てのマンガを探すのが超苦手なんだけど、その点ヴィレッジ・ヴァンガードはスゴイ。出版社別とか関係なく、読みたかった本がまとめて置いてあるんだもの。なんでですか?
つうわけでラインナップ→ ジョージ朝倉『ピース オブ ケイク(1)』(祥伝社)、人をちゃんと好きになれない主人公が、ほんとうにどうしたらいいのか...みたいな恋におちた時のどうしようもなさがイタイ。ねむようこ『午前3時の無法地帯(1)』(祥伝社)、『ペンとチョコレート(1)』(芳文社)は、それぞれこれでいいのかと悩みながらも仕事を頑張る主人公の姿がすこぶるいいっす。でも女子力を忘れないようにね☆っていう教訓もある。山本幸久の小説と似た感じの味わいかな。西炯子の『娚の一生 第一巻』(小学館)、51歳海江田教授(老眼鏡)が素晴らしい。面構え、たたずまい、キャラ、今回読んだ中では一番のどストライク紳士。東村アキコの『海月姫01』(講談社)は腐女子の生態に興味津々。ていうかあんまり他人とは思えない。頑張れ尼~ず。
ああもう全部イイ!!以上。と終わらせてもいいくらい甲乙つけ難し。全部続き買うぜ。読み終わった後には心地よい疲労とともに、己の落ち込みなんてなんだかどーでも良くなっていたのでした。文学もすげえけど、マンガも天晴れだ!
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そういえば映画『笑う警官』を観に行った。原作面白かったし、ハゲタカ(えーと大森南朋)主演なので!と思ったら監督は角川春樹か。知らなかった...否応もなく高まるイヤな予感は果たして的中したと言えましょう。原作よりはるかに込み入った話になっていてぐだぐだ、そして必要以上に格好良いこと(あくまでも角川春樹的な)を追求したキメキメぶりにこっちが赤面。暗い映画館でまじ赤面。ど直球にスタイリッシュ(あくまでも角川春樹的な)を目指していると思われる、例えば大森南朋サックス吹きシーンなんかも何故か笑っちゃうんですよねー。『キャバレー』の野村宏伸とか『ラストラブ』の田村正和みたいで(両方とも観てないんだが)。あと、もしかしてこれも演出のうちか?わざとか?と思ってしまうほど役者陣の演技がおぼつかない感じ。惜しいなあ忍成修吾とか大好物なのになあ。宮迫だけは自分の演技に酔いしれている気がする。宮迫サイズの映画かもネ☆褒めてます(ほんとか)。大森南朋は腹の中で何を考えてるのかなあとか、松雪ちゃんのスーツがかっちょいいとか途中からそんなことばっかり思っていた。映画が終わるや否や、同行の連れ合いになじられたことも書いておく。え、俺のせいなの!?
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今更なんすけど、せきしろの『去年ルノアールで 完全版』(マガジンハウス文庫)を読む。おもおもおもしろいっす!電車の中で読むとニヤニヤしちゃって危険だから家で読んだよ。でも家でもげらげら笑ってたら連れ合いにアタマおかしい人と思われたよ。たぶんエッセイだがむしろ妄想純文学?とにかく毎日ひたすらルノアール(喫茶店の)に行って、そこにいる変な人の様子やとんちんかんな出来事を若干の妄想混じりで綴りました的な一冊。この無気力この無駄この無益この無意味、しかし全く揺るがない清々しいまでに堂々たる姿勢。なんすかこの人。むのすごい。世の中は広すぎる。
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浦沢直樹&長崎尚志の『BILLY BAT(2)』(講談社モーニングKC)を読む。まだ二巻なのに既に話を見失っている俺...。救世主?ニューヨーク?忍者??”歴史の闇と光を紡ぐコウモリ”、自由自在に現れるビリー・バットとは何者なのじゃ。うーむ、まだまだ謎は深まるばかりだが、気長に見守りたい。
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