2012年2月15日 (水)

『残される者たちへ』

小路幸也の『残される者たちへ』(小学館文庫)を読む。小学校の同窓会、クラスメイトのひとりだけ全く記憶にない...という発端から、なんだか不思議な物語である。ミステリのような、SFのような。しかし、私は団地小説として読みました。すこぶる局地的なのだが、小さい頃団地に住んでた人に鋭意おすすめ。団地独特の団結力っつうかでっかい家族的な感じとか、うるっと懐かしい。何十年も経った後、限界集落っぽくなってしまっているのも同じで、ちょっとせつない。なんつって、まだ団地に住んでいるわたくしなんですけどね☆

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2012年2月14日 (火)

『くまちゃん』

今週は冬休み!本を読もう、そうしよう。角田光代の『くまちゃん』(新潮文庫)を読む。これはなかなか仕掛けがユニークな連作「ふられ」小説。ある話で女の子を振った男子が、次の話では振られたり。振った方の言い分、振られた方の泣き言、すっごくシンクロしてしまう恋、全然わかんない心情もあったりと、くるくるまわってたいそうエキサイティングな読書体験であった。ど直球じゃないけど、こんなひねくれた恋愛小説もたまにはいいと思います。勿論褒めてます。”負けっぱなしだったことがある”わたくしとしては、「勝負恋愛」のゆりえにロックオン。ていうか勝ったことなんかあんのか?俺。

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2012年2月12日 (日)

映画『ドラゴン・タトゥーの女』

洋画だけど『ドラゴン・タトゥーの女』を観る。原作面白かったし、とにかくダニエル・クレイヴ大好物なんで☆まあミカエル役ってどうなの?とちょっと違和感なくもなかったけど、案外合ってました。ミカエルのモテぶりがダニエルさんだと説得力があるんですもーん。とは言え、原作よりは映画版は控えめ(モテも)。原作は何しろ長いので、ミレニアム編集部の面々とかばっさり切って(編集長エリカもちょい薄い)、結構登場人物は少なくなっていたけど、うまくまとめてたと思いますよ。リスベット女優がカラダ張ってリスベットになっていたのがグッド。小ぶりの乳も込みでグッド。あと、クリストファー・プラマー!がご存命だったので吃驚(失敬)。大物感を醸していた。

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2012年2月11日 (土)

大宮エリー「思いを伝えるということ」展

昨日のことですが、大宮エリー「思いを伝えるということ」展に友人カッパと行ってきた。渋谷パルコミュージアムにて500円。安い。いわゆるインスタントジョンソン...じゃなくて、インスタレーション的な?エリーの言葉をじっくり読むべし。そして感じるべし。どこかで、自分にだけ向かってくるように思える言葉があるかもしれない。そんなのに出会うと、ちょっと感極まるかもしれない(私はあった)。思いを伝えるのはムツカシイ。私は、えてして”願望をおしつける”ことが多いような気がする。思いとはきちがえて。伝わらなければゼロだ、というのがいつの頃からか刷り込まれていて、伝えることのみにしゃかりきになるあまり、相手がどう感じるかを慮っていなかったような気がする。私の思いを押し付けた、全ての人に謝りたい。でもまあ、そんなことも含めて、”後悔はしてないよ”っつうボトルの中の言葉に密かに号泣した金曜日の夜でありました。

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2012年1月29日 (日)

2011年版おさる的 Best book of the year

今更か!という空気が濃厚ではあるが、一応恒例なんで...。そしてこれ書かないと既読本、仕舞えないんで...。つうわけですっかり忘れた頃のベスト10冊であります。季節はずれで恐縮です。

    * * * * * 

2011年どころか、2012年も始まってそろそろひと月が終わる。後手後手だ。気持ちは後ろ向きだ。後出ししてもじゃんけんで勝てる気がしねえ。まいっか、後で考えよう。みたいな負の無限ループでひと月。ここいらでいい加減去年の整理をし、新しい年を生きねば。って遅!とりあえず珠玉の10冊を選んでみた。2010年12月から、最後のほうは感想書いてないんだけど2011年12月末の期間中、読んだ本からのセレクト、そしてほぼ読んだ順。


  ●おさるが選ぶベスト10冊

    こっちへお入り/平安寿子(祥伝社文庫)

    キネマの神様/原田マハ(文春文庫)

    1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター/五十嵐貴久(双葉文庫)

    心星ひとつ/髙田郁(ハルキ文庫)

    青年のための読書クラブ/桜庭一樹(新潮文庫)

    たまさか人形堂物語/津原泰水(文春文庫)

    COW HOUSE/小路幸也(ポプラ文庫)

    ビブリア古書店の事件手帖/三上延(メディアワークス文庫)

    セレモニー黒真珠/宮木あや子(メディアファクトリー文庫)

    SPEED/金城一紀(角川文庫)


2011年のベスト本は、やはり『キネマの神様』。本を読んでいて、時々嗚呼本読みで良かった...としみじみ思う一冊に出会うことがあるけれど、これは完全にそーゆう類の本だった。そしておせっかいなことに周りの人にも布教したくなる本。そういえば2010年のベスト本も映画絡みの本だったなあ。
五十嵐貴久は『For You』や『年下の男の子』など、女子の心を掴む秀作が多かった。中でも『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』が、妙齢女子の青春小説としてすこぶる楽しかったので。どうやら黒木瞳で映画化らしいよ。
小路幸也もイイよ~。『早坂家の三姉妹』『ブロードアレイ・ミュージアム』『空へ向かう花』など甲乙つけがたし。でも特に『COW HOUSE』は血が繋がっていない他人同士が集まってハウルの動く城っぽい”家族”になっていく感じに心揺さぶられた。大事に思える言葉が沢山あって、私にしては珍しく付箋をつけながら読んでいた。
今更ですが髙田郁のみをつくしシリーズには夢中になった。今一番楽しみにしてるシリーズかも。同好の士と飲みながらキャスティングをするのも盛り上がったなあ。
意外な拾い物(失敬)だったのが、宮木あや子の『セレモニー黒真珠』。葬儀屋小説なんだけど、男前なアラサー女・笹島がとにかくかっちょよくてシビれる。独特なユーモアのセンスも私は好きだった。
書いてるうちに気付いたが、今回選んだ10冊は『COW HOUSE』を除いて大体女性が活躍する話で吃驚。たまさか人形堂もビブリア古書店も店長は女子、ゾンビーズは健在だけど『SPEED』の主人公は女子高生だ。時代なのか?それとも私がそのような話ばかりを好むのか?そのあたりを突き詰めつつ、今年もとにかく読んでいこうと思います。

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2012年1月 9日 (月)

『絲的炊事記』

絲山秋子の『絲的炊事記』(講談社文庫)を読む。群馬県在住の芥川賞作家・絲山秋子による自炊料理エッセイ。料理は別段好きでもないが、お料理エッセイは結構好きなのふふん、なんて軽い気持ちで読み始めたら、のっけから”力パスタ”なる一品に先制パンチを食らう。ショートパスタにイカ墨レトルトソースに餅に海苔...グロい。しかし料理は見た目ではないと言い放つ著者。ざ、斬新!その後もちょっと怪しく、それでいてどこか強烈に惹かれる料理を作りつつとにかくわしわしと酒を飲む。こんな料理どうかな?っつう着眼点の面白さ、それを実行に移すチャレンジ精神、なのにズボラでおまけにひじょおおおおに口が悪い丙午女に、むのすごくシンクロ。絲山秋子の小説は正直ついていかれないのもあるんですが、この一冊でとっても好きになってしまった。ちなみに本書は、本の雑誌の増刊「おすすめ文庫王国2012」で知ったもの。流石だぜ本の雑誌。

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映画『ワイルド7』

振り返ると、邦画ニ非ズンバ映画ニ非ズという気骨で邦画を愛する者どもの集う<邦非映非連>活動も、昨年後半はほとんど行われていなかった。今思い出せる面白かった映画と言えば、リバイバル上映で観た『ストリート・オブ・ファイア』(大好き!)と、『猿の惑星:創世記』(号泣!何で!?)かなー。って、それ両方とも邦画じゃないし。これではいかん、邦画観よう!と新年第一弾に選んだのが、映画『ワイルド7』であります。うーん、何故これを。自分がわかりません。しかし邦画のスゴさを思い出すという点から鑑みると、ベストな選択(たぶん)。ツッコミどころが満載というか、ツッコミどころしかないというか、もうどこからどうつっこんでも全然足りないよ!的な、マーベラスな1本。”凶悪犯の処刑を許された警視庁の超法規的特殊部隊”っつう元犯罪者7名がつまりワイルド7なわけだが、実にマンガっぽい素晴らしい発想だよね。まあマンガなんだけどね。草を食む男子のお顔をした瑛太が頑張って主役を張っております。マイルド...とか言わせねえよ。ショッカーのアジトみたいな公安調査庁に君臨するシェークスピア俳優・吉田鋼太郎とか、決して眼が笑わない中井貴一のほうがずっとコワイのもご愛嬌。とにかくなんだかんだで楽しめるよ。この大真面目なアクション映画(たぶん)のキュートさに、やっぱり俺が邦画を愛さなくて誰が愛するよ?と決意を新たにした二時間であった。まじでまじで。

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2012年1月 3日 (火)

謹賀新年

大阪へ行ったきりになっちゃたのか、おさる!?と各方面から問い合わせがあったりなかったりしつつ2011年が暮れ、なし崩し的に2012年が明けてしまった。感想も書かないままに積みっぱなしになった既読本で、おさるの巣は壁ができてしまいました。あったかいです。なのでそろそろ冬眠(してたのか)から目覚めて、おさるのゆくえをお知らせしていこうと思った次第です。つうわけで今年もよろしくお願いします♪

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2011年9月15日 (木)

♪ホーミタイ!大阪ベイブルース...

と、大阪関連の歌をベッタベタに口ずさみながら、大阪行ってきマンキー。昨年のロンドン以来の巡業かな。なにわがっつり三泊四日。ほなまた。

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2011年9月14日 (水)

『別冊図書館戦争Ⅱ』

そういえば有川浩の『別冊図書館戦争Ⅱ』(角川文庫)を読んだ。あーこれでわたくしをやきもきさせたこのシリーズもほんとうに終わりなのねえ...っつう寂寥感と一抹のほっとした感。自分、人さまの結婚にあんまり興味ないっす!ってことに本書で気付きました(遅いわ)。結婚だけがハッピーエンドじゃねえ、と思ってるのかなー。それとも単に人の幸せがつまんないのか(←狭量)。今回、緒形副隊長の過去話が良かったデス。

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